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みかんを絞る

今朝、薄い氷が張っていた。
暖かい日が多い今年の12月も帳尻を合わせるように寒くなった。
風邪予防にもよいと云われる「みかん」。
柑橘類は私の大好物でもある。

一年を通して、お隣さんからいろいろなものを分けて頂く。
みかんは1年おきに、温州みかんだったり、まるめ(いよかん系)だったり、甘夏だったり。
スーパーで購入する果物の多くは酸味がうすく、ひたすら甘い。
ちょっと皮肉な言い方になるのは、酸っぱいのが好きだからだ。
お隣から頂く柑橘は私には心地よい酸味があり、しかも甘さも十分ある。
至極の一品だろう。

今年も温州みかんを沢山頂いた。
先にもらっていたものに、外皮がちょっと剥きにくいものが。
そうなれば一択。
絞る!しかない。

みかん栽培の多い知多半島。
子供の頃から、みかんは箱だった。
頂くこともしばしばで、箱単位だと食べきる前にしなびたり腐ったり。
そうすると絞って、低温殺菌して、瓶に詰めていた。
瓶は懐かしのファンタやらスプライトやら。
ジュースになると不思議と、あっという間になくなるのである。

さて、そんな幼少期を過ごせば、みかんジュースが恋しい。
絞ろうではないか!
まずは洗って、水分を拭き取る。

皮がキレイなものが旨いわけじゃない

半分に切って、ひたすら絞る。
100個は優に超える数。
すると、また近年の私の「もったいないな」が始まるのだ。

左:絞った後
右:薄皮を取り除いた後

そういえば、みかんの皮は血行不良にいいんだったな。
50歳を迎え、冷え具合も一層増している。
お風呂に入れよう。
だが、これだけの量は保存に困るな。
干すか。陳皮だ!

紙の紐を通し、だまを作る
干される姿は美しい
トップ画像は撮影する私とみかんの皮の影

冬至を1日過ぎてしまったが、今年は柚子湯の代わりにしよう。
ぽかぽかが長続きしてよいではないか!

ガーゼタオルの両端を袋状に途中まで縫ったもの
上は縛れるようにしてある

皮を堪能したところで、本題のみかんジュースへ話を戻そう。
昔は殺菌処理をしていたが、あっという間に飲んでしまうこともあり、最近はそのまま瓶詰している。対応の袋に入れれば、冷凍保存できるのもありがたい。
そして、酸っぱいの好きにはこの沈殿するみかんジュースは堪らない。
透き通った上澄みの部分にはクエン酸がたっぷりなのだろう、酸っぱくて旨いのだ。上の部分だけをそ~っとコップに注ぐ。
下の部分はそれはそれで味も甘さも濃厚で、2度おいしい。
ぐびぐび飲んでしまえるので、危険な飲み物だ。

2021年に絞った時の画像
今年はこの何倍も絞った!

だが、今年はちょっと違う。
なにせ50歳だから(笑)
幼少期の加熱殺菌したての温かい味が恋しくなる。

みかん3個分で湯呑1杯

ぐらぐら煮立てるのではなく、鍋のふちが沸々するくらいで少し加熱する。
少しずつ飲めるから飲みすぎ防止にもいいし、リラックス効果もあるようだ。
お腹も長時間ぽかぽかになって、冷え性対策には持ってこいである。
生姜やスパイスを入れている方もいる。
いろいろ試してみよう!


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