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“聖者の遺言”の謎、再び。


これは、3年前のことですが…

私が主催する秘密組織の会で、
その場にいた人たちが

「答えを求めて、悶え苦しんだ」

というお話があります。


あれから時は流れて、2019年。

知らない人の為に、ここでもう一度
あの話の封印を解くことにしましょう。


さて、あなたはこの話から
何に気付き、何を学ぶのか?

期待しつつ、まいりましょう…


●聖者の遺言

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昔々…

「聖者」

と呼ばれる人がたくさんいた、
ある国でのお話です。

溢れる愛情と無限の知恵で
人々の悩みを解決して
とても慕われていた聖者様が、
危篤状態になりました。


腕利きの医者が
必死の看病をしたものの、
聖者様の容体はどんどん悪化し…

大勢の弟子たちが見守る中、

「いよいよか」

という雰囲気になりました。


その時。

聖者様のすぐ傍にいた
一番弟子ともいえる人物が、
聖者の耳元でこう叫びました。

「聖者様…!
 
 どうか我々に、
 最後のお導きの言葉を!!」

その言葉を聞いた聖者は、
うっすらと目を開けると…

一番弟子に向かって、
かすれる声でこう言ったのです。

「人生とは、
 川の流れのようである」

…と。


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「そうか…!!
 人生は川の流れのようなものか!」

納得して頷く一番弟子を見て、
隣にいた二番弟子が

「聖者様はなんとおっしゃったのか、
 私にも教えてくれ!!」

と詰め寄りました。

そして、聖者様の言葉は
二番弟子の口から
その隣にいた三番弟子へ、

三番弟子の口から、
その隣にいた四番弟子へと、
まるで川の流れのように
順番に伝わっていったのです。


「人生とは、
 川の流れのようである」

「人生とは、
 川の流れのようである」

「人生とは…」


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そして、とうとう弟子たちの列の
一番最後に座っていた、

聖者の弟子の中で最も新人で、
最も頭の悪い弟子に

「人生とは、
 川の流れのようである」

という言葉が伝わりました。


しかし、この弟子は
先ほども言った通り、
最も頭が悪く、しかも新人です。

その為、彼はポカンと口を
開けたまま、こう尋ねました。

「それって、
 どういう意味でしょうか?」

それを聞いてハッとしたのは、
頭の悪い弟子のすぐ隣にいた、
彼よりもちょっと兄弟子。

兄弟子は答えに詰まって、
オロオロと慌てふためき…

隣の自分より兄弟子に向かって、

「それって、
 どういう意味でしょうか?」

と尋ねたのです。


そして、尋ねられた兄弟子は…

。。。

そう、あなたの御察しの通り。


「それって、
 どういう意味でしょうか?」

「それって、
 どういう意味でしょうか?」


今度は先ほどとは逆に、
四番弟子から三番弟子、
二番弟子へと質問が伝えられ…

聖者のすぐ傍にいた一番弟子が
その質問を受け、

「聖者様、それって
 どういう意味なのでしょうか…?」

と聞いたのです。


その質問を受けた聖者は、
ハッと驚きました。

その表情は完全に、

「やばい、こいつら何も
 わかっとらん!」

という顔だったかどうかは、
定かではありませんが…

とにかく聖者様は
クワっと目を見開き、
最後の力を振り絞るように

「じ…人生とはッ!
 川の流れのようではないッツ!」

と一声叫んだかと思うと、
そのままがっくりと
息を引き取られたのです。

並み居る弟子たちが

「え〜ッ!」

と絶叫したかどうかもまた、
定かではありません。

。。。

さて、このお話を聞いて
あなたは何を感じたでしょうか…?

何に気づき、
何が大事だと思ったでしょうか…?


●聖者の遺言、ヒント編

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これも数年前のこと。

私は、あることに気付きました。

それは、

「素晴らしい知識のパーツに
 触れることができても、

 その知識のパーツを上手く
 活かす知識を持たない限り、
 何を学んでも知識はその人を
 素通りしてしまう」

ということでした。
 

同じ話を伝えても、
全身を細胞ごとブルブルと
強烈に打ち震わせながら、

「なるほど!」

と行動を変え、
人生を激変させる人もいれば…

「なるほど!」

と言いながらも、
何も変わらない人もいる。


同じことを教えているのに、
ここまでの格差が出るものか…と。

そう思った私の脳裏に、あの

「聖者の遺言」

が浮かび上がってきて、私は

「あっ、なるほどね…」

と、一人で腕を組んで、
満足げに頷いていたのです。

今はネットで検索すると、
必要な情報はすぐ見つかります。

ただ…

断片的な情報だけが増えた為、

「物事の全体像や、
 言葉の奥に隠された真実」

を的確に把握するのは、
昔よりも難しくなりました。


今のネット事情を見れば、
それは一目瞭然です。

全体像を見れば解ることなのに、
物事の一部しか見えていない状態で
言い合いをしている人たちの
なんと多いことか…

YouTubeだとか
ヤフー記事のコメントで
言い合いをしている人なんかは、
まさにその典型。

事実の一部しか見えてない同士、
解釈や理解の浅い者同士が、
激しく自分の正義を主張して
言い争っている訳です。

要はこんな風に、

「知識や情報の咀嚼力」

がないと、情報に振り回されたり
情報が頭の中をスルーして
残念な結果になるのです。


「人生は、
 川の流れのようである」

というお話も、これと同じこと。

いくらいい話を聞いても、
いいノウハウを学んでも…

その意味を本当に理解し、
自分の人生で活かす知恵を
持っていなかったら、

「なんのことやら解らずに、
 右から左で終了」

ということになるのです。


私は健康のノウハウだけでなく、

「視点」
「あり方」

という話もしていますが…

これはあなたの咀嚼力を高め、

「目の前を流れる知識を
 しっかり掴み取れるように」

を目指しているからです。


なので時には、あなたの心に
謎を残す話もしますが…

それも全て、あなたの中に
意識のアンテナを立て、

「わかった!」

となった時に、
あなたが一気に別次元に
グレードアップするのを
期待してこそのことです。


さて、では聖者の本意は
どこにあったのか…?

おそらく、その本質が見えて
ニヤリと笑った人もいるはず。

縁あって、どこかであなたと
ゆっくりこのテーマについて
答え合わせできる日が来るのを
楽しみにしつつ…

本日は、ここまでとします。

では、また。




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