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アルテスノート……想像の翼で大冒険の旅へ飛び立つ(あごぶろぐ)

想像力は足りているか? 自分は物心つきし頃から常に想像力に富み、周りに配って回るくらいには溢れていた。だがこれは良い方にばかり向くわけではなく想像力などというものがあることで雁字搦めになったり、見えざる敵と戦い……やられ……路地裏で倒れ伏すこともしばしばあった。しかしゲームやマンガといった娯楽を嗜むようになり、想像力は武器へと変わった。マインクラフトを知っているか? アレは全世界・老若男女問わずスゴい人気を博しているが想像力がなければただ土塊とゾンビと、だだっぴろい世界がただ広がっているだけのゲームだ。ただ一つ、プレイヤーの想像力というフィルターを通すことで世界は宝の山に変わる。

今回は自分がきけんな旅……真のスマホゲーム探索の果てに見つけし現代に生ける戦士のためのゲームを紹介しに来た。このアプリは自分が夜明けまであらゆる洞穴の隅まで調べ尽くしてようやく見つけし黄金のインゴット……おいそれと紹介できないところだがそれよりも共有したい欲望がマサった。だが最初に注意しておきたいのは今から紹介するゲームはiOS専用ということだ。ANDROIDOを専用武器にしている者は残念ながらこの戦いの先に付いてこれない。いずれ運命の輪が巡ってお手元のアンドロイド端末が光の渦に呑み込まれ、唐突にiOSとかになったらこの冒険への扉を開いてほしい。

これから紹介するは「アルテスノート」……そういう名前の放置RPGゲームだ。現代人がなくした想像力という翼を再びよみがえらせる……そういう崇高なゲーム感を持つこのゲームについて自分は語らずにはいられなくなった。よってここに来て、スツールに座って語り始める。

・アルテスノート……

「放置RPG? これはぜったい軟弱なのだな・・・」そんな決めつけから入ったヤツはすでにどうしようもない。冒険の出発点にも立てないことは明白だ。アルテスノートは起動したしゅんかんから色あせたタイトル画面をプレイヤーに見せ、心震わす旅のはじまりを告げてくる。気づいたはずだ。サウンドが……鳴らない? そうだ。このゲームにはBGMやSEといった一切の音が入っていない。別にiOSの不備とかじゃないのでSIRIとかに一々不安がって訊かなくていい。むしろSIRIなら「早く進んでください。真の冒険が貴方を待っていますよ」くらいのことは言うと思う。あいつもスマホに閉じ込められるまでは伝説の魔法使いとかだったはずだからだ。

アルテスノートは完全にオートで進んでいくRPGだ。王道をゆく中世ファンタジー世界が舞台だ。プレイヤーが創り出したキャラクターがパーティーを組み、罠や宝石の待つダンジョンの奥深くへと勝手に潜っていき、勝手に戻ってくる。要するに全てオートで進むということだ。プレイヤーがすべきことはパーティーの編成と装備の変更、冒険先の決定といった采配であり、後は仕事していても勉強していても腹を壊してトイレにこもっていたとしても、パーティーは変わらぬ速度で冒険し、仲間と共に窮地を脱し、怪物を退け、戦利品を得て……還ってくる。あるいはどこかでくたばりかけ、どうにかこうにか戻ってくる。アプリを開くとテキストでズラッと手に入れた装備が羅列されており、そこに付いているオプションとかを眺めて一喜一憂する……そういう濃厚なハック&スラッシュの真髄を味わえるという寸法だ。

アルテスノートの醍醐味はシナリオにある。このゲームにはビジュアルとサウンドの代わりに大量のテキスト……文章が用意されている。大筋のストーリーがあり、プレイヤーは主人公の青年ディオンの視点から彼の旅路を追っていく。メインシナリオに加え、サイドストーリー……ダンジョン内での他の冒険者が残したメモ……手に入れた武器のフレーバーテキスト。アルテスノートの世界観を構築するのは丁寧に用意されたTEXTの波だ。それがプレイヤーに少しずつ開示され、想像を掻き立てる冒険へと誘う。

中途半端にグラフィックがあるとプレイヤーは半端なイメージをしてしまい、逆に没入感が減り世界に入り込めなくなる……そういう事例が過去にも数多そんざいすることをおそらくこのゲームの製作者は知っており、ゆえにゲームにつきものであるそれらの要素を思い切り良くカットして硬派なRPGに仕上げた。そういうことだろう。このストイックさに自分は胸を打たれ、やる気になり、腕の筋肉をモリモリさせた。自分は常に持て余し気味の想像力を暴走させており、その使い所を久々に見つけた予感がしたからだ。

さて、ここからはこのゲームの肝とも言えるキャラメイクについて話していく。だが最初に言っておくと今回は完全にワクワクが先行して記事を書き始めたので自分にも経験や知識がさほどあるわけではない。とはいえ……逆に言えば非常に新鮮なニュービー……つまり熱い血潮が騒ぎし時期ということだ。どんなゲームユーザーにも2割くらいは含まれている、最適化されたデータを持ってメガネを押し上げながら「これが結論なのでこれ以外はクソ」とか言うヤツとは違い、これから荷物をまとめて旅立つ者と同じテンションなので信頼してもらって構わない。やる気の態度で見せて行くつもりだ。ついて来い。あの朝焼けの向こうへ共にゆこう・・・。

・職業がある

冒険に漕ぎ出す前に立ち寄る場所がある。酒場だ。主人公のディオンは我々と同じ新参の冒険者であり、さすがにこいつ一人で旅立たせるのはけっこう辛いものがある。そこでディオンと共に戦ってくれる仲間を酒場で見繕い、一つのパーティーとして旅させていく必要があるということだ。「つまり、SSRのヒーラーを……」スマホゲーに毒されし者はすぐにそう言ってリセマラランキングを見ようとすることを自分もSIRIもお見通しだ。だがアルテスノートでキャラクターを手に入れるのにガチャチケットやリセマラは必要ない。自らの心赴くままに仲間をうみだし、パーティーに加えることができる。無料でだ。

キャラクターを構成するのは三つの要素だ。「職業」、「種族」、「二つ名」……この三つをキャラメイク時に設定することでキャラクターに命と個性が宿り、探索に大きく影響していくことになる。「種族」ごとにステータスの上がり幅とかが違うので相性の良い「職業」があったり、「二つ名」があったりする。つまりアルテスノートのプロとかはおそらくBIGデーターとかに基づいたおすすめキャラメイクとかを知っており、その通りにすれば能力にシナジーが生まれてつよい冒険者になる。だが……そういうのを見てしまうと面白みがなくなる。なぜならそれは自分が考えたキャラクターではなく、他人が作りしキャラクター……他人の命だからだ。血が通ったキャラクターを生みたければまずは自ら試行錯誤するべき……。

上記の理由から自分はここには「職業」についてしか書かない。しかも始めたてなので何もわかっていない。分かっていないが……自信満々に書く。参考にしたりしなかったりするといいだろう。責任は持たない。

→ウォーリアー

鋼の戦士……フルプレートメイルを着てでかいシールドを構えて前衛にいるやつのことだ。こいつは火力もそこそこ持っているが何よりも耐久がすごく、能力的にもタンク役に寄っている。ゲームプレイヤーならばタンク役がどれだけ大事か知らない者はいないはずだ。想像してみてほしいが、突然オフィスとか教室のドアをガラガラ! と開けて銃を持ったテロリストが突入してきたらまず大半のヤツは死ぬはずだ。なぜ? 銃はつよいから・・・自明の理だ。だがもしもドアの前にフルプレートメイルを着てビッグシールドを構えたウォーリアがいたら? テロリストは銃弾を浴びせかけるが、あんまり効かない……どころかウォーリアーは前進してきて……テロリストは盾と壁にサンドイッチされてしぬ。オフィスとか教室にいるヤツは歓声を上げ、夜には篝火を囲んで宴が始まる。つまりウォーリアーは必要だ。わかったな。

→ソードマン

ウォーリアーとかに比べて比較的軽装でクレイモアとかを携えたヤツのことだと自分は思うが、その辺の印象は人それぞれだろう。ソードマンはそこそこのバランスを持つ物理職であり単体攻撃に秀でる。ちなみに主人公のディオンはソードマンに分類されている。だが……ハッキリ言ってディオンに主人公補正のBONUSが付いているのでPTにソードマンは一人でいいという場合はディオンのみ起用することになるだろう。しかもディオンはどんな武器でも装備できる……このままソードマンの求人はどんどんなくなってディオンの天下が続くのか? それはまだわからない。マスターソードを引き抜いて勇者になる時が来ることを自分は願っている。

→ウィザード

自分はまだ作っていないので知らないが恐らく青白い顔をした学者肌の男とか無意味に肌に吸い付くような生地のドレスを着た女とかが主にやるジョブだろう。スキルを見たところ、火・水・風・雷・土などのエレメンタルを自在に操るらしいのであらゆるダンジョンに適応して火力を出すことができるはずだ。こいつらは杖しか使えないが、おそらく属性魔法による火力以外に担うべき役割は少ないので問題ないだろう。自分はこないだAmazonPrimeで仮面ライダーウィザードを見てかなりおもしろかったので恐らくこのジョブも作る。インフィニティ…………インフィニティ!

→プリースト

要するにヒーラー……回復職だ。ヒーラーを連れているということがどういうことなのか分かるか? それはすなわち、病院を連れて歩いているようなもの……自分はこれまでに培ったゲーム経験からそう理解している。タンク役(このゲームではウォーリア)で攻撃を受け、ヒーラーがタンク役を回復する……さすれば無限機関が生まれ、冒険は万全になり、生命保険も掛かり、老後の心配とかもなくなる。あるいはプリースト自身がタンク役になる……そういう一風変わったジョブビルドも考えられるだろう。パーティーの生存力を上げるために必須の職業なので一人は確実に仲間にしておきたい。とびきり優秀な大型病院みたいなヤツをだ。

→レンジャー

革装備を着ている印象がある。レンジャーをパーティーに加えることで素で探索時間が減ったり、宝箱の解錠ボーナスが入るので加えない手はない。戦闘においても状態異常の付与で相手の行動を妨害できるので居るだけで役立つヤツだ。だいたい、アルテスノートは常にトレハンするRPGなので装備を集めるための冒険にトレジャーハンターがいなければお話にならない。レンジャーは純粋な火力を求められない場合が多いのでコイツに「ドロップ率」や「オプション付与」の付いた装備、あるいはセット効果を持たせておきたい。これでパーティーが持ち帰るダンジョン成果が格段に上がったりして幸せになれるはずだ。なれなければ幸せになるまで周回するのがハクスラ・・・この界隈の人間には言わなくても通じる。回れ。ハムスターのごとく。

→ロード

ロード……支配階級の者か? いや、違う。コイツはすごい勉強をして人を束ねる立場になった隊長格だ。諸葛孔明の生まれ代わりかもしれない。「オーダー」と名のついたバフスキルをパーティー全体に掛けるのが主な仕事であり、そういう采配をバトル開始時にやってくれるのが一番の強みだ。オーダーの内容はパーティーの戦法ごとに変えると良いだろう。オーダーを掛けた後はどうする? 遊ばせておくのは勿体ないので専用武器の槍で突かせたり、一部の装備に付いているスキルを使わせたり、あるいはヘイトを向けさせてタンク役のように扱ってもいいかもしれない。コイツが諸葛孔明の生まれ変わりになるか、あほの指示でパーティーを奈落へ誘う酔っぱらいのオッサンになるかはプレイヤー次第だろう。

・想像力という獣を解き放て

キャラメイク……その言葉を聞いて身がすくんでしまった者もいるだろう。もっとも創造性がばくはつしていたであろう十代を過ぎ、何か空想するのも億劫になった。あるいは、なんだか恥ずかしいと思うようになった……想像力という獣を鎖で縛り付け心の奥底へと封じてしまった。そういう者は少なからず存在するはずだ。故にキャラメイクとか言われると頭が真っ白になり、気恥ずかしくなったりする……何かのゲームでキャラクターネームを決めるときも適当に選んで始めてしまったりする。その辺りの遊び方は人それぞれなので自分の知ったことではないが、想像力に蓋をして追いやるのは愚かな行為と岩猿を得ない。心の奥で想像力がすすり泣く声が聞こえないか? 聞こえるはずだ……それは不要なものではない。我々の味方なのだ。

ロミオとジュリエットを知っているか? あの物語でロミオは高い塀をよじのぼり、ジュリエットの元へやってきてこう言った。「塀など軽い恋の翼でとびこえてきました」……と。これは実際見つかれば命がない危険な行為だったが愛のためにやり、ジュリエットはロミオのその言葉に感じ入った。だがジュリエットに想像力がなかったら、恋の翼とか聞いた時点で「なんだかきもちわるいやつだな」と思いセコムを呼んでいたかもしれない。そうしていたらその時点で物語は終わり、ロミオとジュリエットはセコムの宣伝の話となって現代まで語り継がれていっていたはずだ。だが、そうはならなかった。ジュリエットはいたく感激し、ロミオと朝までファックしたはずだ。確か。すべてはキャラクターの……そして読み手の想像力のおかげだ。物語を繋げるのに人の巡らす思いは必要不可欠ということだ。

何の話をしていたかわからなくなってきたので手短にやるが、つぎの項では自分がどういうふうにキャラメイクしたのかという流れ、そして生み出したキャラクターの能力やパーソナリティについて書いておく。三つの項目に分け、自分はどうしているか? というメソッドを書く。想像力という獣を封じ込めすぎて解放のしかたを忘れてしまった者は読むように。生まれ落ちてから十分な歳を取ったがまだ頭の中で常に自分のオリジナルキャラクターが動いたり走ったり、シルエットになった敵の幹部が崖の上に勢揃いするOP/EDムービーが流れてる者などは読み飛ばしていい。実力者にこのメソッドは必要ないはずだ。

・名前
・能力(このゲームの場合は職業や二つ名)
・容姿(ゲームには何ら関係ない)

・実際にキャラメイクする

→名前

名前は大事だがこだわり過ぎるな。名前には言霊が宿るという一説もあるが有名な漫画家とかも名前はてきとうに決めてると言ってたりするし、明らかに適当な名前だがちゃんと活躍してファン人気もあるキャラクターはいっぱいいる。そもそもアルテスノートはゲームなので王道ファンタジー物語を実際に脳内で描く必要はないし、複雑な設定とかから名前を考えるヤツは稀だと思う。

自分はこのサイトを使って命名している。性別だけを合わせて、五回ほどランダムで作成し……その中でパーソナリティに合う語感のものを一つ選んで使っている。いっぱつで決めるのは面白いがちょっとリスキーだ。

→能力

アルテスノートにおいては「職業」「種族」「二つ名」……この三つと装備で能力が構成される。はっきり言ってダンジョンは甘くなく、好き勝手に作り上げたキャラクターだけで冒険を無限に続かせるのは難しいように思った。つまり「ソードマン5体がいい!」とかそういう極端なPTでもぐった場合、おそらく冒険者たちは骨になって戻ってくる。それぞれのダンジョンに難敵がおり、状況に適したパーティー作りをしないといけないということだ。

自分に言えるのは「タンク」「ヒーラー」は間違いなく必須……あるいはいずれ必須になる……ということだ。これはこれまでのゲーム論から導き出されし答えなので、現Verでのトレンドに適しているかは知らない。だが、タンクとヒーラーという組み合わせはトンカツとキャベツの千切りのような不変の強さがあるので用意しておいて損はないし、最初からいたほうがいいとおもった。

→容姿

アルテスノートにはビジュアルがないので完全にゲームをする上で不必要な要素だが項目には入れている。なぜだ? 疑問に思うヤツもいるかもしれないが、これには理由がある。自分の趣味だ。

これはCHARATというアヴァターサービスで作ったこのゲームの主人公ディオンだ。冒頭の物語で「灰色の髪と目」をしているという情報から自分が想像して生み出したので正解でも不正解でもない。物語の中で成長していくディオンを見ながら想像した容姿だ。ビジュアルのないゲームを始めておいてキャラクターの容姿を形作る意味とは? そういう風に思うヤツもいるかもしれないし、ある種の矛盾を感じるかもしれない。だがこれは想像の余地を楽しむという遊びであり、自分の場合はより物語への愛着が湧く。最初からビジュアルが用意されていないことで生まれる、たいせつな揺らぎだ。

ここからはディオン以外の第一パーティーメンバーだ。ゲーム内にはほとんど関係しないので読み飛ばしてもいい。

→カミン(ワーウルフ・ウォーリア)♀ 
二つ名:愛の挑戦者

ワーウルフというのは非常に気性の荒い種族であり実力主義とある。どうしてそんなワーウルフがナヨナヨの新参冒険者であるディオンに着いて行って手助けしてやっているのか? 自分はたまにそのことを考える。おそらくカミンはワーウルフの中でも扱いづらい……社交性のないヤツであり、どう猛でおっかなく、異様に好戦的な個体だ。故に群れからは追い出され、森の奥深くとかで暮らしていた。そこでディオンに出会うわけだ。ディオンは何がしかカミンに認められるような大いなる行いをし、それが元で二人の冒険が始まる……言葉にするだけなら簡単だが一筋縄ではいかない旅の始まりだ。この二人は何度も窮地に見舞われ、衝突を繰り返す……このエピソードのディティールについてはまた別の機会にトイレなどでついきゅうしていく予定だ。

せっかくなので性能面の話もする。ワーウルフのウォーリアはいかほどのものなのか? ワーウルフは物理に寄っているのでウォーリアは悪くないと思い選択し、アタッカー寄りになるように最初は「命知らずの挑戦者」と二つ名を定めたのだがこの組み合わせではアンチシナジーがばくはつし、タンクとしては脆いのに火力はそこそこ、という半端な感じで仕上がってしまった。これは自分が全面的に悪かった。カミンに殴られても仕方ないだろう。一発殴れ・・・そういう気持ちになった。この二つ名のままだと難易度的について行けない場面が増えそうだったので後ほど「愛の挑戦者」という二つ名で作り直した。

性能とフレーバーのどちらを優先するのか? アンビバレンツ……実にむずかしい問題だと言える。だが結局のところアルテスノートはかなり筋の通ったハクスラRPGであり、甘ったれな感情のみでやっていてもカミンとディオンを世界の果てまで連れて行ってやれない……そう考えたので二つ名を改めるに至った。アルテスノートのLvキャップはまだ低いので作り直しは簡単に利く。この辺りの融通をどうするか、それはプレイヤー次第だろう。自分はキャラを使い捨てにはしたくないので最初からなるべく強くメイクする。どんな過酷なダンジョンからも生きて帰れるようにだ。

→ユーリ(エルフ・レンジャー)♂
二つ名:強欲な遊び人

ユーリはエルフだが耳を隠している。なぜ・・・? コイツは長寿のエルフ族だということを隠し、人間が暮らす街々でアコギな商売を営んでいるからだ。常に黒いフードで耳を隠し、年端もいかない少年という体でヘラヘラと手を揉み、へつらい、金貨を稼いでいる。その理由は自らの種族であるエルフのためかもしれないし、あるいは単にげんきんな性格に生まれたからかもしれない。少なくとも短い付き合いの相手に本音を話すヤツではないことは確かだ。ディオン一行はユーリの勘の良さやトレジャーハント能力を頼りにしつつ、手ひどい裏切りに警戒せねばならないだろう。コイツを制御する成熟したメンバーが必要であり、そのアイディアは後ほど活かした。

二つ名である「強欲な遊び人」……これはドロップ率と解錠を上げる完全にトレハン前提のキャラクターだ。代わりに防御には夥しいマイナス補正がついており、直接棒とかで殴られたらたぶん死ぬ。風が吹いて転んでも死ぬかもしれない。とはいえ戦力にならなくともトレハンに連れて行くことの強みを持っているだけで絶対に邪魔になることはない。なぜならこのゲームのプレイ大半はトレハンになるからだ。求むる装備のための探索行……出るまでやる……そういう局面において必要なのは筋肉ではなく、嗅覚。ドロップ率とオプション付与率にほかならない。ユーリがいることですごい鋼鉄製の鎧とかが出て、タンクが硬くなる。こうしてパーティーは強くなっていく。必要不可欠なキャラクターだ。

→アンジェル(ハーフヴァンパイア・プリースト)♀
二つ名:癒やしの知識人

アンジェルは教会でシスターをやっているがその正体はハーフ・バンパイア……吸血鬼だ。生まれてすぐに両親が他界して人里では迫害され、孤児として色々な場所を転々とした。最終的にはある教会の神父が拾い、己の子として育てた。人間不信となりつつあったアンジェルだったが本当の父のように愛情を注いでくれた神父のおかげで清く正しく成長し、彼が病で天に召されてからはその仕事を引き継いでいる。自らに流れているヴァンパイアの血はプリーストの聖なる力と相性が悪く、夜にしか本領を発揮できない。コイツは見た目よりも歳を取っており、酸いも甘いも噛み分けているからこその老獪な面を見せることもある。パーティーにおいては個性の強いメンバー同士の緩衝材になりえる・・・そういうポジションでもある。ちなみに目を見開いた差分画像もキャラメイクしたが画像を無くした。どこにいったんだ?

PTにおけるメインヒーラーだ。二つ名は回復力を底上げするものになっており、特に奇をてらったことは何一つしてない。ヒーラーとタンクを兼用できるキャラとかも作ってみたかったが、最初からそういう玄人好みのことをしてどうなる? という自問自答の末に王道をゆくキャラメイクにした。ハッキリ言って自分は一人一人容姿まで考えながらMAKEしているので性能的に弱いので置いていく……そういうのはあまりしたくない。したくない以上、常に通用し続けるわかりやすいスペックにしておきたい。ハーフ・ヴァンパイアは種族的にステータスが高く、代わりに昼間の命中や回避に難が発生するようだ。アタッカーとしてハーフ・ヴァンパイアを作る場合はどうなるのか? 昼間はだらしないので汎用性は低いのか? まだ未知数だ。いずれ作ってみたいところではある。

→エリーザ(ドラゴニュート・ロード)
二つ名:命知らずの算術師

エリーザは哀しい目をしたドラゴニュートの女だ。コイツの過去に一体なにがあったのか? パーティーの誰も知らない。自分も知らない。まだ考えてないからだ。アルテスノートをしばらくプレイしたが配信されている一章時点では亜人種がどんな感じで生きているのか、その設定がいまいち掴めなかった。そういう理由から当初エリーザはドラゴニュートではなくヒューマンで作るつもりだったが、ヒューマンのパラメータと相まって完全な器用貧乏になりそうだったので急きょドラゴヌートに変更した。今ではしっくりきて気に入っている。特に気にせずに容姿を決めていってCHARATでパーツを当てはめていったが、落ち着いて見るとロードラの竜人族であるルカとユーリカを混ぜ合わせたような見た目だった。心に残ったものが知らず湧き出るのが・・・キャラメイク・・・改めてそれを悟った形だ。

カミンの二つ名を「命知らず」から変更したことでエリーザに命知らずがスライドしてきたという経緯がある。命知らずは攻撃補正を大きく高める代わりに防御面にマイナスが掛かる。ゆえにタンクとは相性が悪く、カミンを命知らずにはしなかった。ロードは開幕でバフを掛けるのが役割であり、それからは自由なので攻撃しても盾代わりに攻撃を引き受けてもいい。これを中途半端に両方こなそうとするとロードじゃなくても良くなる・・・そういう結論に至ったので自分は攻撃面にバーッとかじを切った。ロードはカスタマイズ性のたかいジョブだ。いずれまた別のキャラクターを作りたくなるかもしれない。

・さらに高みへ……

(おもしろい)

自分は数日前とかにこのゲームアプリを見つけ、少しずつ進めて一章をクリアした。ストーリーのネタバレは書かないがメインストーリーとサイドストーリーがじょじょに絡み合い、ちゃんと決着する……一つの読み物として面白く、かなりの満足感を得た。はっきり言ってこの手の個人アプリに留まらず企業の配信するスマッホンゲーにまで渡って、ない方がまだマシなレベルのストーリーは掃いて捨てるほどある。しかしアルテスノートはかなりしっかりしており、テキストで勝負していくという熱い闘志を一章からユーザーにわからせる。そもそもちょっと考えればわかるが脳までハック&スラッシュになったプレイヤーが多いこの界隈でシナリオが読まれ、ちゃんと評価されてレビューがものすごくなること自体が偉業と言うほかない。

どんな者たちが作りしゲームなのか・・・? それを調べたところ自分が暮らしているNOTE大陸に記事があった。ほとんどはリリースVerについての情報だが経過報告の記事はかなり真摯に書かれており読み応えがあったので自分はうなり声を上げた。事細かに記された戦いの記録から確かな熱が伝わってきて、スマホがすごい熱になった。

個人開発のゲームアプリは危険なダンジョン行きに近い、と自分は常々考えている。企業が世に出すゲームアプリの扇情的な広告はどこに行っても見かけるが個人開発のゲームはそういうわけにいかない。特にこのアルテスノートはグラフィックもサウンドもないので真の冒険を求める者が空気感でインストールする以外にはたどり着く方法も少ない。そうして冒険者が居着いても個人ゲームで更新が滞るとすぐに離れていく……そういうことが起こる。さらには暗がりにはあほのヘイターが潜んでいて無料だろうと有料だろうと何かしらケチを付けてくるかもしれない。これは個人でも企業でもたぶん同じだ。そういう中でモチベーションを保ちながらクオリティUPしていく……おそらく想像を絶する苦難の旅だ。しかし、それでも、やる・・・そういう覚悟が運営のTwitterやNOTE大陸から感じ取れ、自分はしびれた。


自分はまだ冒険という大海原に漕ぎ出たばかりであり、天地逆転ピラミッドの奥底まで到達したが首なし騎士が立ち上がったことで魂を根こそぎ狩られた。幻想でもあらゆる場所で死にまくり、意味がわからないくらい死んだ。シャンパンを飲みながら物見遊山でやっていけるようなきやすい旅は終わり、過酷な試練が訪れた形だ。これからパーティーを見直し、装備を探し求めて再びピラミッドへこもることになるだろう。あるいは情報を求めてTwitterなどの酒場を訪れることになるかもしれない。二つ名の見返しとかもする。作ってなかったウィザードは良い感じの肌色のダークエルフ女でぜったいに作る。あとは筋肉質なソードマンかウォーリアもほしいが、それはいつになるか知らん。

今のところ要望という要望はないが、ドロップ率ボーナスをもらうための広告視聴でティックトックの広告が出ると死ぬほど怒りがこみ上げるので早めに広告非表示の月額課金を投入してほしい。血管が切れそうになる。もしくは、もう切れてるかもしれない。

今回は以上だ。自分は鳥にでもなり、ディオン一行の後ろをついていくことにする。想像の翼で飛び立ち、ナレーションでもしながら旅の経過を見守るだろう。いずれ旅に転機が訪れたとき、またここに来て語り始めるかもしれない。その時までさらばだ・・・。

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ドーモ! ドネートは常時受け付けています。 ドネートはときにおやつやお茶代に使われます。