ブレーキとアクセルの踏み加減、文学賞、絶対口説けるバーについて(2017年の振り返り)

2017年は、ベルギーのブルージュ大学・ゲント大学で絵本「ひかりのりゅう」について講義をしたり、

クリエイティブライティング講座にたくさんの人が参加してくださったり、

あるいは、なんとか一冊小説という形に書いてきたものをまとめることができたりと

これまでに経験したことのない形での社会との関わりを多く経験した年でした。

一方で、成果物に関しては、

エッセイのコミック化(原作)の話が一回、中断したり、

2018年までにはできているはずだ!と思ったものが完成していなかったり、

せっかくいただいたお話にもかかわらず、処理能力の至らなさゆえに現実化に至らなかったりと、

歯がゆい思い、悔しい思いをたくさんしました。

小説を書いていると、空想の世界と現実を行ったり来たりして、なんとか現実をやりくりしつつも空想の中で自分の考えた登場人物たちと対話をし……ということをやらなければいけないのですが、初心者ゆえにそのバランスが難しく、ブレーキとアクセルの踏み加減・踏み時がわからず、それゆえ現実において困難な状況に陥ったりと難しいことが多かったです。アクセルを踏みっぱなしになると戻って来れないし、一度ブレーキを踏むとアクセルを踏むまで時間がかかるから、それが怖くて結局ブレーキを踏まない……みたいな。逆に現実の抑圧が強すぎてアクセルがなかなか踏み込めずに至りたい点まで至れずに苦しい思いをしたりだとか。

1日のうちでも戻って来れる時と戻って来れない時があり「あーあ、どないしよ」と思っているうちに日が暮れてしまい、「こんなんでこの先やっていけるのかな」と途方にくれたりとか。

(でも、もう絶対にやめる気がないから、創作って一度落ちたら戻れない沼なんだと思いました……)

今年はもう少し地に足をつけて、着実に現実にしてゆくことはしてゆき、いらない枝は刈り取り、やりたいことに絞って、確実に一個一個、完成・完了してゆきたいです。

作家としては、3年以内に大きな文学賞を取る、ということをこれから先、絶えず生活のすべてに通底する目的とし、2018年はそのための下積み期間と捉え、年初に一冊出すということに左右されず、着実に腕を磨いて行きたいです。


少しお知らせをすると、新年にcakesでも小説「メゾン刻の湯」の連載が始まるので(毎日更新)もしご興味のある方は読んでいただけるととても嬉しいです。

<2018の目標>

・『刻の湯』台湾、韓国での出版

・『刻の湯』を全国の銭湯50店で売る

・『刻の湯』の映像化

・2作目の出版(なんとなく秋ぐらいになりそう)

・クリエイティブライティング講座を全国でやる(石川・大阪・名古屋)

・3作目の構想に取り掛かる

・漫画の原作のお仕事を形にする


以下はここまで読んでくれた方のために、2017年に行って感動したおいしいお店のリストです。


・葡呑 - 西麻布/ワインバー

女の子を口説くのが得意そうなお洒落な男の子に連れて行ってもらった。ビオワイン(保存料を使ってないワイン)がすごく美味しくて、ワインを飲むとすぐに頭痛がする私でもかぱかぱ飲めた(そして潰れた)。ワインもおいしいんだけど、それ以上にご飯が美味しくて、特に発酵系のお酒のアテがすんっっっっっごくおいしい。日本酒に合いそうなものばかり。

bunon.jp

西麻布の古民家を改装して作られていて、落ち着く感じで、プライベート感があってゆったりしているので、デートにおすすめだと思います。


・アドニス - 渋谷/バー

知人にオープンリーレズビアンの女の子がいて、彼女はノンケの女子を落とすのがすごくうまい。「女子が女子と人生で一回くらいセックスしてもリスクがないから」と彼女は言うが、お店選びからエスコートまで、きっとモテる男子並みかそれ以上に気を使って行っているのであろうなと言うのが端々から伝わってくる。そんな彼女は「ノンケ女子を連れて行ったら絶対口説けるバー」(曰く『店自体が前戯!お客さんも私たちこれからセックスしますみたいな人しかいない』だそう)のリストを10軒くらい持っており、教えてもらったそのうちの一軒がこれ。

https://www.bacchus-shibuya.com/

渋谷の文化村の真向かいにあり、周囲の猥雑な感じとは一線を画す気品ある店。大理石のカウンターが洒脱な感じ。内装もさることながら、私が好きなポイントはカクテルがおいしいところ。ボードに書いてある30種類くらいの野菜と果物とハーブの中から好きなのを選ぶとカクテルを作ってくれる。「わさびのカクテル」っていうのがあって、最初は「わさび?」って思うんだけど、はちゃめちゃにおいしい。スキっと鼻に抜ける感じで、ちゃんとわさびで、でも辛くなくて、ほんのり甘い。

「絶対口説けるバー」としての利用もいいけど、友達と互いのカクテルを飲み比べながら楽しむのでも十分行く価値あり。(私は『串カツ田中』に行った後にゲイの友達と男友達と3人で行った……)


・鼎 (かなえ) - 新宿三丁目/和食
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13000879/

酒飲みの男友達に「三丁目で日本酒を味わうならここ!」と言って教えてもらった。いや、本当その通りだった。

食品がとにかくね!おいしいの!

一品一品、いや、変わったものは置いてなくてスタンダードな「居酒屋メニュー」なんだけど、そのすべてがね、押さえるべきツボをすべて押さえていてとにかく安心的においしいんですよ。一品も外さないの。居酒屋でそれって超すごくない?レンコンのはさみ揚げとか、寄せ豆腐とか、鴨ロースとかね、あとホタテのグラタンとか、変わったところでは無花果と真鯛の揚げ出しとか。

老舗の居酒屋だけあって雰囲気は満点。演劇関係の人が多いのか?薄暗くてちょっとアングラな感じ・・・。低いテーブルで日本酒ちびちびやりながら極上の海鮮をつまむ、幸せ度マックス。

・寿司屋小野- 恵比寿/寿司

http://sushiyaono.com/

名店「寿司小野」が移転。小野スペシャルがね……脳を溶かすんだ……。

・蕎楽亭 - 神楽坂/そば

www.kyourakutei.com/

私がおすすめするまでもない神楽坂のそばの名店。夜はいつ行っても並んでる。お蕎麦は言わずもがなだし、カウンターの白い湯気の立ち上る感じとか、白い木のテーブルの優しい感じが好き。

・ピアッティ カステリーナ - 神楽坂/イタリアン

https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13130769/

神楽坂っていうより江戸川橋。有名店らしい。昼のランチが1000円にもかかわらずクオリティが神レベルで毎日マダムがぎっしり。サラダの盛り付け一つにも工夫が凝らされていて、ランチでこんなに感動できるんだ!っていう喜びがある。店員さんがひとり客にも優しくて紳士なのがいい。

・モフモナ (mofgmona)- 沖縄/オーガニックカフェ

http://mofgmona.com/

いきなり沖縄ですが沖縄で「当たりだーーーー!」と叫んでしまうほどに当たりだったカフェ。宜野湾に行く人はぜひ。もともとは沖縄出身の陶芸作家さんの作品を売る店なんだけど、そこが作ったカフェ、まず日の入り方が素晴らしいし、店内の落ち着くかんじのゆったりとしたテーブルの配置がいい、近くにある陶芸ショップで扱いのある作家さんの器を厳選して使っていて一皿一皿に愛情を感じる……。出しているのはいわゆるカフェ飯だけど、沖縄豚を使ったローストとかカレーとか「あ、優しさ!これ優しさ!」って感じの味付け。食材がすべておいしい。オーガニックカフェ的なものに求めるものがすべて揃っている理想のオーガニックカフェだった。また行きたい。東京にもあったらいいのに。


照隅 - 根津/焼き鳥

https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131106/13182104/

千駄木に住んでた時に教えてもらったお店、なぜか食べログで評価されていない。人気店になって欲しくない地元民がわざと評価しないものとみられる。

安めの焼き鳥屋ってだいたいどこも同じ、って感じがする中で、ここは「ちょっとおいしいもの食べさせたい大事な友達とかと来たいなあ」って思えたお店。コース2種類(¥2980と¥3980)のみなのですが、それぞれ工夫が凝らされており、出てきた瞬間にアガる。2980のコースでも少食の人には十分すぎるほどのボリュームだし、途中でミニうどんとか、ちっちゃい丼とかが出てきて、バリエーションが豊富。プラスして焼き物1〜2品頼んで、ドリンク頼んで5000円くらいかな。焼き加減もちょうど良い感じで出してくれるし店員さんの解説がうざったくならない程度に適度で居心地が良いお店です。

カフェ レ ジュ グルニエ (Cafe Les Jeux Grnie)

https://tabelog.com/tokyo/A1306/A130602/13007510/

知人に教えてもらってハードリピーティング、表参道で落ち着けて長居しても怒られない貴重なお店。喫煙。テーブルによって雰囲気が異なる。夜遅くまでやっているので原稿の直しに最適。ココアが美味し〜い!夏限定メニューの珈琲ソーダが蠱惑的な味……。


<国外>

とにかくニューヨークで食べ倒した。1年分のグルメゲージを1週間で使い果たした。こちらのリストは自信を持って人におすすめできるお店ばかりです。

ニューヨーク、1ミリも後悔しないほど美味しいレストラン&カフェのリスト17

http://onomiyuki.com/?p=3072



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小野美由紀

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