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【リッチ・ゲイル】MLBですぐに頭角を現し先発ローテーションに定着した新人王候補はロイヤルズの黄金期を支えたもののその後失速して来日すると阪神のエースとして史上初の日本一胴上げ投手となった長身助っ人

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おはようございます。
日本で戦うために、海を渡ってきた
愛すべき助っ人たち。

今回は、リッチ・ゲイルを
取り上げていきます。

【リッチ・ゲイル】MLBですぐに頭角を現し先発ローテーションに定着した新人王候補はロイヤルズの黄金期を支えたもののその後失速して来日すると阪神のエースとして史上初の日本一胴上げ投手となった長身助っ人 - YouTube

1954年、アメリカ合衆国ニューハンプシャー州に
生まれた本名
リチャード・ブラックウェル・リッチ・ゲイルは
ニューハンプシャー大学を卒業した1975年、
MLBドラフト5巡目で
カンザスシティ・ロイヤルズから指名されました。

1978年にメジャーデビューを飾ると
いきなり14勝8敗、防御率3.09の活躍を見せて
先発ローテーションに定着したばかりか
新人王投票でも
4位に選出された右腕はその年、
奇しくものちに阪神タイガースで共に
日本一の美酒を味わう最強助っ人ランディ・バースと
チームメイトになったのです。

僅か2試合の出場で放出されたバースとは
対照的に、先発の一角として
チームの3年連続地区優勝に
貢献したゲイルは
名将ホワイティ・ハーゾグ監督から
「我々が成功するためのキーマン」
と評価されるほど貴重な戦力として
ア・リーグの最優秀新人投手に選ばれたほか
1980年には球団記録の12連勝を含む
13勝と初のリーグ優勝を手にしました。

ワールドシリーズ第3戦と第6戦の先発を
任されるなど
チームの黄金期を支えた右腕でしたが
その後は年々ボールのスピードが低下し
成績が下降していった事から
サンフランシスコ・ジャイアンツや
シンシナティ・レッズなど
移籍を繰り返す日々を送っていた1984年、
数奇な運命が動き出します。

トレードされたボストン・レッドソックスで
2勝3敗、防御率5.56という成績に終わり
危機感を覚えていたゲイルは必死の減量に成功すると
プエルトリコのウィンターリーグに参加中、
翌年から阪神タイガースの監督復帰が
内定していた吉田氏から声をかけられました。

4年前のワールドシリーズでゲイルの投球を
現地で観戦し、良い印象を持っていた吉田氏は
自身の友人でもあるロイヤルズ監督、
ジム・フライを通じて
年俸7500万円で契約を持ちかけると
メジャー時代に2桁勝利を2度記録した事のある
身長198センチ、体重102キロの助っ人は
海を渡って来たのです。

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