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うさぎとカメの、カメは馬鹿。私の師匠がそう言い続けた理由とは?

「うさぎとカメの、カメみたいな人に
 なってはいけませんよ…」

「だって、ただのバカですから」

私の師匠はいつも、
こうおっしゃいました。


私に心のあり方を教えてくれた
師匠はその昔、東京のちょっと
高級な飲み屋の街で頂点に君臨し…

サラリーマンの平均年収を
たった一晩で稼ぐこともよくあった、
その業界では有名な女性でした。


この話をするといつも、

「あなたも水商売の人?」

と聞かれますが、違います。

私は宝石屋さんで真面目に
コツコツと仕入れをしたり、
インド人と交渉していました。

祇園の夜で働くお客様も
ちらほらいらっしゃいましたが、
夜のお仕事はしたことがありません。

昔も今もずっと、昼の世界の住人です。


そんな私がなぜ、
夜の世界で頂点に立たれた女性を
師匠とお呼びするのか…?

まぁ、きっかけというのは
とても些細なこと。

好きな女性に振り回され、
身も心もズタボロな時期に…

偶然お会いした師匠の言葉に
激しく心打たれて

「ぜひ、お弟子にッ!」

となった訳です。


当時の私は、10代の学生でした。

もう30年近く前のことですが、
人生に迷っていたその頃の私には、
師匠の言葉の1つ1つはまるで、

「異世界の扉を開く、魔法の呪文」

のように、新鮮に聞こえたものです。


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そんな師匠の言葉の中でも、
私にインパクトを与えた1つがこれ。

「うさぎとカメの、カメは馬鹿」

「うさぎとカメの、
 カメみたいな人間にだけはなるな」

だったのです。

。。。

わかります、わかります。

「うさぎとカメの、カメのように
 努力し続ければ成功できるよ!」

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笑顔でこう言う人たちは
たくさんいると思いますし、

もしかすると、あなたも

「カメのようにコツコツと!」

が正しく、報われる生き方だと
信じて生きてきたかもしれません。


では果たして、

「カメのようになれ!」

と言う人たちが正しいか、
それとも私の師匠が正しいのか…?

ここが気になった人も
いるかもしれませんが、

「どちらが正しいのか?」

ということには、
私は興味がありません。


ただ1つ、断言できるのは…

「カメは馬鹿」

と師匠が言い続けた理由を
理解した上で世の中を見れば、

「あなたの人生から、
  報われない不毛な努力は
  ごっそり消えて、楽に結果が出せる」

ということです。


あなたがカメのようにコツコツと
成功したいのなら、それでよし。

「ちょっと、この話も
 聞いてみようかな…」

と興味を持ってくれたのなら、
話を最後まで聞いてから

「カメになれ!」

「カメは馬鹿」

のどちらを信じるか、
あなた自身で決めるのもよし。


よかったら、自分の考えはさておき、
まずは真っ白な気持ちで
引き続きお付き合いください。

きっと、今までとは違った視点で
世の中が見えるようになるでしょう。

それでは、参りましょう…


●自分が何者か?を知ること

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ズバリ結論から言うと…

「なぜ、カメはわざわざ自分が苦手で
 うさぎが得意なかけっこで、
 勝負を挑んだのか?」

ということです。


もし、ガリガリの非力くんが、
もりもりのマッチョくんに、

「重量挙げで勝負しようぜ?」

と挑んだとすると、勝てる可能性は
どれぐらいありそうでしょうか…?

これ、仮にあなたが超能力を
一切持っていなかったとしても、
未来を確実に当てられるぐらい
明確だと思うのです。


要は、

「かけっこ勝負をウサギに挑むカメ」

というのは、こういうことなのです。


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物語では、うさぎが途中で
油断して居眠りしている間に、
カメはコツコツと進み続けて
先にゴールしていますが…

さて、現実的に考えてください。

あなたよりも優れている
超エリートが、自分の得意分野で
油断して居眠りするような可能性は、
どれぐらいあるでしょうか…?

その分野でぶっちぎりに
才能がある天才が、

「その分野が苦手な人」

がコツコツ努力したとはいえ、
抜かれる可能性は果たして
どれぐらいあるでしょうか…?

。。。

ここで言う居眠りとは、

「油断してサボる行為」

の喩えだと考えてください。


そう、現実において
成功しているエリートが
油断してサボる可能性なんて、

「ほぼゼロに近い」

のです。


ここに気づけずに、

「うさぎとカメ」

を信じて、コツコツ努力すれば
才能がなくても報われるとか、
エリートを超えられるとか…

変な夢を見て頑張ったものの、
結局は厳しい現実の壁に
自分の程度を思い知らされて
挫折する人が多いのは当然のこと。


そして、心折れた彼らは言います。

「私には、才能がなかったんだ…」

そう、その通り。

もっと早く気付けばよかったのです。

「私には、才能がなかった」

…と。


ただし、ここにはもう一言、
大事な言葉の補足が必要です。

それは、

「そのジャンルでは」

という一言です。


「努力は必ず報われる!」

という人もいますが、
私は闇雲な努力だけでは
人の10倍努力しても報われない、
という人をたくさん見てきました。

「いや、そんなことはない!」

と思う人は、
オリンピックを見てください。

シビアなスポーツの世界、
勝負の世界を見れば分かります。


いくら努力しても、オリンピックで
金メダルを取れる選手は1人だけ。

つまり、金メダル選手の後ろには

「努力が報われなかった人」

がたくさんいるのです。


けれども、不安を感じたり
自分の才能を嘆く必要はありません。

なぜなら、あなたには
他の誰にも負けることのない、

「あなただけが最も輝けるホーム」

がどこかにあるからです。


「相手のホームで戦うのではなく、
 自分のホームに引き込みなさい」

師匠は、こうおっしゃいました。


あなたが陸上でもっとも力を
発揮できるタイプなら陸上で戦え。

あなたが水中でその能力を
最も発揮できるタイプであれば、
水の中で勝負しろ。

シンプルに言えば、

「得意ジャンルで勝負しろ」

ということです。


才能がないのではありません。

才能を発揮できない環境や
ジャンルで勝負してしまったら、
才能を発揮できずに終わってしまう。

ただ、それだけのことです。


自分の才能が生かせない場所で
いくら人の3倍努力しても、

「努力は必ず報われないという人生」

で終わってしまいます。

この原理原則に気づいてください。


もしかするとカメは、
最初から泳ぎで勝負すれば
よかったかもしれませんし…

他の勝負をした方が、
有利に勝負できたかもしれない。

もちろん、これはあくまでも
ただの推測です。

が…

こういう可能性があることを
意識できるようになれば、

あなたは自分が輝ける場所、
勝てる場所を選んで努力や
勝負できるようになりますし…

無駄な努力や遠回りを確実に、
一気にゴソッと減らせます。

これは、私だけでなく
師匠の他の弟子たちも
実際に体験していますので、
間違いないと断言します。


きっとこの先、あなたにも何度か
人生を変化させる大勝負や
大チャンスが訪れます。

その時は、

「自分の得意分野で勝負しろ」

というこの言葉を思い出して、
ぜひあなたが最も才能を発揮して
輝ける場所で勝負してください。


「うさぎとカメの、カメみたいな人に
 なってはいけませんよ…」

もしあなたの心に
何か感じるものがあったのなら…

この師匠の言葉をしっかりと、
心に刻みつけてください。

きっと、あなたの運命を変える
大勝負の時に、この話があなたを
勝たせてくれるはずです。

それでは、また。


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