桃山商事の清田さんと『バー漆黒』のこと

桃山商事の清田さんが出演している「編集者とライターの意外な仕事展」へ。
結局何が意外なのかよくわからなかったけど、来ていた人たちの熱量はすごくて、編集とか書くことに対して関心を持っている人がこれだけたくさんいるんだなあ、ということに驚かされる。

16時半、清田さんのトークが始まる。壇上には彼の他に、イベントの主催者ともう一人編集プロダクションをやっている女の人がいた。

他の二人が、声高に自分たちがやっていることを主張し続けている中、清田さんは赤い服を着て、ちょっと困ったように伏し目がちにそこに座っていた。

彼はいつも、もののけ姫のこだまみたいな感じでそこにいる。
透明というかなんというか、欲がそぎ落とされた御神木みたいな。

トークの趣旨は「編集者・ライターとしてどう食べてゆくか」みたいな事だった。

清田さんのことをよくわかってない司会者が「恋愛ネタに強いライター」みたいな口ぶりで清田さんを紹介して、
「人の恋バナでどうやって食べてるんですか?」という質問をした。
それに対して清田さんは「なんで食べてるんですか?ってよく聞かれるんですけどね…ほんと、なんなんですかね…」と首を傾げながら、特に答えを出さずにそこに存在し続けていて、その感じが面白かった。
司会者はずっとDoingの話をしていて、清田さんはずっとBeingの話をするというか、Beingし続けている感じ、だからトーク自体は全然噛み合ってなくて、面白くもなんともなかった。

Doingで生きてない人にDoingの話を振ることぐらい愚かなことはない。
彼がそうでないことぐらい、見りゃわかるだろ、と思う。

---

ここから先は投げ銭的な意味で有料にしています。単品でも読めますが、有料継続マガジンを購読していただけるとお得です。

---

この続きをみるには

この続き:2,073文字
記事を購入する

桃山商事の清田さんと『バー漆黒』のこと

小野美由紀

200円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

ありがとうございます。

ありがとうございます!
15

小野美由紀

それでもやはり、意識せざるをえない(小野美由紀のマガジン)

作家小野美由紀によるエッセイマガジンです。タイトル通り "それでもやはり、意識せざるをえない” 物事について、月に5-10本程度配信します。日々のエッセイ、恋愛、性愛、家族、また書くことについて、作家という職業について、ジャンル問わず本気でおすすめしたいもの・こと、お店、本...
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。