羽根なし扇風機、上から水を注ぎ入れる加湿器、自動走行掃除機・・全て40年前に特許出願or実用新案出願されていた。

8件目は、家電分野における近年の製品に関連する特許出願案件 or 実用新案出願案件のうち、40年程前に出願されている古い案件を3つ調べてみました。羽根無し扇風機については有名な話かもしれません。

1:羽根なし扇風機
(出願人:東芝 出願日:1980.5.28)

特開昭56-167897:扇風機(Patentfieldリンク

特開昭56-167897の図1

Dyson社による扇風機と風貌が似ていますね。こちらは当時製品化の意志が無かったためか、特許の権利化はされていませんでした。(未審査請求)

2:上から水を注ぎ入れる加湿器
(出願人:東芝 出願日:1973.6.22)

2件目は東京芝浦電気(現:東芝)からの実用新案出願です。

実開昭50-22950:カシツキ(Patentfieldリンク

実開昭50-22950の図2

図2をみると、上部よりそのまま水を注ぎ入れている様子がわかります。こちらはバルミューダ社のRainと似たコンセプトですね。

3:自動走行掃除機
(出願人:シチズン時計の社員 出願日:1972.9.13)

最後の3件目は、自動的に部屋の中を走行しホコリを吸引する自動走行掃除機について。こちらは個人名で出願されていますが、公開公報の出願人住所に「シチズン時計 所沢寮内」とあるので、どうやらシチズン時計の社員の方による発明のようです。

特公昭53-1590:自動走行電気掃除機(Patentfieldリンク

特公昭53-1590の図1
本発明は、建築物内の床などのように平らに制作された床面を人手をあまり使用させずして自動的に走行し、壁や机などで走行が妨げられた際その進行方向を変えながら床面をより有効に掃除する自動走行電気掃除機を提供するのを目的とする。

こちらはおなじみのiRobot社Roomba(ルンバ)などのロボット掃除機と似たコンセプトですね。

以上、すぐに製品化には至らなかったものの、後に他社から似たコンセプトの製品が登場している特許出願 or 実用新案出願の事例を調べてみました。先人達が残した過去の出願案件の中には、他にも面白い事案が隠されているかもしれませんね。

そして家電のようにコモディティ化していると思われる製品分野においては、大昔の出願案件を眺めて、出願当時では実現性が低かったものの現在の技術力なら実現可能な価値あるアイデアなどを発掘するのも面白いかもしれません。

以上
小野田平作

#発明 #特許 #知財 #知的財産 #掃除機 #加湿器 #扇風機

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小野田平作@化学メーカーの知財好き

電機メーカー知財部 → 化学メーカー知財部 → 化学メーカーで事業開発等。 知財/特許/商標/デザイン/意味のイノベーション/IPランドスケープ/技術マーケティング Twitter:https://twitter.com/estoppel88
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