見出し画像

一年

あの大きな地震から一年。

今年の初夏に北海道を訪れた際、飛行機の窓から見下ろした景色に驚いたのを覚えています。

一年前の今ごろから夜にかけては、あのキラキラしたすすきのが真っ暗になっているニュースを見て、自分の中にあるすすきのとのイメージの乖離に戸惑っていました。

地震から間もない厚真町の写真も見せていただきました。

自然の力にただただ驚くばかり。

札幌に住む知人は家の様子を。

札幌でも場所によって地盤の固さが全然違うので、こんな風に家の上下がひっくり返ってしまったようなところもあれば、私の行きつけの居酒屋の大将は、「皿ひとつ落ちなかったよ」と。
テレビのニュースではしきりに東区の液状化現象を伝えていましたね。

いずれ大きな地震は来ると云われている土地に住む身としては、「現実感を持って見なければ❗」という思いでした。

地震のあと、9月は下旬に周囲の「やめといた方がいいんじゃないか」という心配を完全に無視して渡道。
札幌から名寄、興部から稚内、オロロンラインを下って赤井川村、そして札幌へと戻る旅をし、もとの日常へと戻ろうとする方々を見て逆に私が元気をいただいたのでした。

コンビニのトイレにあった店主の感謝の言葉です。

日本のあちこちで大きな自然災害が続き、その被災者にならないと、ちょっと時間が経てば災害そのものを忘れてしまいがちですが、今もなお、「被災地」と呼ばれる所には生活の再建に向けて日々頑張り続けている方々がいることを自分の中に常に置いておかなくてはと思っています。

◯◯◯人が犠牲になった◯◯の災害……、ひとつの災害の中に全てを含んでしまう見方ではなく、その災害によって◯◯人が犠牲になった、つまりは人々の悲しみや嘆きがそれぞれ「1」であり、それが辛い思いをされた方の数だけあるのだという捉え方をしなくてはいけないなとも強く思います。

札幌の知人のメッセージの一片、

未だに「それまでの毎日」を取り戻せずにいる方々が一日も早くそれを取り戻せるよう、必要なものがもたらされるよう、心から祈ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?