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【スコット・マクレーン】3Aの帝王として有名だった長距離砲はカブレラとツインバズーカを形成すると引退後は確かな眼力で敏腕スカウトに転身した守備も上手なスラッガー

おはようございます。
日本で戦うために、海を渡ってきた
愛すべき助っ人たち。

今回は、スコット・マクレーンを
取り上げていきます。

https://www.youtube.com/watch?v=aQSxjVBhWHw

1972年、アメリカ合衆国カリフォルニア州に
生まれた本名スコット・マイケル・マクレーンは
アタスカデロ高等学校を卒業した1990年、
MLBドラフト22巡目でボルチモア・オリオールズから
指名を受けて入団しました。

ニューヨーク・メッツを経て
タンパベイ・デビルレイズに移籍した1998年、
メジャーデビューを飾りましたが
わずか9試合の出場で打率1割と結果を
残す事が出来ずに翌年解雇されると
拾われたロッキーズ傘下コロラドスプリングスで
運命が動き出したのです。

ここ数年、長打力不足と貧打に頭を抱えていた
西武ライオンズは2000年、
フェルナンデスやジェファーソンといった
メジャーリーガーを獲得したものの
悩みは解消されなかった事から
新たな大砲を探していました。

芯で捉えれば高確率でスタンドインさせる
長距離砲として3Aの帝王と呼ばれていた
マクレーンに目をつけた球団は
「同期入団するアレックス・カブレラと
クリーンナップを組める」
と交渉を開始すると
身長193センチ、体重100キロの助っ人は
海を渡ってきたのです。

規格外の怪力でカブレラとともに開幕から
ホームランを量産した助っ人は後半戦、
外角低めの変化球に弱点がある事を
見抜かれてやや成績を落としたものの
39本塁打、87打点の活躍で
チーム本塁打数をリーグ3位に浮上させました。

東尾監督のもと
49本塁打、124打点のカブレラと
ツイン・バズーカーを形成したマクレーンは
1年目から松坂を援護する満塁弾を放つなど
文句なしの活躍を見せましたが
翌年は手首の故障で19試合の出場に
留まり、シーズンの大半を棒に振ったのです。

それでも怪我から復帰した日本シリーズで
気迫のヘッドスライディングを見せるなど
なんとか残留した3年目は26本塁打と
気を吐きましたが
2割2分5厘の低打率だった事から
千葉ロッテマリーンズから獲得した
ホセ・フェルナンデスに押し出される形で
イースタン・リーグの本塁打王は解雇となりました。

日本を後にしてシカゴ・カブスと
マイナー契約を結んだ助っ人は
メジャー復帰を目指していましたが
シーズン早々にカブレラが骨折した事から
呼び戻されると
西武ライオンズ史上初めて背番号「00」を
つけたのです。

しかし成績のほうは
打率1割8分4厘、4本塁打、10打点と
思うような成績を残せなかった事から
プレーオフを待たずして再び解雇されると
2005年はシカゴ・カブスに所属して
7年ぶりのメジャー復帰を果たしましたが
13試合の出場で打率1割4分3厘、1打点の
成績に終わりました。

オークランド・アスレチックス3A、
サクラメントに移籍した2006年は
西武時代に仲の良かった松井稼頭央と
別チームながら再会を果たすと
28本塁打、107打点と復調、
パシフィックコーストリーグのMVPに
輝いたほか、翌年の
サンフランシスコ・ジャイアンツ3Aフレズノでは
打率3割、29本塁打、108打点を記録して
久々のメジャー昇格を成し遂げ、
プロ19年目の36歳にしてMLB初本塁打も放ったのです。

その活躍を知った広島東洋カープの
オーナーは2009年
「ちょうどサードが守れる右の長距離砲を
探していたんだ、打点も稼げるし
条件面で合意すれば、すぐにでも決まる」と
年俸2000万円でオファーを出すと
「日本でまたプレーできる事を嬉しく思う。
広島のAクラス入りと日本シリーズ優勝に
貢献したい」と再び日本の地を踏んだのでした。

5月2日のヤクルト戦に
5番レフトでスタメン出場し
移籍後初ホームランを放ったスラッガーは
チームトップの18本塁打を記録するなど
長距離砲として期待に応えましたが
好不調の波が激しく、1年限りで退団となったのです。

帰国後、マイナーリーグでのプレーを経て
2010年のオフから広島の駐米スカウトに
就任した助っ人は
「ニューヨークなどの東部地区は私が、
ロサンゼルスなど西部地区は
シュールストロムが担当しているよ。
気になる選手がいたら共有して
投手と野手の視点から
ダブルチェックするんだ」と
ブライアン・バリントンやデニス・サファテ、
クリス・ジョンソンなど大活躍する外国人を
次々と広島に送り込みました。

「本来の投球ができなかった時や
凡打した時の態度も見ているよ。
ヘルメットを投げつけたりする選手は
日本でプレーした場合の姿も
想像出来るよね」
と毎年100人以上リストアップし
映像やレポートを提出している
敏腕スカウトは引退後もチームに貢献しています。

1発が魅力の内野手として
大砲不足に悩んでいるチームの中で
試合を決めるバッティングを期待された
助っ人は最後まで外角のスライダーという
弱点を克服出来ませんでしたが
サードの守備では強肩と堅実なグラブ捌きを
見せ、逆シングルの処理は
メジャーリーガーそのものだった
マックこと、スコット・マクレーン。

いかがでしたでしょうか?
これからも海を渡り、日本に衝撃を
与えてくれた最強の助っ人たちを
ご紹介していきますので
是非ご登録よろしくお願いいたします。
ご視聴ありがとうございました

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