[野球] 4/1 対ホークス ハッピーで〜〜す サンキューで〜〜す

日本ハム 4x - 3 ソフトバンク

 まさに結果オーライ。陽の(意外なことに)プロ初のサヨナラヒットで、高梨がプロ初勝利。終わってみれば初物づくしのめでたしめでたしですが、それまでの展開は決して褒められたものではありませんでした。

 初回の中田の3ランで先行し、スイスイいくかと思われた大谷は制球が定まらず、毎回走者を背負う苦しいピッチング。要所を抑えて1失点の粘投も、6回までに105球を費やして6回限りで交代。ホークスの戦略は大谷に球数を投げさせ、早めにマウンドから引きずり下ろしブルペン勝負に持ち込むことにあったはず。今のファイターズのブルペンが不安定であることも当然頭にあったでしょう。それにしても6回105球で交代は早すぎますが、これはもちろん二刀流をやっているから球数制限があるということでしょう。今年は打者大谷も大きな戦力になっていますからそれが一概に悪いとは言えませんが、摂津を打ちあぐね初回の3点のみで追加点がとれなかったのが響きました。

 7回は谷元がなんとか凌ぎましたが、8回はなんと新外人のマーティン。ここは当然高梨かと思いましたが、いずれ高梨は先発に回す予定があり、セットアッパーとしてなんとかマーティンに目安がつけられれば、という、いわば栗山監督の賭けだったのでしょう。しかし見事に賭けに負け継投失敗。1点差で出てきた増井は地元凱旋登板で力みまくったのか大荒れの投球。ヒット1本、タイムリーなしで2点差を追いつかれるという最悪の展開で、ここまでは完全にホークスのゲームプラン通りに進んでいたはずです。

 しかし9回に登板した高梨が見事な投球で、この日初めて相手を3者凡退に退け、流れが変わりました。9回裏は回またぎの森を攻め2死2塁、打席は中島。極端な前進守備を引かれ、シングルヒットでの生還は困難、といって中島に外野の頭を越す打球は期待しづらい。ところが森は何を思ったか中島をボール先行から最後敬遠気味に歩かせてしまいます。その前の谷口の時もボール先行でしたから、左打者相手が投げにくかったんでしょうか。そして陽に打席が回り、当然サファテか五十嵐が出てくるかと思えば、なんと森の続投。延長を睨んだのかもしれませんが、陽は首尾良く前進守備の外野の頭を越える見事なヒットでサヨナラ勝ち。

 とはいえ高梨を8回に出しておけば、9回は回の頭から増井を投入して、そのまま難なく終わった可能性は高い。それがこちらの継投ミスで追いつかれ、最後は、今度は相手の継投ミス(というか相手に舐められた?)で勝ちを拾った形です。

 エース大谷が投げる試合で2試合続けて落とすわけにはいかなかったので、曲がりなりにも勝てて良かった。しかし大谷は不安定でしたね。今年は打撃練習に多く時間を割いているという話ですが、投手としてはちょっと調整不足という印象もあります。

 ホークス相手に互角以上に戦わないと優勝はない。今日はたまたま勝てましたが、まだ本調子とは思えない相手にここまで苦戦しては、先行きが心配です。相手の負け方がいかにも余裕残しなのがいやな感じです。あしたはメンドーサ。なんとか粘りの投球で試合を作ってほしい。私も東京ドームで今年初観戦の予定です。

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