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島田図書館の雑誌スポンサーになってみた話

島田市立図書館の「雑誌スポンサー制度」を使って、図書館に定期購読の雑誌を一誌入れてもらいました。

雑誌スポンサー制度というのは民間の組織や個人が雑誌の定期購読料を負担して図書館に雑誌を入れることで、図書館に自分の広告を掲載できるという制度です。
詳しくはこんな↓。

島田市の制度は、先行していた広島県の呉市の制度を参考にして作ったのだそうで、静岡県内では同種の制度を整備したのはかなり早い方だったそうです。

この制度に申し込んでみていくつか感じたことがあったので、以下にメモしておきます。

手続きが、なんていうか…

申し込みから実際に雑誌が配架されて広告が掲載されるまでに、以下のような流れを辿りました。

1)図書館に相談に行く
・担当の職員の人から制度の説明を受ける。
・島田市の場合は「図書館側としてスポンサーに入ってもらいたい雑誌の候補」があらかじめリストになっているのだそうで、そのリストを見る。
・僕の場合は入れて欲しい雑誌が決まっていたのでそれをリスト内から探すが、載っていなかったのでそのリストへの追加希望の申請を出す。
・リストに追加できるかどうかは図書館側としての審査が必要になるとのことで(変な雑誌を入れられても困るということかもしれない)、この日に進められるのはここまで。

↓↓↓↓リスト追加の審査|約1.5ヶ月間かかる↓↓↓↓

2)広告の申請をする
・リストへの追加申請が許可されたということで、次の段階に進む。
・こちらとして掲載したい広告の原稿を作成し、提出する。
・提出した原稿の掲載許諾のために再び図書館内での審査があるということで、再度待機。

↓↓↓↓広告の掲載許諾審査|約2ヶ月間かかる↓↓↓↓

3)支払いと納品
・広告原稿の許諾が出たということでさらに次の段階へ。
・支払いと、本の購入及び納品。
・本の購入と図書館への納品は、市内の書店が代行する仕組みになっている。
・今回の場合は島田書店に依頼し、本の購入費用も島田書店に支払う。
・書店側は版元とやりとりして定期購読の手続きを行い、入ってきた本を図書館に納品してくれる。

↓↓↓↓このやりとりになんだかんだで約1ヶ月かかる↓↓↓↓

4)めでたく配架&書棚と雑誌カバーに広告掲載
・うれしい。

という、流れでした。
広告の原稿作成など僕の側で時間がかかった分も合わせると、最初に相談に行った時から実際に配架&広告掲載されるまでにかかった期間が合計で約半年ほど。

手続き的には、なんていうか…長い!と、思いました。

公共図書館なのでお金に関することや掲示物に関する審査に時間がかかるのは仕方ないのかもしれませんが、それにしたって合計の期間を短くする方法はあるのではないかと思いました。

例えば、リストへの追加を審査することと広告原稿の審査は並行できるのは?
広告の許可が出てもリスト追加がダメなら広告制作の手間が無駄になるから制度の利用者に悪いとか思うのかな?
だとしたら、その可能性込みで原稿審査を並行させるかリストの許可が出てからにするかを最初に利用者に聞けば良いのでは…?

など。

図書館職員の人たちの様子が、なんていうか…

全ての手続きや連絡の中でずーっっと感じ続けたことですが、担当する図書館職員の人たちの様子というか態度が、なんていうかやたらと恐縮していることがすごく気になりました。
僕から見た感想でしかありませんが、場合によってはなにか自分たちをやたらと卑下するような言い方をすることもあり、はっきり言って良くないと思いました。

図書館として素敵な制度を持っていて、市民がそれを使いたいと思って相談に行っているわけで、堂々と応対してほしいです。
最初は手続きに時間がかかることを恐縮しているのかなとも思ったけど、なんだかそれだけでもなくて図書館の仕事をしていること自体に自信を持てないような状況があるのかな?と邪推したくなるような場面もありました。

図書館職員の人たちの職場環境がどんなものなのか良くは知りませんが、もっと自信を持って仕事できるといいのになと思いました。

支払いの仕組みが、なんていうか…

上にも書きましたが、支払いと雑誌の購入〜納品は市内の書店が代行する仕組みになっています。
これは、なんていうか良かったです。

そこまでの手続きに審査やらなんやらすごく時間がかかっていたので支払いとかお金に関する手続きはまた同様に色々あるのかなと思ってハラハラしたのですが、書店が代行してくれるからには書店にとっては普通の定期購読と納品をやるだけなのですぐに処理してくれて良かったです。

そんなわけで雑誌スポンサーになりました

という感じで予想していた以上に色々あったのですが、めでたく雑誌を入れて広告を載せてもらえるようになりました。

そんなわけで、今月から島田図書館(本館のみ)で、季刊『ライブラリー・リソース・ガイド』が読めるようになっています。
知っているようでよく知らない「図書館」に関する色々な不思議やオモシロ、まちづくりや地域の学びと深く関わる図書館最新事情について様々な視点から書かれた記事が毎号読めますよ。

島田近圏の方は、もしよかったらお手にとって読んでみてください。

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