2023年もあと2ヶ月を切った。11月がやって来たと云うことは、僕はもうすぐ年齢が一つ上がることになる。61歳か。今年亡くなったジェフ・ベックの来日公演を何度か観に行ったが、ジェフが61歳の時が一番良かった。自分もそうなれるようにがんばる。いやピークはもっと先で良いか。まだまだ精進する。

とまれみよ。（そこで）停まれ（左右を良く）見よ、と云うことであろうが、とまれみよ、不思議な響きの言葉である。こちらは北海道は知床のとまれみよである。

こちらは神奈川県逗子市の踏切にある、とまれみよ。きっと他にもあるに違いない。見つけたらまた写真に撮ろうと思う。全国各地のとまれみよに出会いたい。

この本を持っていた。『観光』である。今この本を何度も読み直しているところだ。また改めてご紹介するけれど、この本も僕と（横山）剣さんを繋いでいる一つの要素であった。そうかそうだったか。観光である。

観光ではないけれどあちこちに移動している。とても28歳になるまで外国どころか九州や北海道に行ったことのなかった僕が、こんなにもあちこちに行って、その土地の空気を深く吸って、様々なことを考えるようになるなんて思いもよらなかった。

旅にはずっと憧れがあった。あったけれども旅する自分にはなれないでいた。それが剣さんや廣石さんのいたZazouと云うバンドに参加して、いきなりロンドンに連れて行かれたのが1990年。北海道や九州や四国よりも先にロンドンである。飛行機に乗ったのもその時が最初。人生は変わる時には急激に変わる。これからも何度かそう云うこともあると思う。心しておきたいと思う。

観光である。旅人である。昔は時代劇で素浪人やら宿なしが主人公の番組がいっぱいあった。極論すれば水戸黄門も旅番組のようなものであった。みんな旅をしていた。僕もいつか当て所ない旅をしてみたいと憧れていた。今、こうしてあちこちに移動している自分がなかなかに好きである。これからも気を付けて移動して観光しようと思う。

所変われば品変わる。色だって変わるのだ。色々な色に出会いたい。僕の旅はまだ序の口だなんて謙遜しないけど、それ程上位でもないと思う。幕内の下の方の番付くらいではないか。上位を目指したい。

旅先で馴染みのあるものに出会うと安心する。安心して飲み過ぎてしまったりもする。僕はいつまでもロック小僧のままだ。これからもきっとロック小僧であり続けると思う。61歳になってもロックするぜ。ロックンロール。クレイジーケンバンドのワールドツアーも順調に進んでいる。今回のツアーは体力勝負。グリグリバリバリがんばります。とまれみよ、も忘れずに。