女性の書き手の周りに現れる「セックスおじさん」について

昨日、詩人の文月悠光さんとお茶をした際に「セックスおじさん」の話で盛り上がった。

「セックスおじさん」というのは、文月さんのコラム「セックスすれば詩が書けるのか問題」に詳しく書かれているとおり、

女性の書き手の周りにしばしば現れる

「いいセックス(ないし恋愛)をすれば、良いものが書けるよ」というセクハラを(半ば本気で信じて)してくる男性たちのことだ。


こういう男性たちが、言語能力に優れた女性の書き手たちの間でなんと評されるかというと

ひたすら「え〜〜、キ〜〜〜〜モ〜〜〜い〜〜〜〜!!!!」である(語彙力まるで関係なし)

だいたい、そう。

女性たちによって、親切な(?)その助言が真摯に受け止められることなんて、まず、ない。


こういう男って、「おんなにとってセックスが重要なものであってほしい」と願っているのだ。

そういう願いによってしか、自分に価値づけできない。可哀想な人たちである。

女にとってセックスなんて、実際のところ「歯に詰め物を詰める」くらいのもんなのにさ。


あなたが歯痛になって、歯医者に行って、詰め物をしてもらうとする。

その時、医者の腕か良いか悪いかで、その後の痛みに影響はあるかもしれないけど、麻酔が切れ、痛む期間が終わってしまえば、たいていさっぱり忘れてしまう。

そこに何が詰まっているかどうかなんて、たいして気にもしない。

女にとっての男のペニスなんて、そんなもんだ。

詰め物が、へんなテレパシーを発してその後の人生に影響を与える、とか、ぜったいにないでしょ?

それと同じ。

そりゃとんでもなく変なセックス(参照:『セックス・アンド・ザ・気功、そして虚しさ』)

や、とんでもなく変な性癖の男と出会ったりして、それが時を経てコラムになったり、なんらかの作品になったりすることはあるかもしれない。

でもそれは結果論で、恋愛したり、セックスしたからといって何か特別なものが書けたりすることはない。

なぜって、感性はセックスじゃ育たないから。

ふだん培ってきた感性がセックスの時にモノを言うことはあるけど。


そりゃ、良い詰め物と、悪い詰め物はあるよ?

でも、そんなの終わってしまえばだいたい一緒だし、なにを詰めたところで、穴は穴だし、形が変わるわけじゃない。

書き手が恋愛やセックスについて書くってことは、笑い話として他人に晒せるくらいに、その相手に対して思い入れが無くなった証拠。そのときには、穴はすっかりもとの形に戻ってる。


だから、もしも詰め物の側が、穴の側に影響を与えようと思ったら、美味しいものを食べさせたり、気持ちのよい言葉を投げかけて、気分よく机に向かわせるとか、せいぜい、その程度のことでしかない。


というわけで、女性の書き手および己のペニスを神格化するいかれポンチな「セックスおじさん」は、そんなわけの分からないことを言ってあんたのミューズを困らせる前に、せいぜい贈り物やらおいしい食事やらで喜ばせて、気分よく帰してあげてください。

書き手の抱える膨大な孤独なんて、しょせん、セックスごときじゃ埋まらないんだからさ。

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ありがとうございます。

ありがとうございます!
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小野美由紀

コメント9件

見せるほどのものでもないですが、捕獲したらお見せします
音楽やってても出ますねこういう人
歯に詰め物をするくらいのもの…何か新鮮(≧∇≦)b
セックスおじさん、ほんとにキモイですよね……(^_^;)
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