イベント終了後であれば告知OKとお許しをいただいたので、改めてご報告いたします。Fate/Grand Order「見参！ラスベガス御前試合～水着剣豪七色勝負～」のストーリーにおいて、宮本武蔵の肖像画を担当させていただきました！

……と言うべきなのか、「ｲﾔｲﾔｱﾚﾊ私ｶﾞ描ｲﾀﾉﾃﾞﾊｱﾘﾏｾﾝﾖ」と言うべきなのか正直めちゃくちゃ迷うところではあります。笑　既にイベントを完走された方であればご存じのとおり、今回のイラストはストーリー上ではあくまで「サーヴァント葛飾北斎（お栄）が描いた武蔵の肖像画」ということになっているんですね。

そ、そんなの聞いてない……！！！

聞いてたら絶対腰が引けてました。だからあえて伏せておいてくださったのかもしれない。それ以前に自分も１プレイヤーですし、知らないというのも楽しむ上で平等に与えられた権利だったのだと捉えています。

しかしいざ振り返ってみると、なかなかに複雑なわが心境。北斎実装を機にファンアートに本腰入れて浮世絵風を取り入れるようになったわけですし、ゲーム上のキャラクターとはいえ歴史上の浮世絵師が描いた絵として扱っていただけた、と思うとあまりにも感慨深いです。度し難いほどの（使ってみたかった）僭越、恐れ多いという気持ちももちろんあるんです。ただ、ひとつだけ確かなのは純粋にうれしかったということ。ソーシャルゲームという業界において自分のようなおそらくはイロモノ（卑下はしてません）でも使っていただけたことや、描くことの楽しさや向き合うことを思い出させてくれたFGOにこのような形で参加できることを反芻すればするほど胸がいっぱいになるのでした。

それからコメントなどで「あれオノタコさん描いたよね！？」と気づいてくださったり、喜んでくださったりした皆さまにも心から感謝申し上げます。自分が楽しむことと同様に、皆さまにも楽しんでいただけることが目標であり喜びなので、これについてもとてもうれしかったです！

さてここでちょっとした裏話ですが、今回こちらの武蔵ちゃんを描く際に、武蔵ちゃんのキャラデザご担当のこやまひろかず先生の元イラストの表情、特に目の角度を意識しました。浮世絵とかだと目じりは釣り気味になるんですが、こやま先生の描かれる女性キャラの目尻は少し下がり気味なことで柔らかさや愛らしさを演出していて好きなので……。

あとはもはや雑談ですが、以下イベントのタイトルが発表されてから自分が勝手に推測したストーリー概要です。笑

・武蔵ちゃんがしょんぼりしてるってことはきっと何かやらかしたんだ……。

・それでお仕置きか何かで掛け軸に封印されちゃって、質屋にでも流されて、それを見つけたカルデアの皆さんがベガスで頑張って稼いで買い取って救い出す……そんなハートフルなお話？？？

―発想が貧困！何はともあれ、ありがとうラスベガス、また逢う日まで水着剣豪七色勝負。推しの夏服や水着も見られたし、ていうかみんな可愛かったし、たくさんの素晴らしい書も見られて今年もいい夏を過ごすことができました。