もし私が非日本人で東京を旅したらこんな感じかな

先日、Cakesで連載をされている『BarBossa』のマスターの林伸次さんがnoteでこんな記事を書かれていて、⇩

もし僕と妻が非日本人で東京を旅したらこんな感じかな


すごく面白かったので、林さんに許可を頂き、私も同じように「自分が非日本人で、初めて東京を訪れたらどんな感じか」を考えてみました。


まず、泊まるところは、確実にAirbnbで選びます。

ホテルはバカみたいに高いし、そもそも中国人観光客の予約でいっぱいで、取れそうに無いですよね。

だから、絶対に、Airbnbか、もしくはfacebookで知り合いづてに「東京にある、泊まれそうなシェアハウス」を紹介してもらい、連絡を取って、そこに泊まります。

現地の人から、生の情報が聞ける状態が一番旅を面白くすると考えるからです。

その際、観光地からどれぐらい離れているかはあまり気にしません。

ロケーションは、できれば東東京がベスト。浅草、谷中、根津、千駄木あたり、もしくは奥渋谷とか新宿御苑〜四谷あたりの、ホストもだいたい同じ年齢くらいか、家族でやっているAirbnb物件を選びます。


さて、到着したら1日目は、まず、谷根千エリアなど古い街並みが残っているところに行くと思います。渋谷・原宿・銀座などのどこにでもありそうな街は後回しです。大都市の人が集まっている場所って、どの国に行っても同じ顔なんですよね。パリでもホーチミンでもメキシコシティでも。その辺はだいたい何があるか想像できるので、買い物のためだけに行けばいいので、旅行の後半、帰る直前くらいでオッケーです。

私は古い建物がすごく好きで、先日もホーチミンに行った時に「ベトナムスケッチ」というウェブマガジンの「好きよ、古いアパート」という記事を見てものすごい萌えを感じ、半日かけてここに載っているアパートの全部を回りました。

自分だけのお気に入りを探しに出かけよう !すきよ、古いアパート

結果、めちゃくちゃ面白かったです。

どの建物にも、「この街の、ここにしかない」ものがたくさんありました。

「古いビルの周りに、新しい、その街の若者のセンスが結集している」って、先進国に限らず都市部だとよくある現象だと思います。

だから、多分東京に来ても、谷根千や下町、今なら曳舟とか押上辺りの「旧市街」に当たる場所を攻めます。古い工場に入っているギャラリーとか、大正時代に作られたビルの中のカフェ、とかを見て回ります。

ところで東京って、シングルで一人旅だと結構レストランにも入りづらかったりして不自由しそうですよね?

なので、多分1日目の夜は、facebookで知り合いづてに「現地に住んでいる、私に合いそうな知り合い・もしくは面白い人」を紹介してもらって会いに行くと思います。その人に、美味しいお店やおすすめの場所を聞いて情報収集します。


2日目は間違いなく鎌倉に行きます。古い街並み、寺、海・・・最高じゃないですか。


3日目は、美術館や博物館を攻めます。巨大なナショナル・ミュージアムより、東京都現代美術館とか、NTTインターコミュニケーションセンターとか、その国の旬のアーティストの集まるところに行くと思います。

江戸東京たてもの園」や「江戸東京博物館」も最高ですね。

4日目は、歌舞伎か能を見に行きます。言葉が分かれば、落語も見に行きたい。

夜は、温泉に行きます。志村坂上の「さやの湯処」なんか近くて安くていいですね。

せっかくなので、指圧も受けます。私、エステとかマッサージとか整体とか、体のことを人にあーだこうだやってもらうのがとにかく大好きなんです。タイに行ったらタイマッサージを受けるし、韓国に行ったらチムジルバンを、スウェーデンに行ったらスウェディッシュマッサージを受けるように、その国伝統の健康に関することはとにかく試したい。地元の人に聞いて、安くて、上手なところを突き止めて、そこに行きます。


5日目は、多分九十九里浜か、湘南にサーフィンしに行きます。

「え!何で東京に来てまで一人でサーフィン?」と思うかもしれません。

しかしですね、これはもう、癖というか病気みたいなもので、世界のどこに行っても、近くに波の立つところあると聞けば、団体の輪を乱してでも足を運びたいと思うのが波乗りの習性なのです。

「そこにしかない!あの!海で!!乗った!!!」っていうのが、波乗りが胸に秘めた密やかな勲章みたいなものなのですね・・・。

で、波に乗った後は、地元のサーフショップのお兄ちゃんたちと世間話をしたり、景気はどうかとか、流行っているものとか、どこに住みたいとか聞いて、現地の生活を想像します。


6日目は買い物です。銀座と表参道に行って、キャットストリートをぶらぶらして、誰もが知っている有名ブランド店よりも、一目見て、なんとなくフィーリングのあったお店で買い物をします。

最後の夜は、「その国でしか食べられない食べ物」のちょっと高い専門店を予約して行きます。フランスだったらジビエとかムール貝とか、スペインだったらパエーリャとか、韓国だったらサムギョプサルとか、イタリアならピザとか、なんかこう、「いかにも本場が美味しそうな料理」ってのがありますよね。そういう店の専門店に行きます。日本だったら・・・なんだろう。水炊きとかモツ鍋とか、懐石とか?一人で行くのがなかなか大変そうですね。

ここまで来て、酒を一滴も飲んでいないことに気づきました。本当にお酒に興味がないんですね・・・。ドイツならビール!メキシコならテキーラ!みたいな酒飲み特有の楽しみ方ができないんで、ちょっと残念です。


定番の観光地なんて、もはや無いのかもしれない


こんな感じです。あんまり「ザ・定番」という感じでは無いですね。

しかし、これ、自分で書いていて、まんま「私のところに来るAirbnbのゲストの楽しみ方だなあ」ということに気づきました。

最近、渋谷でオフィスとして借りている物件をちょいちょいAirbnbで公開して、ゲストを受け入れているのですが、来るお客さんのリクエストや質問に応じていると、本当に全員が全員違う趣向を持っていて、

「東京観光と言ったらこのパターン」みたいなのが、もう、無いんですよね。

例えばフィリピンの若い女の子の3人組が「富士山をバックに自撮りしたいから、一番いい撮影スポットを教えて!登らなくていいの!一枚撮るだけ!」とか聞いてきたり、

シンガポールのウェイウェイ系の若いお兄ちゃんたちが「熱海で温泉に入りたいんだけど、ついでに行くと良い観光地ってどこ?」とか聞いてきたり。(彼らは、熱海の温泉街の飲食店が、夜の7時とか8時で閉まった事をいたく悲しんでいました)

そうかと思うと、アメリカ人のオタク・アーティストが、「〇※▲□×ってアニメの▲♪〇※⭐︎のフィギュア(聞き取れない)が買いたいんだけど、どこに売ってるの?!」とか聞いてきたり(秋葉原を薦めたけど、合ってるのかな)

ドイツの舞台衣装デザイナーが「布が欲しい!」っていうから日暮里の布問屋をググってあげたり。

聞いていると、なんだかもう、「これがザ・日本の定番!」みたいに私たちが思っている場所って、もしかしたら古いイメージなのかもしれないな、とつくづく思わされます。

もちろん彼らも、浅草に行ったり、寿司を食べたり、桜を見たりはしてはいると思うのですが、時間の割き方が違うな、というか、

今までの旅行って、情報が入りにくかったから、皆とりあえずガイドブックに載っている定番の場所に行くしかなかったけど、インターネットで個人の興味にフィットした情報がいくらでも収集できるようになった昨今、旅行のニーズも限りなく細分化していて「こういう観光地を勧めておけば安心」「ここに行けばとりあえずは楽しい」みたいなのがなくなってきているのかなと思いました。

という、多分旅行業界の方々なら多分、みんなが思っていることを、今更ながら身を持って気づいた、というお話でした。


しかしこの「もし自分が非日本人で東京を旅したら」、考えてみるとそれぞれの嗜癖がモロに出て面白いな・・・。

皆さんはどうでしょうかね?

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ありがとうございます。

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小野美由紀

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コメント2件

面白かったです。この「自分が日本に観光旅行で来たらどうする?」っていう記事、流行ればいいですね!
こちらこそありがとうございました!いろんな人のが読みたいですよね。
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