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「おにわさん」をはじめたきっかけ

早速3日間空いてしまったけど…、今日は前回の流れに沿って、なぜ『庭園専門のサイト』を立ち上げるに至ったか?という点について書きたいと思います。
同じようなことはサイトの『“おにわさん”について』にも書いているけど、コピペじゃなく改めて考えながら書いてみる。それ以前の「なんで庭園にハマったか」という話は省略したいと思うので、『“おにわさん”について』の方をご覧ください。

大きく言うと以下の2つ。

●きっかけ① 庭園の写真が溜まったから

一番はこれ。
『サッカーや音楽フェスで旅行をする』⇒『行った先の観光で“庭園”を見るようになる』
というのがまず庭園巡りの最初にあって。

元々“公園”という空間が好きだった上で、文化財に指定されている“庭園”に関しては『アート』としての見方があると気付いた。そこから旅先で美術館やアートを巡る感覚で、各地の日本庭園を巡るようになった――

そしてそれが200〜300箇所に達した頃、自分のアーカイブとしてこのテーマのサイトを作りたいと思ったのが一つ。
(だからマーケティング的に『庭園』というテーマがあった訳ではなく、元々好きだっただけという話)

●きっかけ② 情報が少なかったから

京都とかであれば観光案内に『庭園』の情報がちゃんと載っていたりするのだけど――でも京都も含めて寺社仏閣によってはWebサイトなんて持っていないこともザラにあるし、自治体のサイト(決して充実してるサイトではない)にしか情報が無い……(観光向け情報じゃなくて文化財一覧のPDFとか…)ということが往々にしてあった。

『そもそもこの庭園の現状ってどうなの?公開されてるの?どうやって行ったらいいの?』
それを知りたくて自治体や観光協会、時には寺社仏閣やお店に問合せたり――地域のコミュニティバスや自転車屋さんのレンタサイクル情報キャッチアップしたり――その情報はきっと誰かにとっても役に立つと思ったから、写真だけでなくちゃんと交通情報なども書くサイトにしよう、と思ったというのが一つ。

●それ以外のきっかけ

「スマホ最適化サイトにしたので、自分みたいな若者にも見てもらいたい…」みたいなことをサイトには書いていて、それは今でも思っているけれど――
『庭園の素晴らしさを伝えたい!!』
…そうした想いはそこまで強くないかも。

最近は庭園の紹介文もちゃんと書いているけど、以前のものはかなり適当で…

でも、庭園の魅力知ってもらうには

現地>>>>>(超えられない壁)>>>>>写真>>>>>(超えられない壁)>>>>>文章

だと思うんですよね。今もそう思ってる。出来ることなら短文にしたい(笑)(…でも短文だとGoogle先生が評価してくれないんだもん…それで「知ってもらうきっかけ」が失われるのは残念だから書いているけども。)

なので――今回の話は最終的に『庭園文化の継承について』へ繋がるのですが、このサイトを通じて「庭園文化の維持・発展に貢献したい」…そんな使命感は1mmもない(笑)

『ゆるく庭園を愛でる』

という、サイトを構想した時に最初に付けたキャッチフレーズ。この想いは今も変わっていない。ただただシンプルに、『庭園って、なんかいい』と思った人に、近くの庭園を見つけてもらうきっかけになれば――これは最初から今も変わっていないところ。
足を運んだ結果、どう思うのかは人それぞれ。
でも、足を運ばないと・知ってもらわないと始まらない。
(危機感と言う程でもないけど、素晴らしい日本庭園であっても現代にはマンションに変わったりする。

だから庭園の「深み」よりは「入口」になりたいなーー。
とは思っているけど――現段階では全部「自分の趣味」で巡っているだけなので――もし専門家の人に『自分より足を運んでいる』と言っていただけたら「趣味を通り越している」と言えるようになるかもしれないけど(笑)

●『おにわさん』をきっかけに、新しい庭園へ足を運ぶ人は増えているっぽい

使命感は無い。とは書いたのですが

・SNSでのフォロワー数、ふぁぼ数の増加傾向
・エゴサしたら「このサイトをきっかけに旅先で庭園を巡った」とつぶやいている人がちらほら居る
・有名庭園の中の人、造園業の人でも「見てます」と言ってくれるようになってきた
・実際『日本全国庭園マップ』↓は1日数百ずつ閲覧数が増えている

…などなど、「意外と身近に素晴らしい庭園があるんだよーー知られてほしいなーー」という願いに対しては達成へ近づいて来てる感ある。
このサイトをきっかけに人の行動を生み出している…というのはすごいことかもしれない。

※この数百PVを多いと見るか少ないと見るかは何とも言えないところですが、『庭園』に限った情報を探す人が世の中に何人居るか全く読めない中で作ったものなので、上々なのではと思う。ビジネスでもないからね。

ほんと、『そんな(歴史ある/有名な人が作った/映える)庭園が近くにあったんだ』ってこと、きっとすごくあると思うの!
勿論自分も知らなかった場所だらけですし。庭園じゃないけど地元の街中の小さなテナントビルが安藤忠雄建築だなんて知らなかった。

ということで次回は
『日本にとっての庭園文化って?』
に続きます。

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【今日の庭園写真】

養浩館庭園
Yokokan Garden, Fukui
もっと他の写真⬇
https://oniwa.garden/yokokan-garden-%E9%A4%8A%E6%B5%A9%E9%A4%A8%E5%BA%AD%E5%9C%92/

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