[野球] オープン戦2試合 [観戦記]

オープン戦
対ヤクルト @神宮球場
対西武 @西武ドーム

ヤクルト戦は生観戦。気温がかなり低く花粉もきつくてなかなか辛いものがありましたが、今年初の生観戦は天気もいい野球日和でした。

しかし試合内容は収穫ほとんどなし。ハムの得点は中田とレアードのHRでしたが、どちらも札幌ドームならフェンス直撃か、という当たり。主砲が打ったのは悪いことではないにしろ、どちらも実績のある選手なので、打って当然というかやってくれないと困る人たちです。それ以外の開幕一軍生き残りを目指す若手や新戦力で目立った活躍をした選手が誰もいない。実績のある、ある程度計算のできる選手ばかりが活躍しているようでは去年からの上積みが期待できないのは当然の話。唯一の収穫が新外人アルシアの来日初ヒットでしょうか。

さらに深刻なのが投手陣で、マルチネスは5回投げ、4回に集中打を浴びて被安打7,5失点。まだ日本の打者相手にいろいろ試しながら投げている節もあるにせよ、簡単にストライクを取りに行ってジャストミートされる繰り返し。開幕投手も、なんて触れ込みもありましたが、ここまでビシッと抑えた試合がひとつもない。このままではメンドーサの劣化版止まりです。ロドリゲスは3回投げて被安打1ながら2失点。どちらも先頭打者を出して足でかき回され、内野ゴロやスクイズで失点するというパターン。球はよさそうですが課題は明らかなので、ファームでフィールディングや牽制、クイックの練習をした方がいいんじゃないかと思いますが、外人枠の関係もあり、アルシアの調子次第という感じもある。さてどうか。

ヤクルトは足を絡めた細かい野球を目指しているようで、オープン戦でスクイズというのも驚きましたが、本来ハムがやるべき野球をやられてしまったという印象。

西武戦はテレビ(DAZN)観戦。最大の収穫は加藤。ほぼフルメンバーの強力西武打線相手に5回1/3 被安打1無失点。抜群の安定感で、まったく危なげのない投球でした。81球でマウンドを降りましたが、スタミナ面で問題なければ長いイニングもいけそう。シーズン通してこの調子なら、13~15勝ぐらい期待できるかもしれません。2012年の吉川みたいに化けてくれるといいですね。そのあとに出てきた新人西村は西武打線に掴まり、2/3で被安打3、3失点。松井、秋山、源田と巧打者相手にことごとくジャストミートされて3連続長打を食らってました。相手打者も巧かったですが、嵩にかかって攻め込んでくる西武打線特有の勢いに呑まれてしまった感もあり、新人にはいい勉強になったでしょう。ここまでずっといい投球をしていましたが、ここに来てプロの怖さを知ったのは悪くないと思います。宮西は1回被安打2,1失点。外崎に足を使われ、金子にもうまく打たれました。最後はトンキン。危なげなく1回を3者凡退に抑えて、ようやく本領を発揮してきた感じ。これで抑えの最有力候補に浮上でしょうか。

 一方打線は相手チームのローテ候補2人相手に手も足も出ず沈黙。唯一の得点は岡のHRでしたが、昨日今日とHRでしか点がとれないのはいやな感じです。なんでもオープン戦のチームHR数が両リーグトップだそうですが、打線は水物。レギュラーシーズンに入ってそんな調子が続くとは思えない。ミスを減らし、1点欲しい時に確実にとって、その1点を守り切っていくのがハムの野球です。投手陣が頼りないので打線に頼るしかない現状ですが、5点とっても7点とられるような大味な試合運びでは、とてもAクラスは望めないでしょう。開幕まであと2週間。残された時間は多くありません。

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