そろそろ昌磨が王者になっていいころだ

フィギュアスケートの宇野昌磨選手が今季から練習拠点を変更。
『一体行き先は?』フィギュアファンなら誰しもが気になるところだろう。幼い頃からずっと名古屋で練習をし、彼は五輪メダリストにまで成長をした。海外の振付師にオーダーをした方がいいのでは?なんでコーチが振り付けをしているんだ?素晴らしい選手なのに勿体なくないのか?なんて声も時々聞こえてきたが彼は“樋口先生の振り付けで世界へ!!”と言っていた位、抜群の信頼を置いていた名古屋から離れるのは相当な決断をしたとも思われる。
 現在発表されているのは、これまたフィギュアファンなら誰しもが知っているロシアのエテリ・トゥトゥベリーゼコーチのキャンプに参加をしているということ。今季はそのままチームエテリに残るのではないかという見方もあるようだが、確実な発表はまだこれから。

 エテリコーチについては、もはやちょっとしたフィギュアファンでも知っているくらい超絶有名なので説明は不要だろうが書きたいので書きます。
 キャンドルスピンでソチ五輪を湧かせたユリア・リプニツカヤ、3年間ほぼ負け無しで10度のワールドレコードを生み出した史上最強の女王エフゲニア・メドベージェワ、流星の如く現れ五輪メダルを手にし、翌シーズンは不調に陥るも最後の最後の世界選手権で圧巻の優勝を飾り“結果”を出し、獲れるメダル全ての金色を若干16歳という若さで揃えたアリーナ・ザギトワ。そして今季からは昨シーズンのロシア選手権でまさかの表彰台を独占した、文字通り“恐ロシア”なアンナ・シェルバコワ、アレクサンドラ・トゥルソワ、アリョーナ・コストルナヤ、このジュニア勢が一気にシニアへ攻めてくる。もっと言えば、その下の世代にも既にトリプルアクセルや4回転ジャンプを跳ぶ若い選手がわんさか、チームエテリには居るのだ。
 類まれな表現力に努力をプラスし、絶対女王の名を欲しいままにしつつも直前の怪我で最大の舞台の金メダルを逃し、失意から拠点をカナダへ移しスケートを諦めないと宣言をしたメドベージェワと、後輩に国内選手会で衝撃の惨敗し、棄権をしようかとコーチに思わせる程の不調ながら、気合いで世界選手権金メダルを手にしコーチの胸で泣き、キスアンドクライで最高の笑顔を見せてくれた五輪女王そして世界女王となった(私の激推し)ザギトワ、この二人は本当にスケートの神に選ばれしドラマティックな人生を送っていると思っているので、まだまだ輝いていて欲しいが、次の世界選手権、その次の年のグランプリシリーズではもう見ることが出来なくなっていてもおかしくないくらいロシアは今最強揃いなのだ。(宇野選手についてのはずが、あまりにロシアが好きすぎてこの段落が一番長くなってしまった・・・笑)

 “私達の強さは練習で150% 本番で110%”

エテリコーチはメディアにこう答えたが、言葉にするより実際は何倍も難しいことだろう。スターメイカーとして今や世界で一番と言っても良いエテリコーチの元へ宇野昌磨が本格参入となったら一体どうなるのだろう。

 エテリチームの特徴として特に挙げられるのは“若い女子選手が強い”という点で、正直なところ男子選手においては現時点でド・トップと言われるような選手はシニアには居ない。
 シニアデビュー以来、多くの結果を残してきた宇野昌磨だが国際メジャー大会での優勝は、なんと昨シーズンの四大陸が始めて。シルバーコレクターなどと揶揄されることを彼自身もきっと知っていることだろう。

 だけれども、今まではゲームが一番好きだった。スケートも好きだけど一番はゲーム。でもそろそろ本気出してやってみようかなって思って。
 そんな事を世界で戦う選手が口にしたら世界中のアンチから批判を浴びせられそうだが、宇野昌磨なら言っても良いような気がする。

暑い夏が終われば、また熱い冬がやってくる。

そろそろ昌磨がチャンピオンになっても良い頃だ。陵南高校バスケットボール部の田岡監督も、そう言うに違いない。

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