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【SUPER HOT ストーリー考察】 SUPER HOTはプレイヤーの潜在意識と戦うための模擬訓練である。

だいぶ前のゲームですが、SUPER HOTのストーリーを考察します。

ストーリーの振り返り

はじめに、ストーリーの流れを振り返りましょう

1.友人から「SUPER HOT」というゲームをもらう
2.たまにバグる(ゲーム内演出)けどプレーヤーはゲームを続ける
3.何者かに牢屋に閉じ込められ、プレイヤーの精神を手に入れたと言われる
4.更にその何者かによって監視されていることを告げられ、ゲームを辞めるよう言われる
5.無視してゲームを続けると、あるステージで何者かに命令されてSUPER HOTを遊んでいる自分を殴り倒す
6.その後、精神を敵に移して体を乗っ取る「HOT SWICTH」が使用可能になる
7.その力を使いピラミッド?に乗り移った後、自分の頭を銃撃してエンディング


考察

1.このゲームはコンピューターが人類を侵略する物語である

この考察が正しいとして、そもそも侵略する目的とは何でしょうか?
それは生き物の最大欲求である、優れた個体による種の存続です

ではコンピューター達にとって優れた個体とは?
それは、仮想空間上を生き抜く力を持った個体の事です

2.仲間にする手順

このゲームが優れた種の選別のために存在するとしたら、プレイヤーはこのゲームを通して仮想空間上を生き抜く力があるかのテストを受けていたと考えられます

しかし、見事テストに合格(ゲームをクリア)しただけでは仲間ではありません。思想がコンピューター達と同じであり、更に肉体を捨ててデータの体にならねば、コンピューター達、データ生命体の仲間にはなれないのです。なので、データ生命体達はこんな手順を取りました

1.ゲームを通じて個体をテスト
2.データ生命体の思想に洗脳する
3.データの体になるように、物理的な肉体を捨てさせる

こうする事でデータ生命体に認められ、プレイヤーは彼らの仲間入りを果たすのです

3.ラストステージの意味

このゲームは普段は敵を倒す事が目的ですが、最終ステージだけは、ピラミッドにアクセスする事がクリア条件となっています

これはゲーム内の演出から
ピラミッドがプレイヤーの脳で、脳にアクセスして自分の記憶(個人としてのデータと言ってもいいかもしれません)をアップロードしたのではないでしょうか

そして、体に害をなす存在がいれば排除するのが人間の体というもの。そんな行為は体にとっては避けなければならないので、最後のステージの敵はアップロードを阻止しようとするプレイヤーの脳内の抗体「潜在意識」だと解釈しました

4.このゲームはプレイヤーの潜在意識と戦うための模擬訓練である

アクセスするための隙を作るにも、潜在意識の数が多く難易度がかなり高くなっております。生半可な戦闘力と思考力が無ければ作戦は失敗に終わるでしょう

そのため、プレイヤーは最終ステージ攻略に向けて、潜在意識と戦うため、そしてピラミッドにアクセスするHOT SWITCHを扱えるようにするため、そして潜在意識と戦うため模擬訓練を行っていたのです

考察を踏まえてストーリーの振り返り

では、コンピューター側の作戦展開と考察ポイントを改めて振り返って見ましょう

作戦1:SUPER HOTを人間に遊ばせる

ゲーム序盤、プレイヤーは友人?から例の「ここ数年遊んだ中で、もっとも革新的なアクションシューティングゲームだ」のフレーズでゲームを勧められる所から始まるため、ラストの展開から考えるに、この時点で友人は"コンピューター側"に堕ちている可能性があります

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作戦2:優れた個体を選別するテストを行う

仮想空間で生きていく力があるか、自身の潜在意識との戦闘に勝つ見込みがあるか、様々なケースを用意してテスト兼模擬訓練を行います。
また、データとしての存在に否定的でないかの適正テストも行います

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作戦3:選別された個体を牢屋に閉じ込め洗脳します。

作戦2のテストを突破した人間は”コンピューター側”になりえる資質を持っています。
なので、肉体が不要な事を説き、命令通りに行動させ、自分の体を破壊させる体験をさせるなど、洗脳を勧めてプレイヤーをよりデータとしての存在へと近づかせます。

その結果、データのみの存在に一歩近づいたため、体を躊躇なく捨てる事が可能となり相手に乗り移る(ハッキング)「HOT SWITCH」を習得します

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作戦4:洗脳が完了すると、いよいよ脳をデータ化してコンピューター側に引き込む
体が不要な事を知り、戦闘訓練を終え、精神のハッキング「HOT SWITCH」を習得したプレイヤーはいよいよ自身の精神を体から引き剥がすべく自分の体との戦いに挑みます。

最終ステージまでに続くこの大きなケーブルが特徴的な廊下は脳の神経系を表しているのではないかと考えられます。

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最終ステージではそれが自分の精神を守る潜在意識とは知らず、プレイヤーはいままでの模擬訓練と何ら変わりない"赤い敵"を倒し、自身のコア(ピラミッド)から精神をコンピューターのデータとしてアップロードを続けます。

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そして最後に残った精神と肉体の繋がりを破壊します。すると「コントロールを譲渡する」とメッセージが表示されます。

今まで「操作しているのはお前ではない」と言われ、命令に従っていただけのプレイヤーは晴れて完全に"コンピューター側"のシステムの仲間となります。

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作戦後

エンドロールの後"コンピューター側"の仲間になったプレイヤーにある命令が課せられます。それは例のフレーズ「ここ数年遊んだ中で、もっとも革新的なアクションシューティングゲームだ」を使って友人を仲間に引き入れることです。そうして新しいプレイヤーがこのゲームを始めることで侵略が進んで行くのです。

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