[野球] 4/2 対楽天 やる気のない選手は去れ

楽天 3x - 1 日本ハム

 まさかの猛吹雪で試合が中断。サッカーならよく見ますが日本のプロ野球では滅多に見ない光景です。気温も0度近くまで下がっていたはず。そんなコンディションで試合する選手には同情しますが、しかし条件は両チームとも同じ。そこで手を抜いたプレイをするようならプロ失格です。

 わずか3安打での完敗。最終回、相手のくれたチャンスになんとか完封を免れるのが精一杯でした。確かに相手投手も素晴らしい投球でしたが、ハムの選手に、なんとか食らいついて相手を攻略してやろうという執念がまったく感じられなかったのは気のせいでしょうか。オリックス戦で見られたような打席での粘りがまったくない。こんな寒い中試合したくない、ケガが怖くて全力プレイできない、早く試合を終わりたい、という気持ちが滲み出ているように私には見えました。象徴的だったのが8回裏の西川の守備です。右中間へのいい当たりのライナーで、普段の西川の守備範囲なら余裕をもってアウトにできるケースなのに、一旦は打球に追いついていながら後ろにそらして打者走者は三塁までいってしまう。ヒット判定でしたが、これはどう考えても西川のエラー、それも全力プレイの結果のミスではなく、手抜きプレイでのエラーとは最悪です(TV中継の解説者も「気の抜けたプレイ」と論評)。これで浦野はリズムを崩してしまい、浅村に2ランを浴びて致命的な追加点を与えてしまいます。その前の回の、ノーアウト満塁のピンチを見事無失点に抑えた秋吉の投球も全て無駄になりました。もちろん西川本人はそんなつもりはないと言い張るかもしれませんが、あの気の抜けた集中力を欠いたプレイは、厳しい監督なら即座に懲罰交代してもおかしくないと思います。

 結果的に秋吉が抑えて事なきを得ましたが、7回に登板していきなり無死満塁のピンチを作って降板した鍵谷もしきりに寒さを気にしていましたね。繰り返しますが、条件は全選手同じです。あの不甲斐ない最悪のピッチングは天候を言い訳にはできない。そこで出てきて無失点に抑えた秋吉は素晴らしい。

 投手陣は、コンディションの悪い中、西川のエラーまでは1点に抑えたのですから悪くありませんが(鍵谷は論外)、気になったのは好投していた加藤をわずか3回で降ろしてバーベイトにスイッチした監督の采配です。最初からの予定だったと言いますが、先発としてそれなりに実績もありトレーニングも積んでいる加藤、完投まではムリとしても、せめて5回ぐらいまで引っ張る手はなかったでしょうか。もちろんそうすれば勝てたと言うつもりはなく、オープナーだのショートスターターだのブルペンデーだの、そういう向こうの流行りの新しい戦術を、さしたる理由もなくただやってみたかっただけじゃないのか、という気がしてなりません。これが選手に疲れがたまっているシーズン終盤や、故障離脱などで先発の駒が足りなくなり、という事情ならともかく、まだ開幕してたったの4試合目です。おそらく斎藤祐樹あたりを使って今後も同じようなことをやりそうな気配ですが、賛否両論を呼んでいる極端な守備シフトといい、「策士策に溺れる」にならぬよう、祈るしかありませんね。

 

よろしければサポートをしていただければ、今後の励みになります。よろしくお願いします。