あそこにはなくて、ここにはある


3月某日

取材で大阪へ。大阪に来るとホーチミンを思い出す。電車の車幅の狭さとか、狭くて天井の低い地下街に美味しそうな食べ物の匂いが溢れてる感じとか、人がごちゃごちゃしているところとか、BGMが派手なところとか、人の声が大きいところとか、あと灰色のくすんだ駅とか、全部ひっくるめてアジアっぽい。

社会学者の岸政彦先生にお話を伺う。岸先生、朗々と心地よいトーンの声で話される。すごく会いたかった人に仕事で会う時って必死。取材中は「面白いこと、聞けてるかなあ(自分が)」と心配でしょうがないが、録音した音声をあとで聞き返したらすごく面白かったので一安心。

岸先生は本を出す時にデザインも全部自分で決めるらしい。「売れたいとか思ったこと一度もなくて、ただ面白いと思ったものを書いてるだけ、ストーリー性のあるものを書くのに抵抗があって、SF的な、大きな世界の中にプランクトンみたいに漂う個人の話が書きたい」(意訳)とおっしゃっていた。

岸先生の書かれるものを読むと「ああこういう書き方をしてもいいんだな」となんだか許されたような気持ちになる。note始めようかな、とおっしゃっていたので岸先生が有料マガジン始めたら絶対に読みますよ!と推しておいた。

帰りに新大阪駅構内で、大阪でしか販売してない「でりちゅーず」というレアチーズケーキを購入して帰る。最初別の販売コーナーに行って、試食販売の50代くらいのお姉さんに「でりちゅーずどこですか」って聞いたら

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