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新築一戸建ての誤算、ノコギリで切れない!

DIY、昔は日曜大工とか言ったけど、今ではホームセンター日本全国区への進出普及とかあって、自宅に住みながら自分の家を自分でリフォームしてしまう強者が増えたらしい。テレビを見ているとそう思う。

私もそのようなマイホームを持ちたかった!築ウン十年のボロ家を破格の値段で買い、そこに引っ越して住みながら、屋根を直し、間取りを思い通りに変えて、外壁にペンキを塗り・・・とかなんとか、そういう事をやる毎週末みたいな世界がいつか来ると期待していた。だがそれは来なかった。

就職して妻と結婚して、やがて家を買うことになって、と進んだので買った家は新築一戸建。中古物件にすることは主張したのだけど、間取りが希望と合わないとか言われ、両親からは「いずれ同居するだろうから、資金は援助するから」とかのノリに押されて新築物件を手にすることになった。

最初の頃はよかった。
できたてホヤホヤの家っていうのはどこを見てもシャキッ!としていて、ピカピカで、新建材と接着剤の混じった独特の新築臭も新鮮で「やっぱ新築にして良かったわ」と自分でもそう思ってしまった。でも念願のDIYは何の出番もない。自作の家具とかも作ったりしたけど、ダサいとか無骨とかの評価だった。しかしそのうち家が古くなったら、今度こそ自分でDIYしてキッチンリフォームするぞ!と、そういうチャンスが築20年目にぐらいにしてようやくチャンスが回ってきた!

築20年という節目は、さすがのピカピカ新築戸建てでも老朽化の波が押し寄せ、あちこちが剥げて見苦しくなり、妻も歳とって戸棚は使いにくいから引き出し式のシステムキッチンにしたい!というから、今の戸棚式システムキッチンをDIYで引き出し式の改造する構想を妻と話し合ったのだが・・・また、アナタの作るモノはいつもダサいでしょ!そんなのダメ!却下!新品に取り替えて!という運びになってしまった。

新品のシステムキッチンに取り替えるのはお金さえ出せば出来るけど、それより工夫して安くて欲しい機能ができるようにDIYすればいいでしょ!とかだいぶ反撃したんだけど・・・「じゃ、誰が料理するの!?、アタシでしょ。これから毎日見るキッチンなのに、それがダサかったら、20年間毎日毎日ダサい思いをするのは誰なのよ!」と猛撃を食らわされて、仕方ないからDIYから撤退することになった。

新しいのを買うのはウン十万円はかかるけど、DIYで改造するならせいぜい3万円なんだけどなぁ。

この妻への提案をする前に、長年DIYをやっている知人にいろいろ相談し、私独りでは作品がダサくなるから、協働でやろうと画策したんだけど、その知人が言うには「あんたの奥さんはどうも完璧な品物が欲しいみたいだし、それをいくら協働でやっても、DIYでは試行錯誤の結果の手作り感がどうしても出てしまう。作った後でそれが原因で憎まれるのも嫌だから、協働できないよ」とつれない返事だった。

それでもなかなか諦めきれなくて妻にいろいろ「DIY作品の何が気に入らないの?」か聞いたら、家がまだちゃんとしているのに、家具がダサかったら似合わない、アラが目立つ、しかも主婦の城たる台所!そんなところでDIYは我慢できない!ということだった。

私は家も築20年経ったら、もうノコギリで切っても良い時期なんじゃないかと思っていたのが、誤算だった。最初からボロ家を買って試行錯誤で永遠にDIYをやっているような暮らしに踏み込めば良かったのかと悔やんだ。

しかし妻からひとつだけDIYしても良い案件を「受注した」
トイレと洗面との間の間仕切りを作るのを「ここなら、まあ、やってもいい」と許可が降りたので、こんどDIYで間仕切り壁作成工事を一人でおっ始める予定だ。

しかし・・・今思えば20年前になぜ中古の、DIYで手に追えそうなボロ家を手に入れなかったんだろうなぁ、そういうのをもし買って毎週末はDIY工事に勤しんでいたら、計算上は今より5千万円は貯金が多く貯まっていただろうに。。

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