伏図(シートレイヤ)とN値計算

伏図について。

伏図の表現

基本的には木造ツールの表現を多少調整してそのままワイヤーフレームで表示。

合板のハッチング

ネダレス合板のハッチング表記はスラブスタイルのスラブ属性の編集で表現。

このスラブ属性・壁属性の表現がどういう場面で適用されるのかはまだはっきりと理解できていませんが、ワイヤーフレーム表示では構成要素のクラス属性ではなく、この部分が適用されるよう。(まだこの辺は試行錯誤で探っている感じ。何度かここでひっかかった記憶がありますが思い出せないので、思い出したらメモします。)

N値計算

柱頭柱脚金物のN値計算のVectorworks内完結+データタグ化も今回の課題でした。

いろいろ試行錯誤した結果、筋交い等のとりつく柱にN値計算用のレコードフォーマットを設定してそれを計算させています。

各情報は筋交い等のモデリングデータから取り込めれば良いのですが、そこまではできなかったので、xy各方向の通り芯番号、隅柱かどうか、上部階があるかどうか(隅柱かどうかも含めて)、X方向Y方向それぞれの壁倍率差と筋交い形状による補正値までを手入力。

それをワークシートで計算させているのですが、ワークシートで検索条件をその階の構造で、上階が乗っているものと乗っていないもの、X方向とY方向それぞれの数字が入力されているもの、の条件で4つに分けてそれぞれ計算させています。

(X座標が”aい”となっているのは、いろは順には並んでくれないので苦肉の策・・・。次回から通り芯番号はいろは順ではなくABC順がいいかと思ったり。)

例えば、2階で、X方向の壁倍率差があり、上階が乗っているものは、

という感じです。

最後は手作業になりますが、計算結果として得られたM列に合わせて、N列を選択していきます。(X方向とY方向ある場合は耐力の大きい方を採用)

N列はレコードフォーマットの金物と連結しているので、この作業によってレコードフォーマットの金物の値が確定していきます。(レコードフォーマット内で済ませたかったので、柱シンボルにもともとある金物のフィールドは無視してます。)

柱頭柱脚金物のデータタグ

データタグはシンプルで、上記レコードフォーマットの金物フィールドを吸い上げて配置しているだけです。

データタグなので一括配置できるのはとても便利ですし、次に書く予定の軸組図にも一括配置できるのでこの部分はかなり省力化+不整合ミスの防止になっているかと思います。

課題

N値計算の課題は、理想を言えば筋交い等のデータを引っ張って入力欄をなくすことですが、そこまではまだ難しいようにも思っています。(多分ワークシートだけでは難しいのでエクセルのvisual basic的なものを組み込む必要がある気がします。)

ただ、通り芯番号の入力が結構面倒なのでそこの省力化はしたいと思っています。実際はその欄自体なくしても構わないのですが、どの柱に対する計算化は分かるよう(例えば柱番号をふる)にはした方が良さそうに思っています。

追記 データベース利用時のデータ型の罠

最初、N値計算をさせようと、L列に計算式を入れていたのですが、#VALUEのエラーが出るだけで、いろいろと試しても全然結果がでないので、ワークシートのデータベース検索結果は別のセルで計算に使えないのだ、と思い絶望的な気持ちになりました。このデータベース機能は全然使えないなと。

でもいくらなんでも、そこまで不便じゃ意味がないだろう、と思いしつこく試しているうちに、もしかして、数字としてではなくて文字列として扱っているのか、と思いついてvalue()をつけたしたら動いてくれました・・・。

それまでデータベースはつかえない、と諦めてたこともいくつかあったはず。こんなことでかなりの時間ロスしてしまいました・・・。

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