【SRへの道1】勉強ネットワーク①を構築する(アドレスを振る)

トップページはこちら


勉強ネットワークを構築


まず一番初めにやらなければいけないことは、これから勉強していくネットワークを作ってみることです。
座学で習っていてもさて作れと言われると戸惑ってしまうもの。

今回はまずラボを構築します。


ネットワークを構築するお題



条件
・ISP-AにはOSPFを、ISP-BにはIS-ISを動かすこと
・それぞれのネットワーク内のルーターにpingが通ること
・ISPにはプライベートアドレス、Customerにはグローバルアドレスを振ること


こちらは今回SRを理解するに向けての最初のネットワークトポロジとして助言をいただいた構成図です。ISPというところには現在でいうバックボーンそしてCustomerにはエッジのルーターが配置されているという形です。
これからいくつか条件に沿ってこのネットワークでpingが通るようにしていかなければなりません。

仮想ネットワークラボでルーターを配置する


ひとまず上記の図のように仮想環境にてルーターをつなぎ、配線を行います。
私はシスコシステムズが提供しているCML2という仮想的にネットワーク環境を模擬できるソフトウェアプラットフォームを使ってこの勉強を進めていきます。

このように配置しました。
各ルーターのGigabitEthernet1にはそれぞれマネジメントのIPアドレスを振ってあるので気になさらず。

アドレスを振る


さてルーターの配線が完了したら次に行わなければいけないのはアドレスを振ることです。自分で決めなければいけない内容がとっても困ります。ルールなどもわからないし、絶対決まりごとがあるはずなのにここが突っかかりポイントであると考えています。

条件
・ISP-AにはOSPFを、ISP-BにはIS-ISを動かすこと
・それぞれのネットワーク内のルーターにpingが通ること
・ISPにはプライベートアドレス、Customerにはグローバルアドレスを振ること

条件をもう一度確認しますと、ISPにはプライベートアドレス、Customerにはグローバルアドレスを振らなければなりません。まずそこからですね。

グローバルアドレスとは


インターネットレジストリから全世界で唯一のアドレスを割り当ててもらうアドレス。インターネットに直接接続される装置に割り当てられる。

プライベートアドレスとは


グローバルアドレスに対して個別のネットワーク内部で自由に設定できるIPアドレス。領域は以下の通り。

10.0.0.0 ~ 10.255.255.255
172.16.0.0 ~ 172.31.255.255
192.168.0.0 ~ 192.168.255.255

そう、知りたかったのはプライベートアドレスに割り当てられるレンジですね。プライベートアドレスはここから割り当ててそのあとグローバルアドレスを振っていきます。


アドレスはこのようになりました


このようなアドレス形態にしました。
ネットワークの試験CCNP, CCIEや商用でもこのようなアドレスを振ったりして運用しているそう。特に/30にするか/24にするか悩んだりもしますが、第四オクテットをわかりやすいように機器の番号を振ることにしたので/24で振ってあります。


ISP-A部分
10.0.XX.X/24 (プライベートアドレスレンジ)
第三オクテット部分には機器の番号(XE-A1なら1, XE-A5なら5)を若い順に2桁
第四オクテット部分にはつながっているインターフェースの機器の番号(XE-A1なら1, XE-A5なら5)

ISP-B部分
10.1.XX.X/24 (プライベートアドレスレンジ)
第三オクテット部分には機器の番号(XE-A1なら1, XE-A5なら5)を若い順に2桁
第四オクテット部分にはつながっているインターフェースの機器の番号(XE-A1なら1, XE-A5なら5)

CustomerA接続部分
1.1.XX.X/24
第三オクテット部分には機器の番号(XE-A1なら1, XE-A5なら5)を若い順に2桁
第四オクテットは図の通り

CustomerB接続部分
2.2.XX.X/24
第三オクテット部分には機器の番号(XE-A1なら1, XE-A5なら5)を若い順に2桁
第四オクテットは図の通り

CustomerC接続部分
3.3.XX.X/24
第三オクテット部分には機器の番号(XE-A1なら1, XE-A5なら5)を若い順に2桁
第四オクテットは図の通り

ISP-A, ISP-B繋ぎ部分
100.0.0.X/24
200.0.0.X/24

ISP内の機器のLoopbackアドレス
172.16.X.X (プライベートアドレスレンジ)
第三オクテット部分にはIPS-Aなら1, IPS-Bなら2
第四オクテット部分には機器の番号(XE-A1なら1, XE-A5なら5)

ISP外の機器のLoopbackアドレス
172.17.X.X (プライベートアドレスレンジ)
第三オクテット部分にはCustomerAなら1, CustomerBなら2, CustomerCなら3
第四オクテット部分には機器の番号(A1なら1, B1なら1)


分かりにくいと思いますので例を

  • XE-A1とXE-A3がつながっているネットワークは10.0.13(A1とA3だから).X

    • XE-A1側のインターフェースには10.0.13.1(A1だから)

    • XE-A3側のインターフェースには10.0.13.3(A3だから)

  • XE-A1とXE-A5がつながっているネットワークは10.0.15(A1とA5だから).X

    • XE-A1側のインターフェースには10.0.15.1(A1だから)

    • XE-A5側のインターフェースには10.0.15.5(A3だから)

  • XE-A5とXE-A4がつながっているネットワークは10.0.45.x(A4とA5だから)

    • XE-A5側のインターフェースには10.0.45.5(A1だから)

    • XE-A4側のインターフェースには10.0.45.4(A3だから)

またこちらの条件を用いてイニシャルコンフィグを作っていくのでその時に詳しくはご参照ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?