見出し画像

コロナ騒動真っ只中な夜と、ONE OK ROCK

今日、わたしは大好きなバンドのライブをYouTubeのプレミアム配信で見た。

2014年に開催されたものだった。

コロナ騒動の真っ只中である2020年の今、見てみるとなんとも言えない感情が湧き上がってくる。


曖昧で、不確かで、でも心を突き動かされる「何か」に価値を見出す生き物

ONE OK ROCKというバンドは、今や日本だけでなく世界で活動をしている。
今でこそ、モンスターバンドに成長したけれど、決して順風満帆でなかった彼らのストーリーは、ファンの人なら誰もが知っていることと思う。

魅力的な楽曲も多いのはもちろんのこと、
何があっても腐らずに、ただただ音楽と自分自身の力を信じて突き進んできた、彼らのそのひたむきで不器用な生き方が、わたしは大好きだ。

そんな彼らは、毎年膨大な数のライブをこなす。
こうして配信されたり、DVDに残っているものなんてほんの一部に過ぎない。

100公演とかをアリーナクラス、時にはドーム会場でこなすのだけれど、
どの会場も一瞬でsoldoutになるくらい、彼らのライブにはたくさんの人が足を運ぶ。

ライブに行く人たちは、一体何を求めて行くのだろうか。

その会場でしか味わえない「何か」があるから、人々はそこへ行くのだ。
その「何か」のために、対価を払っているのだ。

でも、その「何か」って、目には見えないものだ。
形がないもの。
とても、曖昧で、不確かなもの。

そういう曖昧で、不確かな、でも心を突き動かされる「何か」に価値を見出すことが出来るのって、この地球上では、
人間だけなんじゃないだろうか?

コロナ騒動の昨今、不要不急な外出を控えなければいけない。
真先に、こういったライブや様々な公演が自粛対象となる。
実際、大人数が集まるから感染症対策としては最悪の環境だし、しょうがないと思う。

人生からいろんな彩りが消えて、命を維持するだけの生活になって行く。

死なないために、食料を調達する。
あとは、基本何もしないで、家で寝るくらいしかやることがない。

それって、あえて誤解を恐れずに言うならば、
家畜と一緒じゃないか。

このまま人間は、ウィルスに飼い慣らされていくのだろうか。
ただただ、奴らの増殖装置として。

せっかく人間は、目に見えない不確かな物に感動する感受性を獲得し、
そこに価値を見出せるような文化を作り上げてきたのに。

ワイン片手に、ライブに夢中になっていたわたしは
ふとそんな事を思い、アルコールの力も相まって
今まで抑え込んできた感情が湧き上がってくると共に、無性に悔しくなってきた。

マジでコロナムカつく。


人の心を動かすという商売の在り方が変わる

先にもあげたように、こういったライブや公演は、今軒並み中止や延期が続いている。

こういう「人の心を動かしてなんぼ」みたいな商売って、ものすっごく手間と技術が必要な割に、命には直接関わってこないから、真先に切り捨てられる。

実際、わたしの友人知人は、そういった業界の人間が多く居るため彼らの仕事が無くなっていくのを見ていると無性に悔しい気持ちになる。

ライブ1本演るのだって、ものすごい数のスタッフが作り上げている。
イベントや結婚式もそう。
(もちろん、わたし自身の仕事も結婚式ゲストへのパーティードレスレンタルという仕事だから、大いに影響を受けている)

これからの時代は、多人数で集まらなくてもできるスタイルに移行していくのかもしれない。

わたしたちも、その場でしか味わえなかった臨場感や、一体感を
その場に居なくとも感じ取れるような感覚を、身に付けていかなければならないのかもしれない。

そうなると、今までとは違ったアプローチで「人の心を動かす」方法を模索していかなければいけないのかな。

じゃあ、どんな風に???

考え出したけど、ワンオクのライブにすっかり魅了されて、
途中から考えるのをやめた。笑

それは、明日からの課題としよう。


好きなものは、好き。を大切に生きていく。

これから、世の中はいろんな形で変化していくのだと思う。
今まであったものが、崩れ去っていくのだと思う。
ものすごいスピードで。

しかし、それを憂いてるヒマは、ない。

だからこそ、自分の中の「好き」という愛おしい感覚は研ぎ澄まして生きていくことが大切だと感じた。

世の中の常識が変わっても、自分の軸が定まっていれば、不安になることもないと思う。

今日は、23時からこのプレミアム配信を見るために
4人の子供たちを風呂に入れ、さっさと晩ご飯を済ませ、20時半には布団に入った。(わたしはタヌキ寝入り)

22時過ぎには、見事に子供たちも夫も夢の中に案内完了。

全ては、わたしの「好き」の為に。笑


こんな世の中だけど、その気持ちのためにこんなに頑張れるのだ。
力が湧いてくるのだ。

だから、これからの人生を生きる子供たちにも「好き」を沢山、見つけられるような生き方をしていってほしい。

親の不安な気持ちを動機に、子供たちに不要なものを押し付けることがないように。

子供が自らの力で「好き」を獲得出来る様に。
親は精一杯、環境を整えてあとは遠くから見守っていきたい。


コロナ騒動の中、大好きなワンオクのライブから、いろんな気づきを貰えた夜だった。

良い、夜だった。
ありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?