[野球] 日本シリーズ感想 (第1,2戦)

Facebookに書いたものを転載。

[日本シリーズ第一戦]

予想通りホークスの一方的展開かと思ったら、8回裏に明石がバント失敗ダブルプレー。もちろん明石のミスだが、4点差あってバントエンドランという博打を打つ必要があったのかという、ベンチの策にも疑問が。そうしたらその直後の9回表。完封を狙ってマウンドに立った武田、一死のあと今宮のエラーで出塁を許してしまう。シーズン中でも、今宮はアクロバティックなスーパープレーもやる代わり、こういう軽率なミスも多く、去年のファイターズとのCSでも致命的エラーをやらかし流れが変わったことがあった。バント失敗からのこのエラー。なーんか起こりそうと思ったら畠山の2ランが出た。試合はそのまま終わったけど、ミスの連続から相手4番に一発を許して完封寸前に失点するというけっこう最悪なパターン。「武田が投げたいと言ったから投げさせた」という工藤采配も、短期決戦においてはちょっと疑問。短期決戦はちょっとしたことで流れが変わるから、どんなに楽勝のケースでも絶対手綱を緩めてはいけないのだ。

この結末、明日への影響はあるんじゃないかしら。15安打打って4点しかとってないのも、ホークスはいやな感じ。明日ヤクルトがいい勝ち方ができれば、勢いに乗ったまま本拠地に帰れる。これはけっこう大きい。ホークスが勝てば、たぶん4連勝か、4勝1敗でホークスが日本一になるだろう。つまり神宮で決着がつく。でもヤクルトが勝てば、たぶん6,7戦までもつれ、福岡までいくとみる。

[日本シリーズ第2戦]

ホークス強いすね。昨日と違い、今日はプレーも采配もまったくスキがなかった。試合の勝敗についてはもう「実力差」というしかないのは、見た人は誰もが感じたと思う。今季パ・リーグで独走したのは伊達じゃなかったということです。

そんなわけで、勝敗の分かれ目も何もないのだが、強いて言えば1回表、先頭の上田がヒットで出て、次の打者の初球に走って刺された場面だろう。昨日は負けたとはいえ最終回にいい感じで反撃して次に繋がる感じがあったので、先頭打者が出た勢いで畳みかけ流れを持ってきたかったんだろうけど、刺されて一気にムードがしぼんでしまった。極端にいえばあそこで試合の趨勢は決まった。結果論だがもう少しじっくり構えてバンデンハーグを揺さぶったほうがよかった。日本シリーズ初登板で緊張もしていたろうし、攻略のチャンスはあったはず。以降はチャンスらしいチャンスがまったくなかっただけに、惜しまれるプレーだった。

そしてそれを見ていたホークスはその裏、同じように先頭がヒットで出て、次の明石が粘って四球をもぎとり無死一二塁とチャンスを作る。ここは小川が踏ん張って無失点に抑えたけど、1回だけで30球を要してしまう。これが効いた。小川は絶対先に点をやれないという思いで、後先考えずとにかく初回から全力で飛ばしていくしかなくて、2回3回は三者凡退に抑えたけど、4回裏先頭の柳田を歩かせた時点で、たぶん球数以上に消耗していたんだと思う。ヤクルトは先取点をとって試合の主導権を握れば小川の心理状態も違ってきて面白い展開になったろうけど、逆に先手をとられ、昨日に続きエース格の先発が5回持たず降板した時点で勝負ありだ。それにしても、失投を見逃さず一発で仕留めるイデホの打撃技術は凄いです。そしてホークスの凄いところは、イデホ並みの能力を持った打者が何人もいること。

さて、本拠地で圧倒的な力の差を見せつけての2連勝。これでホークスが神宮で日本一を決める確率はかなり高くなった。ヤクルトは、地元に帰って気分転換して、ここまでまったく振るわない打線の奮起を待つしかない。ホークスの先発は中田、摂津、スタンリッジあたり? 武田やバンデンハークあたりよりは攻略しやすいと思いますけどね。

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