男の価値は収入によってきまる?

・ブログに2010年11月22日公開した文章の転載

男の価値は収入の大小によって決まる、と考えている人は多くいるだろう。
「人間の価値を収入の多さで決めるべきでない」と考えている人も、内面では前述した価値観に縛られている場合が多い。
男性であるならば、自分より収入の多い人間に劣等感を感じ、自分より収入の少ない人間に優越感をもつだろう。
女性の場合は、収入の少ない男性を価値の低い人間と無意識的にみなしてしまっているだろう。
 
収入の大小で価値を決められてしまうのは男であって、女性の場合は収入が多いからといって必ずしも価値が高いとみなされないのが、男性(優位・中心)社会の名残だろう。
最近ではその風潮は少しずつ薄れてきたが、女性の場合は既婚か未婚かで価値がはかられることが多かった。
結婚してない女性は、収入の少ない男性同様、社会的に価値が低いとみなされてきた。
(女性に限らず、男性も独身者に対する偏見は根強くあったが。)
 
男の価値を収入の大小できめるという風潮が、歴史的にいつ頃生じたのかは不勉強にして知らない。
こういう風潮あるいは価値観は早くすたれて欲しいとは思うが、長い間、社会の中で受け継がれてしまった価値観だから、この価値観から自由になるのはなかなか難しい。

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