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グレート・レジグネーションはコロナが生んだ新しい可能性なはなし

政府は言う、老後2000万円必要だ!それに豊かな老後は月36万円必要だ!
それを聞いた人は思う、そんなお金貯められないから働き続けなきゃならない!

これはきっと正解のひとつなんだろうと、だけど人は十人十色、大別して豊かに暮らせるように働いて稼ぐのが性に合っている人と、稼ぐことより倹約して今持っているお金で暮らす努力する方が向いている人の二つに分かれると思う

そしてもう足掛け3年を経た「コロナ禍」によって、後者の「倹約努力する方が稼ぐ暮らしより自分に合っている」と気づいた人が増えた可能性が指摘され始めた

下記のリンク先にそのことを示している

この記事はアメリカ、イギリス、フランスなど欧米諸国でコロナ禍の体験を通じて自分の将来を見つめなおし、働きに見合わない給料を受けるより「働かない」を選ぶというグレート・レジグネーション(大量離職)という社会現象を起こし始めている、とある

この離職ブームの波が日本にも到来するのではないか?という趣旨の記事が下記

こちらの記事は、そうなった場合の企業は人手不足の窮地に陥るから生産性を上げて少ないスタッフでビジネスが回るよう工夫すべきといった論調で、離職していく人自体については特にコメントはしていない

コロナ禍という強制的に人々から労働と収入を奪う災害が出現し、または働き方を変えることを余儀なくされた「悲劇」が起きた

だが災害や悲劇が転じて『そんな無理して稼がなくてもそこそこ暮らせて行けるじゃない』と密かに考えついた人たちが出てきたとしてもおかしくない
今までは誰もが会社に勤めて給料をもらい、エラくなって給料を増やし、その増やしたお金で物質的に豊かな暮らしができると信じて仕事して給料をもらうことにまい進してきた

豊富な「買い物」を可能にするために努力し続けることこそ我々の共通した「進むべき道」であった

だからもし会社を離職することがあったとしたら、すぐさま次の転職先を探し再就職することがあたりまえの世の中だった

ところが意図せず出勤が少なくなり、極端には無くなってしまうという未経験のコロナ禍を体験し続ける間、人によっては『そんな無理して働かんでもええやん』とある日気づく

そんな人が出現したというのがグレート・レジグネーションというわけだ
ただしこれは欧米のことで、コロナ禍で手厚い補助金を受け取ってのケースである場合があるから誰でもそうなれるとは限らない

一方で豊かな暮らしに必要なお金はこれと言って基準があるわけでなく、稼げるお金は多ければ多いほど良いハズだったものが、ある日を境にして『足りればいいいいじゃないか』『そのお金を稼ぐために以前のように馬車馬のように働く必要がどこにあったのだろう?』と冷静になって考え始める

一度そんな考えが頭に過るともう後戻りはできない

不幸にしてコロナ禍によってマトモな出勤はかなわず、給料も悲しいかな減ってしまった

仕方がないので倹約や節約に精を出し、生活費をできるだけ抑えるよう様々なことを考えてアイデアを試してみた

できるじゃないか!

『そのうちまた気が変わったら良さげな会社に就職することはあるかもしれないけど、今はともかくこれで行こう』

上述の最初のリンク先記事にある欧米での大量離職にはこんな人々の考え方のうつろいがあったのではないか?と想像する

この想像の根拠は自身の52歳のときに遭ったリストラ離職後の考え方のうつろいをそのまま当てはめたものを示してみた

当時(2010年)はもちろんコロナ禍など無いけれど降って湧いたリストラ退職により失業し無職となっていろいろ身の振り方を考え、再就職活動もし始めたけど、それと同時並行した倹約・節約努力の結果「できるじゃないか!」と自信を深めて行った体験を上述「大量離職」現象にあてはめてみると合うように思える

どんな人々がこのように離職して復職しない道を選ぶのかは一概に言えないけど、そこには多分に当人の性格が関係する可能性が高く、おそらく他人視線が気にならない人はその道に踏み込める可能性は高くなるだろうと思う

他の人がどのような生活を送っているかに無関心で、自身で目指したいレベルのライフスタイルへ容易に飛び込んで行ける人は倹約も節約も十分できるけど、反対に世間体に引っ張られるとその実行はとても難しくなる

ここで倹約とは必要なものだけをお金を出して買うこと、節約とは必要なものでもなるべく安く買うことで、よく考えると無くても大丈夫なものを安いからといって買うのはお金を失うことにつながる

なので「ソレほんとうに今必要なのか?」を考え、たとえ「なんで買わないんだよ、今がチャンスだぜ!」と言われても動かない人が「他人視線が気にならない人」となるはず

コロナ禍は悲劇だったけど、本当に物質的に豊かな暮らしを手に入れるために無理して勤めて働くのが自分にとって良い選択なのかどうなのか?を自分を冷静に考え直すチャンスだったのではないだろうか?

グレート・レジグネーションを起こしているとされる欧米の社会現象を読んでそんなことを想像した

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