「何もできなく」なった人へ

人目が気になって何もできなくなったらどうしたらよいだろうか。

簡潔に言うと、人がすることに対して「この人はこういうことをする人だ」というふうにジャッジする習慣を捨てるだけでよい。
そうすることで、あなたが何かをしたときに逆に「あなたはこういうことをする人だ」と考える人たちを鼻で笑うことができるようになる。
当たり前だが、あなたが何かをしたことと、その次に何をするのかは関係がない。


人間として生きていく過程で「このような行動を取るのがよいことです。なので、このような行動を取ってよい人間になりましょう。」あるいは「このような行動を取るのは悪いことです。なので、このような行動を取って悪い人間にならないようにしましょう。」といった「よい人間」「悪い人間」の「型」や「定義」を使った説明がなされることがある。それも無数にだ。この提言は国や年代によらず、幼い子供から老人にまで幅広くなされる。

そうして無意識のうちに「このようなよい人間」「このような悪い人間」といったイメージは心の中で具体化し、それによって他人を裁いたり、自分自身を裁く、というのが善悪の発現する方法として最も一般的である。


この「イメージ」、「善悪の模範」を利用した刷り込みは、ほとんどの場合善意によってなされ、もちろん人の役に立つこともある。

だが、今回ここで扱うのはそれが人に害なす場合のことだ。

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