決めたくないし決められたくない女

デートをする時、男性には食事の店くらいスマートに決めて欲しい。
YES or NOで質問をしたら85%近くの女性がYESと答えるだろう。
私も勿論、その85%に入るタイプの人間だ。

そのくせ女という生き物は一筋縄ではいかないもので
折角決めてくれた店に対して面白半分でケチをつけたりする。

“池袋の中華って言われたんだけど、池袋って・・・”
“創作料理とか言ってたけど、ただの居酒屋じゃん”
“上野で待ち合わせ初めてなんだけど上野なんかあんの(笑)”
“デートで新宿とか人多すぎてウザくない?

男性陣には大変恐縮ではございますが、女同士の話のネタにすることが、正直多々ある。店を決めない男には優柔不断とケチをつけ、気に入らない店を決めた男にはセンスがないとケチをつける。

また、こんなパターンも存在する。


“どこがいい?とか言ってんだけど
どこでもいいから早く決めて”

“食べたいものある?って聞くなら、案を出して欲しい”

何様!!

勿論、男性に対して直接的に
「店はスマートに決めてよ。」「勝手に決めないで欲しい。」と言う事はないが心の中で、女達は自分の事は棚に上げて好き勝手なことを思っているのだ。

要するに
“決めたくないし決められたくない”

大昔にマリーアントワネットが
“パンがないならお菓子を食べればいい”と言ったとか言わなかったとかそんな話があったけれど、これが事実だとしたら“決めたくないし決められたくない”というのはこれ相当に匹敵する身勝手さなのだ。

決めれば決めたでセンスが微妙と文句を言い
決めないなら決めないで優柔不断だと文句を言う。

ふざけんな!!と男性陣はお思いになられるだろうが、西野カナのトリセツに習って、どうか温かい目で見ていていただけたら、こちらとしては御の字です。


まるで女子代表のようにおこがましい話だが
“決めたくないし決められたくない”そんな勝手さは
普段の態度にじわじわと染み出てくると思うんだよね。

ふとした瞬間にさ
この男は情けないなーとか、知識がないなーとか思ったとして
赤ワインのウンチク(かといって大した知識でもない)を語ってみたり、焼き肉ならどこの何が美味しいよねと自慢してみたり、あんまり上野じゃ飲まないかな(私は上野なんて来ません)と言ってみたり相手を傷つけるつもりがなくても
“私の生活レベルは君が思っているよりもちょっと上だよ感”をジワジワと出してしまうのだ。

“焼き肉だったら、どこの店が良かった”
“新宿って汚いイメージだから中目黒が良かった”

まぁまぁ可愛い20代ですら言葉に出したら嫌われそうな台詞を
30歳を超えたら死んでも口に(態度にも)出してはいけない。

決めてもらったら“ありがとう”
場所が気に入らなくても“あまり行った事ないかも!楽しみ!”

これをすんなりと言えるようになりたいものだ。

そんなにこっちが気を使わなきゃいけないの?(笑)と
思うだろうか。

そうだ、気を使わなきゃいけないのだ。

理由は、自分が30歳を超えているからじゃない。
そこまで悲観的にならなくてもいい。

「人としての常識」
「人間関係を構築する上で当然」
「やってもらったら、ありがとう」

そうゆう事なのだ。

私達は年齢を重ねて行くと
良くも悪くも経験を積んでいくことになる。

「店は男が決めるもの」
「出来れば個室かカウンターのバー」
「チェーン店なんてNG」
「何食べたい?と聞く時には、いくつか案を出して欲しい」

そんな生意気な事を言うのはやめよう。
西野カナですら、そこまで生意気なことは歌ってはいない。

店は二人で決めれば良いし、
なんなら食べたいものは先に言ってあげよう。
個室じゃなくてもいいじゃない。
チェーン店って企業努力あってのチェーンだよ、凄くない?

持っているオシャレ飲み屋の情報力は女子会で発揮すればいい。

ここの系列店、みんなオシャレで美味しいよね!昔よく来たな!なんて男性が折角見つけたオシャレイタリアンをひっそりと自覚なしにディスってはいけない。

西野カナのトリセツは女子の総意とも言えるが、まずはどうか、この曲を念頭に置いて欲しい。

店を決めろとか決めるなとか、そんなもんどうでもいいやで。
世界は丸いんやで。そこに愛はあるんか!!
とミッキーマウスも言うてはることでしょう。

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