真面目なのに嫌われる人と奔放で好かれる人の違い

大雑把に分けてしまうと、人間には好き放題にものを言っても嫌われない人と、言いたいことがあっても我慢して、希望を押し殺して、犠牲のもとに生きているのに結局嫌われている人というのがいる。

そして、この文章を読んでいるということはあなたは後者だということだろう。僕にとっても、その違いがどこにあるのかというのが長年の謎だった。この両者の違いについて、「言いたいことを言っている/言っていない」あるいは「自分の欲求に従順である/従順でない」といった表面的な差だけを考えるとまずいことになってしまう。というのも、両者の違いはそこにはないからだ。このことを度外視して、自分の言いたいことを言う、やりたいことをやる、という点だけを遂行しようとすると、ただの自己中心的な人間になってしまい、ただでさえ真面目な人間性が災いして余計に苦しむことになってしまうだろう。

しかして、嫌なことを嫌と言えない、他人の願うがままに「いい人」になってしまう、という人たちの悩みは強く、こういう人に対して「自分の欲するところに従順になればいい」という表面的な部分だけを撫でたアドバイスをする人間は少なくない。考えなければならないのは「なぜあなたは自分の願いを封じ込めてきたのか」という原因の部分ではないだろうか。


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