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「迷いクジラの子守歌」(安東みきえ)”ままならない私”を描いた名作

迷いクジラの子守歌」(安東みきえ・PHP研究所刊)

「頭のうちどころが悪かったくまの話」などの童話で知られる安東みきえさんの最新作。

一話一話読むごとに涙腺が崩壊しそうになった。海の動物を主役にしたファンタジーと見せかけて、「ままならない私との葛藤」という、人が皆持っている心の有りようを描いている。

普遍的なものごとを易しく可愛らしく描く、安東さんは本当に素晴らしい。

実は私は童話を書きたいと思っていて、密かに書き溜めているので、安東さんの作品を読むたびにこんな物語が書きたい、とため息をついてしまう。

表紙が子供向けだけど、大人が読んでもすんごく面白いのでオススメです。


ありがとうございます。