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第2回 #noveljam 参戦記 part3

→part1~part1『参戦記』マガジン読み

前回のリアルタイム参戦記よりすこし間があいての投稿になりました。

そう前回は……二日目の午前中。

思い返せばいちばん優雅な時間だったなーと思います。コーヒーとおしゃべりを楽しむ余裕ももちろんありました。

当たり前のことでしたが、まさか昨晩のうちに練り上げたプロットを、本文におこし、15時頃には初稿らしきものができあがってしまうとは……。講演いただいた三木編集者のいう通り、昼過ぎに3000文字ほどでいったんの区切りで本文もチェックもしました。

寧花さんの時間ピッタリの原稿出しには恐れ入谷の鬼子母神。14:30には「残り5行で初稿だせます。う~んラスト~」と言い放ち、まったくもうそのスピードは予想外。

山家デザイナーも順調で『グッバイ、スプリング』のイメージも、小説の通りで人の気配がある中で、コーヒーの香りが漂ってきそうなラフデザイン。中央は写真。

あ、小さく山家メモで記されています。淡い色思い出と、大切にしたい一冊というあたりからでしょうか、絶版本の復刊をひとり出版社で刊行したことでも知られている夏葉社さんが例にでてきました。

知ってますか夏葉社さん、あんな装丁になったら素敵だと思って、

ああ!好きです、電子書籍でも布地のような手触りを感じられたらいいですね。

はいはいはい(後にまくらカバーをスキャン)

と盛り上がる編集とデザイナー。

がーー!

じゃじゃん、と、テンプレっぽくないですか

と、山家デザイナー。

あらー?、あれれー?ほんとだ。手触りの感覚はしっかりあるのに、どうしてでしょう。遠目でみるとベタ塗りのようにも見える。とっさの思いつきで感じたのは、短編と長編の違いとターゲット層のミスマッチかもと。夏葉社さんは、重厚な文学を身近に起きたくなる装丁であるからの筆文字の題字で、それらは本好き、読書好きの人間がメインターゲットで、まさに東京堂書店に飾りたくなる(で買いたくなる)1冊でもある。

でも最初から電子書籍だからの装丁デザイン、ということで分かりやすく、短編小説、女性メインのターゲットで手にとって読んで、そっと泣いてしまうようなイメージは夏葉社さんじゃなかった。

ちょっと別のところにあるんだな。と、気づくが早いが、次のアイデアを形に自室へと戻られる山家デザイナー。

そしてここから、どんなデザインになったのか。

ご覧のとおりです。

ジャムセッションのように寧花さんの作品と連動してブラッシュアップされていく面白さが伝わったらうれしいです。

そうそう、タイトルや、帯文も初稿が完成する前からも候補をだして、その中から決めていきました。

(プロット段階~3000文字でのタイトル候補→『グッバイ、スプリング』、『君の光に照らされて』、『美味しい時間の過ごし方』、『コーヒーカップと友情と』、『カフェでキミに逢えたら』エトセトラエトセトラ)

とはいえ一番最初に出した『グッバイ、スプリング』がしっくりと入り、最終的に寧花さんもGOサイン。

とはいえ編集にとっての初稿戻し、任務は重大なので、制作をバックアップいただける制度「メンター」に向かうことは決めていました。

ふとデスクを見渡すと、無言でキーボードをタイピングし続ける寧花さんに対して、じっくりじっくり長考派のキーボードのタップで挑む山田しいたさん……このへんで明らかになったのが、担当させていただいている、両名が対象的な作家であるということでした。

続きはまた次回!

寧花さんは初稿だし15時から、16時まで、1時間の仮眠へーー。

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※山家由希さん→サイト デザインした電子書籍のカバー&装丁した書籍

「ブクログ」をこんなしゃれた方法で登録される方はじめてみました。いわずもがなデザイナーと言う言葉ですっぽ抜けていましたが「装丁」ってすごいかっこいい職業ですよね。本の顔をつくる!というか、ブックデザイナーともいう言い方もあったような、ともかく小学校・中学生の時分で児童書、YA!、ノベルスといったチョイスは題字と表紙のデザインひとつで決めてました。作品は大好きなのに、表紙が好きでないというような理由で図書館で定期的に借りるだけというような本もありました。あちゃ。ちょうどそのあたりに情熱大陸で鈴木成一デザイン事務所や祖父江慎さんが取り上げられていて、「ははぁなんてすごい職業なんだ」と思ったものです。いやはやそんな「装丁家」の方とお近づきになって今日はお茶まで一緒にしちゃったよ。と素直に喜びを隠せないのでありました。


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オノデラヒカリ

小野寺ひかり Work:小説、脚本(ドラマCD/舞台/漫画)。BookActive:一箱古本市(ひかり堂)、第3回NovelJam2018秋ディレクター、私設図書館、まちライブラリー東京事務局。 Hobby:創作講談 問合→ onodera_hikari@aiajp.org

NovelJam 2018 参戦 / 観戦記など

このマガジンは「NovelJam 2018」の参戦記や観戦記などをまとめてあります。「NovelJam 2018」は、2018年2月10日から12日に大学セミナーハウス(東京都八王子市)にて2泊3日の合宿形式で開催。「著者」16名と「編集者」8名と「デザイナー」8名が参加、...
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