個人の行った違法行為に対して、所属する組織が謝罪をするのっておかしくない

・ブログに2011年3月9日公開した文章の転載
 
京都大学の携帯を使ったカンニング事件で、容疑者が通っていた予備校が謝罪会見をしていたが......。
この件に限らず、なにか事件がおきたとき、犯人(あるいは容疑者)が所属している組織(会社など)がしばしば謝罪会見をおこなうけれど......。

業務上行った違法行為にたいして、所属する組織が謝罪をするのは理解できるが、プライベートでおこした違法行為にまで、犯人(あるいは容疑者)の所属する組織が謝罪をするのは、なんかおかしくない。
ある人がプライベートでおこなった行為に対してまで、その人が所属する組織に責任を要求するということは、組織はその成員のプライベートを四六時中監視して、違法行為をしないように管理・監督しなくてはいけないということだよね。 
 
まあ、違法行為をした本人にかわって所属する組織に謝罪させることによって、怒りの感情を浄化させたいということなんだろうけれど......。
日本人の、個人と組織に関する独特の意識と感情がうかがえて、興味深い事例ではある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?