勇者刑に処す5巻感想 23/09/03

勇者刑に処す5巻早速読んだ! 以下ネタバレ感想箇条書き。全体を書くより一個一個細々書きたいな、今回は……。一度通読したけど読み返しながら書いていこう。


・いきなり全然変わってる! ザイロ&テオリッタの第一王都帰還がめちゃくちゃ早まっている。これだと『探偵女神テオリッタの事件簿』が無くなるから、ビュークス&ルクジュットの初登場がどこになるか現状わからなくなった。構成大幅変更でただ情報が増えるだけじゃなくて、引き算でWeb版読者にも先がわからなくしてあるのは楽しい。

・新年のお祭りが開門祭っていい名前だな。ケイル・ヴォークといい、女神の召喚能力といい、この世界の神話、成り立ちには扉や門を開けるモチーフが多い。魔王現象そのものの謎を解き明かすときにも関わってくるのかな。

・音楽を聖印で封じた蓄音盤なんてものまであるのか。聖印の力ということは我々の世界で言う光ディスクに近いのかな。LDとかCDっぽい。ディスクそのものに録音してるのかもしれないけど……。

・パトーシェに軍票借りてるテオリッタ、相当育ちが悪くなってしまってて面白い。盗らなければいいと思ってそう。個人レベルでは借りるのもあまり良いことではないと誰か教えてあげないと……。

・思い出を失ったことについて語りたがらないテオリッタ様お優しくて悲しい……。ナイフの件、めちゃくちゃ気にしてるだろうけど言ってもザイロを悲しませるだけだからね……。

・ケルフローラとテオリッタの符牒かわいいな~。ザイロはアディフのこと嫌いだろうけど、フレンドリーでコミュ強なタイプの女神って意外と少ないから、この2柱がけっこう長い期間一緒にいられたのはお互いにとって幸運だったんだと思う。そういう意味で、今回ザイロに会えなかったリュフェン団長と同じくニヴレンヌもツイてないということなのかもしれない。

・この巻、陰謀野郎が渋滞しすぎているな。その中でも第八聖騎士団長という制限ある立場から謀をしているアディフは意外と外面ほどの余裕はないのかなと思った。ベネティムへの個人的な貸しから行動を進めるのってなかなかの賭けだと思うし。リュフェンとザイロに敬意を持ってるのも別にまるきり嘘じゃないだろうし(人間的にはザイロ嫌いかもだけど)。飯屋のチョイスミスって自分の女神が危なくなってるし。めちゃくちゃ甘そうな酒を飲んでるのに加えて、以前ケルフローラにお菓子作りを教えてるという描写があったからすごい甘党なんだろうし。他の陰謀マンとアディフの差別化要素、もしかして、「かわいげ」なのかもしれない(本当かよ)

・アディフに聞かれてザイロと二人で行こ~と思ってた店教えてあげるリュフェン、切なすぎる……。すごくよく分かる。成人男性がなかなか会えない友人に出来ることというのは、一緒に行きたい飲み屋をピックアップしておくことくらいしかない。それを軽く聞き出して女神まで連れてくんじゃねえよ!

・ユトブ方面7110部隊実在! この追加要素は熱い。賢い魔王に加えて賢い異形までいるという事実は「人間の管理者としての人間」の必要性を脅かしてるような気がするんだけど、共生派の皆さんの自己正当化論的には問題ないのかな? と最初思ったのだが、5巻の敵は全員「理屈と膏薬はどこにでも付く」というような輩だったのでそういうことなんだろう。そういうフェイク野郎どもは、結局ダスロー隊長のような真の男に敗北する。本人がそうできなくても、代わってそれを成し遂げるのが勇者だからだ。

・選挙活動に当たってまず思いつくのが脅迫なザイロ君、ポンコツすぎる。政治0すぎる。

・今巻の任務は重要だけど一分一秒の行動が求められる種類のものではない上ザイロの苦手分野だから、即断即決で周囲を引っ張る野戦指揮官という特色が全く出ず、なんだか間が抜けていて面白い。テンポ的にも落ち着いているので、キャラクターの会話をゆっくり楽しむ余地があって良い。

・パトーシェはともかく、ザイロも競技大会で優勝していたとは……。剣術の腕が一枚落ちてても、戦術眼とケンカ殺法でなんとかしたのだろうか。さすがに体内の聖印は反則だよね?

・奉剣祭優勝歴のある聖騎士団長が二人も勇者落ちしてるの、事情を知らないで見ると最悪すぎる!  よく開催続いてるな。

・ジェイスの憂鬱な禁猟は次巻収録なのかそれともオールカットか……。マスティボルトの親父殿を出せるタイミングがそこしかなさそうだから(できればフレンシィ嬢も追加して)加筆収録してほしい気持ちもあるけど、2巻連続で幕間に使うか? という問題もある。まあ6巻前半でやって、後半で海に出ればちょうどいいくらいなのかな? ここは俺が考えても全く意味がないところではある。

・サベッテさん、リュフェンにめちゃくちゃ絡んでるな……。コルマディノ総督への塩対応と比べるとかなりお気に入りということが分かる。男女問わず「自分の価値に気づいてないすごいやつ」が好きで構いたくなるのかな。自分だけがその凄さを堪能したい的な……。そう考えると、不必要なくらい肩肘を張った有能で顔も綺麗な女と、昼行灯を自認する有能男の両方を推してる理由に一本筋が通る。コルマディノ総督は真逆で「自分の価値に幻想を抱くアホ」だから嫌いなのかも。

・コルマディノ総督、ワーワー言うとりますけどコンプレックスむき出しというリアルに嫌な質感がある敵役で嫌だな。実績が少ないだろうサベッテを舐めるのはまあギリ有るとして、本当の前線でギリギリの戦いをやったことがあるなら兵站の改革者を軽視するなんてことはありえないだろう。例えばこれを本人に指摘したとしても認められないんだろうな。「本当には人類を守るような行いは全然してない」っていう事実がコンプレックスの根幹なんだろうから……。

・みんな大好きドッタの剣。パトーシェが出場しない理由がより自然になったせいで本当にただ訓練を付けてあげている人になっていてちょっとおもしろかった。ギャンブル的にはパトーシェ相手にどういう内容で戦ったかはかなり判断材料になりそうだから見てた人の方が儲けてるだろうな。

・練習することそのものに全くピンと来てないドッタ、Web版から好きなんだよなー。特にロケット商会世界はしっかり体系的に練習しないと強くなれないっていうルールが割りと強固だから、それだけルール外の存在であるという事実が強調されててヨシ。

・でも、「今日盗みで金を作るから、明日キャバと焼肉行こうぜ!」っていう誘いは何もかも最悪すぎて爆笑してしまった。めふぃすと先生のかわいいキャラデザインを貫通しかけている。1巻発売時には「ショタはギリわかるけどピンク!?」ってちょっと思ったけど、ちょうどよかったわ。ちょうどいいとは?

・トリシールとザイロがしっかりコミュニケーション取れている感じ、なんか良いな。Web版だとけっこうドッタ以外との絡みは控えめだった気がするから、その辺を補強してくれるのは嬉しい。トリシールおもしれー女で好きだからな……。Web版の第二章でトリシールってどういう動きしてたっけ? 今全然思い出せないくらいだから、そのへんはキャラが死なないようにかなり変えていく予定なのかもと思った。トリシールが出てると、居ないフレンシィ嬢の話題もしっかり出てくるのがめちゃくちゃ嬉しい! ザイロの観察能力へのご指摘も非常にありがたい……。もっと定期的かつ具体的に提言いただいても大丈夫です!

・ドッタの身体的才能、たしかに競技祭みたいなレギュレーションでは勝ちの目あるはずだよな。躱して小手とか打ってれば判定勝ちできそうだし。と考えてしまうのが罠というか沼で、ザイロトリシールパトーシェの体育会系正攻法トリオがそこにハマってしまうのが今巻のおもしろポイント。ある意味無駄な特訓してる間に、実はベネティムめっちゃ働いてるよな……。

・と思ってたら加筆部分で新種の異形相手に頑張りを見せていて驚いた! 近い間合いの戦闘になっても粘っていて、少しくらいは練習の成果が出てよかったと思う。ザルにずっと水を注ぎ続けるのではトリシールもかわいそうだからね……。目の細かいザルになっただけかもしれないけど……。

・ベネティムが賭博で金を作る手際、webのときも思ったけどお見事だよな。ベネティムって詐欺師ではあるけど、「正面から口八丁で騙す」という手が有名人になりすぎて使えなくなってるからある意味ザイロ以上に弱体化してはいるんだよね。でも「無記名、変名記事でマスコミ側から騙す」「風評を流して相場やオッズを都合よく動かす」「疑われてることを利用して相手の行動を誘う」という感じでどうとでもしてくるのが凄い。

・ニコルド大司教がザイロにめっちゃハマるの、分かるなあ。ザイロは軍人としての教育を受けて現実に臨機応変に対応していく能力を得てきたけれど平和な世の中だったら理想主義の文学青年になっていてもおかしくなったと思うし、自分の信念とその貫き方に一切妥協のない人間はめちゃくちゃ良く見えるだろうな。詩集を読むようにニコルド司教を見るだろう。

・フィジウス兄さん、思ったより若いしあと顔が良いな! まあベネティムも別にそんな年食ってる印象ないしな。あともう少し年嵩なら殴るという短絡的な行動には出なかったかもしれないし、繊細な内心もうかがえるからこの見た目でしっくり来るという感じ。ヴァークル社のトップだったら綺麗な奥さん取るだろうから、息子たちがビューティー軍団になるのも頷ける。みんなお母さんはいっしょなのかな? さりげなく名前が開示された妹の存在も気になる……。

・タツヤの伝説が失伝してるのは現役で動いてるから意図的に消してるのか、消させてるのか……。剣、筒、聖獣の毛皮…… タツヤは今そのどれも持ってないし、この巻でいろんな秘密が整理される中ますます謎になってるよな。伝説の武具みたいなものが人類の手にあればいいけど、魔王たちが持ってたら大変なことになりそう。いやヴァヴジーラ様のところにあるのかな? 今回エンフィーエ様もけっこう姿を見せたし、第三聖騎士団の活躍も言及があったから、ますます第一の女神についてはわからなくなってる。

・ベネティムの発想を素直に褒めるザイロ、珍しい! 軍事技術にはプライドがあるしナメられたくないという気持ちも強いから普段の作戦ではこういう面は見せないけど、素直な性格ではあるからこういう言葉がスッと出るんだなあ。

・パトーシェに淡々と料理について説くノルガユ陛下、WEB版から有る描写だけど好きなんだよな。本来の「ノルガユ」はこういう教師然とした人物だったんだろうと想像できる。カフゼンはロウツィルの面影を求めて会いに来てるだろうけど、本当の「ノルガユ」の面影を求めてくれる存在はいないから悲しいって書こうとしたけどメルネアティス様いるじゃん。今巻出てきてないけど、そういう意味でもめちゃくちゃ重要人物だな……。

・コルマディノ総督が「こいつコンプレックスから出た理屈こねとるやんけ、利用したろ」と思ってるということはミローズ大司祭もおそらく全く同じことを総督に対して思ってるはず。自分のことだけは客観視出来ず、妥協と言い訳を重ねても悪びれたり後悔することさえない……。今回の敵、なんだか身につまされて反省を促してくれるな。

・1対1の戦闘で圧倒的に強いツァーヴ、カッコ良すぎたな。六つ目は知性があるところをアドバンテージに出来ずむしろ煽りでそこを突かれて無惨にやられてしまった……。あっさり殺られてしまったように見えるけど、ホントはめちゃくちゃ強キャラっぽいよな。

・ツァーヴの器用万能ぶり、読者からしたら頼もしさしかないという感じだったけど本人的にはもっと要求レベルが高かったんだんだなあ。

・戦いに関してだけめちゃくちゃ忖度できる男ザイロ……! バ、バカ野郎!!! てことはザイロに好意があったりして戦闘とはほど遠い感情で向き合ってる人間ほど気持ちを汲んでもらえないってことじゃね~か! かわいそうすぎる人がいるんじゃないですか!?

・まあでもフレンシィさんに関してはセネルヴァと組む前からの知り合いってのはあるからな……。いろいろうまくいかないまま離れ離れになってしまって(これはお互いのコミュニケーション能力の不足っぽい)、知らんうちに勇者刑に処されてた上、白銀街道の時みたいに頑張って素直になろうとしてもそういうのを読み取れない男になってたと……。いやザイロが全部悪いわけじゃないけどやっぱかわいそうだなこれ? 

・気に入った人間を殺すことは本当に出来ないけどそれ以外のことならなんでも出来るツァーヴ、これはかなり味わい深い設定というか、最悪だ! 人間じゃねえ! という気持ちと本当に優しい暗殺者なんだ……という気持ちを完全に同量(本当に五分五分)抱かせてくれるな。すごい。

・ツァーヴの師匠ネクルスさん……。滑稽で悲しいしかも無意味な死を迎えてしまったのは残念でもないし当然の悪党ではあるけど、超常の天才に対して師匠ヅラをできるのは凄いしそういうところが面白いと思われてたんだろうな。

・ザイロの自己評価の低さ、ツァーヴが気づいてるということはベネティムもわかってそうだな。サバイバーズギルトみたいなのが昔からあって、セネルヴァの死でもう完全には払拭できないほどしみついてしまったみたいなことなんだろうと想像。セネルヴァとの出会いと別れがザイロにとってどれだけ決定的だったかということに思いを馳せる。5巻ってそういう巻。

・教団の、ツァーヴの、そしてザイロの世界が終わった日……。ここに今いる3人、全然性格も違うし境遇も違うけど、「あの日に世界が終わった」という認識だけは共通してるんだな……。1人は為すところなく死に、2人は途方も無いことを為すまで死ぬことすら許されない……。

・ルールの穴を突くことを覚えたテオリッタ様賢くて良いよなあ。懲罰勇者部隊でいろいろなことを学んで、聖剣抜きでもオンリーワンな女神になってきている気がする。聖騎士団だと召喚能力を温存して他のことはやらなさそうだし聖騎士以外とはあまり触れ合わなさそうだから、こういうスキルの伸び方をしている人っていなさげ。少年少女の心を持った兵器を信仰対象として作った昔のやつは悪趣味だけど、こうしていろんなことを学んで、人のためになにかをすることへの意識も含めて成長してくことも期待してたのではないか……。いやそんなことないか? 女神関連の設定は質問コーナーでもかなり隠されてたからそのへんはのちのちちゃんとわかりそうではある。

・ベネティムの大ペテン! こんな頭良かったら商売人も出来ると一瞬思うけど、ベネティムが駆れるものって混乱、猜疑、不安、軽挙、その他もろもろの人間の愚かしい部分だけなんだよな。組織というものは基本的には集団の圧やルールで人間の悪い所を抑えて能力とか良い所を発揮させ、社会をやっていくためのものだから、阿呆な部分、無意識に任せてる部分は誰にでもあるのだということをさらけ出すべネティムは真面目な人ほど受け入れがたいだろう。ベネティムは最悪なんだけど悪ではなくて、社会的動物たる人間の恥部と言ったほうが正しい気がする。ウンコじゃなくてチンコなんですよ、ベネティムは。わざわざそんな最悪な言い方する必要あるか!?

・ツァーヴが凹んでいる……! そしてそれをザイロが励ましている……! 異常事態なのに違和感もないのはキャラの積み重ねを感じる。他に人がいたらできなかっただろうし、5巻は普段組まないメンバーでコミュニケーションが取れてよかったよな。

・弱くて、困り果ててて、無価値で助ける意味もないような存在に対してだけホンモノの勇者になるドッタ、格好良すぎる……。この野郎! 王様の道化! 要らないものでも衝動で盗んでしまうド最低の盗癖と、路傍にありふれて誰も目を向けない悲劇すら鮮やかに盗み出して宝石のように見せる最高の怪盗を両立してるのはズルいだろ……。

・ディト先生をここで落としたってのがめちゃくちゃでかい功績なのもラッキーボーイ過ぎて腹立ってくるよな。何人の心ある人達を闇に突き落としてきたのか……。憂鬱な禁猟で出てきたパーチラクトの人も家族を診てもらってたはずだけど、同時進行してるのかな。あっちも描写強化して再録してほしいね。フレンシィさんも会合に同行してくるとか……ね!(私欲で物言いすぎだろ)

・絶好調テオリッタ様かわいくていいよなー。「余裕! 無敵!」好き。

・ドッタとベネティムが組んだらあらゆる罪を捏造できるの強すぎるだろ……。懲罰勇者部隊、こういう政治戦でもチートで火力出してるの怖すぎる。

・ユリサの自己破壊に片足突っ込んだ衝動性はWeb版から描写されてたけど、それにセネルヴァの影がより強く感じられるようになっていて危うさが増してる感じするな。リミッターがない女神の力を行使できる聖女は、暗殺しなければならないほど危ないということがよくわかる。とにかく人間を助けて魔王を倒すという指針と承認欲求という強い方向性がなければこういう動きになってしまうのか……。作中いちばん可哀想な人間かもしれない。どうなってしまうんだろう……。

・セネルヴァの挿絵よ…………。こういう風に笑うかただったのか……。

・今回はザイロの過去が精算されて、結果的にはリベンジ成功したわけだけどザイロは別に復讐鬼ではないっていうところがポイントなんだよな。反骨の男ではあるけど、もっと根源的に刻みつけられた壮大で愚かしい衝動に従って戦い続けている男だから(ある意味総督の指摘は正しいほどに)。

・ザイロが裁判のシーンで「おれたちをハメた奴ら絶対殺す」と宣言したのは、ナメた真似は許さない、落とし前をつけさせてやるという気持ちで自分を鼓舞しないとやっていけんという理由ももちろんある。共生派を許さんという気持ちも本当にある。けどそれは個人的な復讐心を基盤としてこれからの戦いに臨むということではなくて、やっぱり聖騎士団のみんなが、セネルヴァ様が、彼らと築いた輝かしい時間が…… 大好きだったからだと思うんですよね。だから、それを失ったことを本当には認められていなかった。

・こう解釈したまままっすぐに書くと無粋でしかないけどまあ感想だからしゃーないやろ。

・セネルヴァ様は戦友であり、パートナーであり、信じるに足る女神であり、自分の気持ちを感じてくれる存在であり…… とても言葉で説明しきれないような深い関係性だったと思うんだけど。それでも、ここで思い出すのが、なんでもない言葉と普通の女の子のような笑顔だということは…… まあ、そういうことだと思うんですよね。

・ザイロはそれを言語化出来ないし、そうすることによって感情を型に嵌めたり矮小化することは絶対にしないだろうけど(いや詩にはなるのか?)、今回決着をつけたことで「セネルヴァ様の笑顔をこういう風に見ていた自分」を認められたということが重要な話だったように思います。ちょっとナイーブすぎる解釈かもしれんけど、露骨なケヒャリスト総督が魔王を飼ってた!というコテコテ展開の裏にはセンチメントが埋まってるという読解はあっていいんじゃないかと。

・そろそろ締めるから真面目さを維持したいんだけど、ちょっとそれは無理そうな話をします。

・なんかこう「5巻を超えて2部に入るし、完結まで書ける可能性も見えてきたから、ヒロインレース(いい表現ではないですがここは飲んでください)に決着を付ける算段も少しは準備しないとな…… まずはザイロ自身から……」というプロット上の意図を勝手に感じて勝手に緊張感が高まっているんですが! 私ってどうしたらいいですか?

・ザイフレ過激派として3年前のWeb版初登場時から活動してきた身としては、作品を正しく愛せるファンとして己を律する日々が(勝手に)始まっている……。

↑ザイフレ過激派活動の例。恐ろしいことに、3年前の時点で同情すら煽る良くない発言をTLに放出している。

・いやもう本当にアニメもやると信じて良いファンでいることを第一に考えなければいけない時代が訪れているよな。間違いなくいいことだけどさ。古参ヅラとか絶対にしないようにしたい……!

・アニメ始まったら、全然知らない作品みたいにみんなで盛り上がろうな! ノルガユ陛下がイジられたからって意味深なツイートをしたくなったりしてもグッとこらえる練習を今からしよう!

・↑アニメ期待してますって素直に言えばいいのになんでこういうことしか言えないんだろう。

・5巻の内容から逸れるし書きたいこと書いたからもういいや。以上です。6巻も楽しみ!

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