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じゃらん、楽天トラベルの予約流通額・取扱額

どうもマハリタです。

OTAのキャンセル前の予約時の流通総額(以下、予約流通額)や、実際に宿泊・搭乗された取扱額(以下、取扱額)はどれぐらいの規模感なのでしょう。

なかなかおおっぴらに出ない情報ですが、日本を代表するOTAである楽天トラベルとじゃらんについて世の中に出ている情報を拾い、推測してみました。

まずじゃらんはじゃらんフォーラムにて2016年度の予約流通額を発表しています。予約流通額は8,558億円。前年比106%ということです。

出典:https://www.travelvoice.jp/20170629-92229

この数字は国内宿泊のみということで、おそらく税込の数字です。

すごい額ではあるものの、2014年度→2015年度の伸びが119%で、1300億円伸ばしていることからすると2015年度→2016年度は480億あまりの伸びでだいぶ鈍化しているように見えます。

昨年は日並びも悪かったのと、全国で実施していた「ふるさと割」が九州だけの「ふっこう割」に変わっていること、外資OTAが伸ばしていることあたりが鈍化の原因と推測されます。

一方の楽天トラベルはJATAに取扱額を報告しているので、そちらを見てみます。

2016年度の取扱額は国内・海外・インバウンド含めた全体で5,569億円。前年比は111.8%。こちらも税込と思われます。

じゃらんが国内宿泊のみの数字と書いてあるので(とはいえダイナミックパッケージなどは含まれているようにも思える)、比較対象として楽天の国内旅行だけで前年比を見てみると、109.7%の伸びです。

楽天トラベルの昨年の国内旅行が123.7%成長だから、やはり鈍化しています。要因はほぼ同じでしょう。

まだ楽天トラベル単体の数字が公開されていた14年度のIR資料の数字を見ると予約流通額で6,684億円となっていました(楽天の年度は1月〜12月ですが、じゃらんと合わせるために14年4月〜3月の実績を拾ってカウント)

じゃらんより少し少ないがほぼ同等の額でした。

この14年度の予約流通額に取扱額の前年比伸びをかけてじゃらんと同じ予約流通額に揃えてみましょう。

JATA提出の数字の前年の金額は翌年になると調整が入るのか若干ぶれるのですが、そこはあまり気にせず最新の数字を使うとします。

そうすると以下の数字になります。

14年度予約流通額:6,684億円

15年度予約流通額:8,405億円 前年比125.7%

16年度予約流通額:9,397億円 前年比111.8%

なんと楽天トラベルはもうすぐ1兆円が見えてきています。17年度には到達しそうですね。

じゃらんのほうが国内宿泊だけの予約流通額ということでぴったりの比較ができないのですが、楽天の16年度取扱額の国内旅行比率は92.3%なので、この数字を使うと国内旅行だけの予約流通額は8,673億円。

レンタカーなども含まれていることを考えるとじゃらんと同じ基準にはまだなりませんが、じゃらんの8,558億円に非常に近くなるので、ひとつの目安にはなるでしょう。じゃらんの全体も同規模と推定されます。

それではまとめます。資料作成の参考になれば幸いです。

16年度予約流通額

楽天トラベル

 全体:9,397億円  うち国内旅行:8,673億円

じゃらん

 全体:? うち国内宿泊:8,558億円


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