【あらすじ】白き寿ぎ
足の悪い妹を亡くしたばかりの少女・古泉香織は気付くと青空を落下していた。彼女を助けたのはタオという天使──羽を持つ存在だった。
タオは香織を雲の上の街・ツヲネキナに連れて行き、必ず家に帰すと約束した。だがツヲネキナは天使のための街。手洗いにさえ、飛べない香織は一人では行けない。
何年も世話をされ続けるうち、自殺した妹に尽くすほど、ワガママになっていったことを香織は思い出した。一生このままかと思うと耐えきれず、ワガママでタオを追い払い、その隙に飛び降り自殺を図る。
しかし香織は救われ、ベッドに縛り付けられた。二度と馬鹿な真似をしないよう、タオはその足に刃物を向け、香織は白寿まで生きた。
この記事が受賞したコンテスト
小説家。「死神姫の再婚」でデビュー以降、主に少女向けエンタメ作品を執筆していますが、割となんでも読むしなんでも書きます。RPGが好き。お仕事の依頼などありましたらonogami★(★を@に変換してね)gmail.comにご連絡ください。