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黄熱病と事実婚

7月4日

外国人の友達たち数人と飲む。

イタリア人にニヤニヤしながら「チンチン(伊語で乾杯の意)好き?」と言われそれセクハラだよと返したら「日本もうちも女性軽視の国だし大丈夫でしょ」と言われ情けなくなるなど。

「んな同盟結んだ覚えはねぇし、我々がドイツに遅れてんのはそれが原因だ」っつって返す。

この友達は日本と中国の外交を研究しているスーパー頭の良い研究者で、日本語もペラペラだし、私がこう言うジェンダーに関するトピックを理解すると分かった上で自国と日本を客体化して冗談にしているのはわかるが、やっぱりいい気分じゃなかった。

彼はとてもいい奴だが、それでも会話をしてると、時々、白人の優越感みたいなものを滲ませる瞬間があり、その部分だけは好きじゃない。

この前も、日本人好き?と聞いたら「そうだね、でもイエローフィーバー(英語で黄熱病の意味、転じてアジア諸国に長期滞在で来た外国人が陥る「アジア人女性は白人女性と違って優しいし従順だしなんて最高なんだ!」っていう熱狂の意味)は過ぎたけどね」とニヤニヤしながら言って来た。

ムカついたので「私もホワイトフィーバーにかかったことあるけどちんちんふにゃふにゃだしなんにもいい事なかったね!(嘘。かかったことありませんしふにゃふにゃかどうか知りません)」と言い返した。レイシズムvsレイシズム、不毛な掛け合いで全然面白くもない。もう少しいい感じの切り返しを発見したいですが、どうすればいいんですかね、この手の話題って。

7月5日

ベルギー人の親友ティヌが来日。2年ぶり。一緒に新島に行く。端的に言って冴えなかった。

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