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小山晃弘「児童虐待が増えたのは女親を甘やかしたせい」←あっさり論破されてしまう

アンチフェミニズム系ネット論客の小山晃弘氏(@akihiro_koyama)が投稿したツイートに突っ込みが相次いでいます。

問題のツイートの内容は以下の通り。

小山氏はこちらの記事に書かれた「虐待をしてしまう母親は自身の被害者性に気がつくべき」という一文を紹介し、このように論じたのです。

こうやってひたすら女親を甘やかし続けた結果、日本の児童虐待は20年で10倍に増加しました。

さらに、小山氏は虐待が増加した証拠として「児童虐待事件の摘発内訳の推移(以外、推移グラフと表記)」を示すグラフも同時に紹介しています。

つまるところ、小山氏は「子どもを虐待をしてしまう女性(ここではDV被害者)を単なる加害者ではなく被害者でもあるとして扱う風潮が児童虐待を増加させた原因である」と主張しているわけですが…… 

これに対して複数のユーザーから「小山氏の恣意的な解釈ではないか」との指摘が寄せられたのです。

件の推移グラフを掲載している記事を読むと、このような記述があります。

虐待の加害者は2024人。摘発件数が最も多い「身体的虐待」では、実父(801人)が最多で、実母(492人)、養父・継父(195人)、内縁の男(143人)と続いた。性的虐待でも男性の加害が目立った。

小山氏は推移グラフの画像だけを紹介し、さも「虐待増加は女親が主たる原因」と取れるような内容のツイートを投稿していますが、実際は虐待加害者の半数以上を父親、すなわち男親が占めていることが判明します。

このような現状を無視して虐待問題の責任を女性にばかり押し付けようとするのは少々……というより、かなり無理のある主張だと思わざるをえません。

しかし、あくまで女親原因説を主張する小山氏は次なる手を出し説の補強を試みます。

新たな別のグラフを出し「性的虐待が増えていないのに心理的虐待は増えている」と主張する小山氏。

推移グラフの記事中にもある通り、実際に心理的虐待の多くは母親が加害者となっているため、男親が中心の性的虐待よりも女親の虐待のほうが増加している(だから女親が悪い)と伝えたいのでしょうか。

しかし、小山氏が放ったこの渾身の一手が事態を思わぬ方向に導くことになりました。

そう、小山氏が最初に紹介していた推移グラフでは心理的虐待と共に性的虐待も増加傾向にあることがはっきりと示されていたのです。

小山氏は自らが「女親による虐待増加の証拠」として使ったグラフにしてやられた形となり、お手本のようなカウンターが決まってしまいました。



小山氏と言えば、つい最近も劇場版エヴァの描写を雑に批評して農業経験者から反論が殺到したことがありました。

虐待グラフの一件についても言えることですが、雑な解釈に基づく雑な批評は反発を招くだけでなく自らの信用にも関わるということを理解してTwitterを利用して欲しいものです。

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