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愚衆撲滅宣言

これは、日本国民の諸君、ならびにその国民を「支配」していると勘違いしている多くの者たちに対する宣言である。

国民諸君、君たちは悔しくないのか。
日本国憲法第二十五条に定められた基本的人権が、ことごとく蹂躙され破壊された現状を。
そして、破壊する「支配」側に操られ、同じ人類を攻撃せざるを得ない現状を。

この惨状は、長年にわたる教育の破壊、モラルの破壊、経済の破壊によってもたらされたものである。
諸君の生きづらさはあらかじめ仕組まれた時限爆弾であり、諸君の責によるものではない。
だが、諸君がその仕組みに気づき、他者攻撃の無間地獄から脱し、生物本来の生存本能を取り戻し、不条理に対して当事者として全力で抗わない限り、現状は変わらない。

ただ、諸君は少なくとも生物として現存しているにも関わらず、個々はあまりにも脆弱である。
なぜなら、「生きる」ということを正面から捉える知識と技術を諸君は持ち合わせていないからだ。
「生きる」ことを考えられない諸君は、支配者の手駒たる「愚衆」としてこのまま滅びる運命にある。

私は、今、この瞬間から、「愚衆」を撲滅するために行動することを宣言する。
これは、生物学的に諸君を撲滅することを意味しない。
故に、テロリズムではない。
私が目標とすることは、自分を「愚衆」だと思い込んでいる諸君に、私自身が生き延びる中で習得した技術を分与し、それを元にして生き延びた諸君に、生物学的弱者である私が救われるという相互互恵システムの構築である。
「共助」の仕組みは、諸君が思っている以上にシンプルであり、意外にも利己的だ。
だが、これこそが人類を今まで生かしてきた本来のシステムなのだ。

諸君、一緒に生き延びよう。
もしこの世に「正義」なるものが存在するなら、それは全ての人が生き延びることにほかならない。
「愚衆」ではなく、本来の人間に戻ろう。
今日この瞬間から、宣言は発効する。

令和元年八月五日

尾野里梨

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