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選挙とプロット

7月某日

京都アニメーションの事件のニュースを見て1日落ち込む。ツイッターをひらけば、左側のバーがそれに関する単語で埋め尽くされ、5つに1つは事件についてのツイートなので、1日半、オフラインにして家でできる最低限のことをしていた。

これまで私はテロや無差別殺人事件のニュースに心を痛めていながらも、どこかでまだ他人事として見ていたところがあったことに気づいた。けれど、今回のことは違う。

政治的な信条に関わらず、コンテンツの作り手がーー純粋に自分たちが信じる「良いもの」を作ろうとしている人たちが、しかも現場にいて作業を担う人間たちが、こんなにも理不尽な暴力で傷つけられてしまうということにショックを隠せない。

私の周りには、分野に関わらず優れたコンテンツの作り手がたくさんいるし、出版業界だけに限っても、編集者さんや、書籍のデザイナーさん、それを届ける営業さんなども含めたら多くの人々がコンテンツ制作に関わっている。彼らがもし、こうしたあまりにも一方的な暴力によって命を落とすことがあったら。そう思うと震えが止まらない。

「何かを作っている」というだけで標的にされるなんて、許せない。

もちろんどんな人間であっても、命が突然奪われるなんてことはあってはいけない。けれども今回の事件は、一コンテンツの作り手としてものすごく身近で、危機感を持たざるを得ないような出来事だった。

ネットの募金が始まったら寄付しようと思う。被害に遭われた方、亡くなった方のご冥福をお祈りするとともに、1日も早い回復を願っています。


はあ、それにしても、登戸の事件の時もそうだけど、こういったニュースにすぐ動揺してしまう自分が嫌だ。震災の時も1ヶ月半不眠が続き、ご飯が食べられなかった。もう少し神経の太い人間になりたい。


7月某日

「体を使って書くクリエイティブライティング講座」。今回は小説家の浅生鴨さんが参加してくれた。


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