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何かを始めるときは終わりを想像すべきかしら

世界がハッピーエンドで溢れていたのならば、 それに越したことはない? でも、そのハッピーエンドの後にも物語は続いていく。 何かを始めるとき、 美しいか否かは、一つの判断材料かしら。 幸せ、を目指すことが果たして幸せなのかしら。 たんぽぽは今の時期でも可愛く咲くんだ。 ロマネ・サンヴィバン 2009 ドメーヌ ジャン=ジャック・コンフュロン シャルル・ノエラから相続した区画で、ドメーヌ・ルロワ、ユドロ・ノエラと仲良く並ぶ絶好の立地。 きっと世の中、 中途半端にするくら

    • メモ

      Chablis Grand Cru Blanchot:Marsel Servin 2013 Bougros :- Les Clos :Domaine Francois Raveneau1997 Grenouilles :Raoul Gautherin 2015 Les Preuses :Marsel Servin 2016 Valmur :- Vaudésir :- ✴︎ Moutonne:Domaine Long Depaquit 2017 Gevrey-Chambe

      • ポマールに想いを馳せて。

        ブルゴーニュはどこの畑が好きですか? そんな質問はしばしされるし、逆に問い返すことも多い。 いつも、返答に迷う。 あの作り手のあの畑は素晴らしいし、 でも、のんだビンテージが良かったし…。 あの時の精神状態が著しく悪かったから、 あの時涙が出たけれど今飲んだら違うかもしれない…。 逆に、質問を返した時、ヴォーヌ・ロマネあたりのあの畑の話をはじめ、1時間くらい話された方もいらっしゃった。モレ・サン・ドニと答えた方も、エシェゾーとおっしゃる方も。神と言われる作り手さんの名前

        • きっともう手に入らないものだから

          『人生の道しるべ』 吉本ばなな、宮本輝の対談を読了。 生業としての小説家のリアルを。 とくに吉本ばななは中学生の頃、のめり込んでいたことを思い出す。そうそう、小説の中に、驚くほど嫌なヒトが出てこないんです。本文の言葉まんまではないんだけれど、小説家という仕事は、庭で大切に育てた花を一輪ずつ道ゆく人にわたす仕事だと。 よく言われるんだけれど、私の会話の中であまり、意識して嫌いな人を出さないのは、きっとこんなところで影響をうけているんだろうな。 これには賛否両論あるけどね。人と

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        • Essay
          4本

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          ちょっと大人になってしまった

          いつからだろう、誰かのことを(それが特定のだれであろうと誰でもなかろうと)気にしながら生きるようになってしまったのは。 そんな息苦しい大人になってしまった私がいる。 それでも、私だって私を嫌いにはなりきれない。 そんなときの私の精神安定剤がある。 心の中に、綺麗な部分があると信じたくて、本棚の中できらっといつも光っている『星の王子さま』を読み返した。この本は何度も何度も読みかえし、不思議と涙を流し続けた本だから。涙が流れるたび、私はまだ汚れきれていないように思えるのだ。

          ちょっと大人になってしまった