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そういういのちもある

白樺の木、大好きだ。

小学生の頃、毎年あった町内会の雪見遠足は富士山の麓にある遊園地で、そこへいく度に道の脇に植えられていた白樺の木を見ては「白い木なんていいなぁ、綺麗だなぁ」って思ってた。

その頃の想いは変わらず、ずっと白樺の木は好きだった。

もちろん今も好き。

北海道行くようになってからは当たり前のように白樺の木を見られるようになったからいつもいつも地味にその喜びを噛み締めてるのである。

そんな白樺、

春に北海道一周したとき、名寄の宿で宿のご主人がこの木の話をしてくれた。

このご主人、私のFacebook友達でネット上では10年越しの知り合い、元鉄道マン、林業にも携わってた。奥さまは「木こりをやってたのよね」って言う、これが可笑しいったらない……。

それで、そのご主人の話によると白樺は「パイオニアツリー」って言うとのこと。

パイオニアツリーって、山火事なんかで土地が悪くなったところにまず根付く木なんだって。

それでもって、わっさわっさ葉を繁らせて葉を落として、また葉を繁らせて落として……を繰り返してその土地を肥やしていく役割を担ってるんだそう。
土地が肥えれば、今度は別の植物も生きられるようになるわけだよね。

で、自分はそれでだいたい80年から100年くらいの生命を終えるんだって。
木としては短命な部類に入るらしい。

……すごいね、

「いのちをつなぐためのいのち」そのものだ。

この話を聞いて白樺のファンクラブ作ろうかと思ったわ……(笑)

道民栄誉賞でもいいな……。

人間は100%誰かのために……って生き方はなかなか出来ないよね。

たぶんそれは不可能に近いと思うし。

でも、木はそれをやっちゃうんだ。
当たり前に。

すごいよ。

生態系の頂点に人間……って言うけど、人間、かなりショボい……。(笑)

Instagramに自然界の諸々の写真撮ったのを投稿するとき、「人間がかなわないもの」ってタグをつけるんだけど、あらためて「かなわないわ」って思う。

半分くらい真似したい……。

無理か……❗(笑)

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