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中国オンライン旅行サイトの市場シェア

どうもマハリタです。

今日は伸長著しい中国の旅行サイト事情を見てみたいと思います。


中国のオンライン旅行市場の規模と成長率、商材の比率

まずは中国のオンライン旅行市場の伸びを見てみましょう。

2016Q1→2017Q1のYOYの伸びは+50%と非常に伸びています。

2016Q2→2017Q1の1年間の取引額は日本円にして約13.5兆円。世界のオンライン旅行市場が57兆円と言われているので2割以上を占めることになります。※80兆円を超えるというデータもある

この伸び率でこれからも推移するとすると世界での中国の存在感はますます高まっていくでしょう。

次は商材の内訳です。

商材の内訳は輸送関連が7割。

鉄道、飛行機が大半を占めているのはホテルの比率が高い日本とは大きく異なります。

つづいて旅行サイトの市場シェアを見ていきましょう。


中国旅行サイトの市場シェア

No.1のCtripは中国の最大手といいますが、Ctripのシェアはどれぐらいなのでしょうか。各サイトの取引市場シェアを見てみましょう。

ここまでの出典:China’s Online Tourism Market in 2017Q1

Ctripは中国オンライン旅行市場取引全体の35%を占めています。2位3位のサイトを合わせると同規模ですから圧倒的とはいえませんが、2位のQunarもCtripグループのため、実際には52%を占めているということになります。

3位のFliggyはもともとAlitripという名前でECの巨人Alibabaが運営する旅行サイトです。

注目すべきは「その他」の比率が存在感を増していることでしょうか。

ソースが異なりますが、1年前のデータではその他は19%だったものが17年には34%になっています。特にQunarが大きくシェアを減らしています。

出典:China Online Travel Market Overview for Q1 2016

「その他」のなかから今後存在感を増してくるサービスが出てくるかもしれません。その候補を見るために宿泊サイトの市場シェアも見てみましょう。


中国の宿泊サイトの市場シェアとMeituan

中国のサイトは輸送商材が7割を占めていると述べましたが、宿泊市場に特化して見てみるとプレイヤーの顔ぶれにも変化があります。

出典:China online accommodation market Q2 2017

Ctrip、Qunar、eLongのCtrip勢の顔ぶれが1、2、5位にいます。

注目すべきは3位のMeituanでしょう。

つい先日Booking.comを擁するPlicelineからも4.5億ドルを資金調達し、世界のユニコーン企業(時価総額10億ドル以上の非上場ベンチャー企業)のTOP10に入る企業です。

Meituanは正式にはMeituan-Dianpingという会社で、MeituanとDianpingが合併して今の名前になっています。Alibabaと並ぶ中国IT業界の大手Tencentグループで、O2Oサービスを展開しており、食べログ的なサービスや料理宅配のサービスがあります。

17年5月に旅行ユニットを設立し、本格的に力を入れていこうとしており、Ctripの対抗馬となっていくのか注目しています。

機会があればMeituan-Dianping自体も記事で取り上げてみたいと思います。



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