ここでは，育成中のジーンズ「Cherokee（by Aiiro Denim Works）」を，百均のポバールを使って一部糊付けをした話を書いていきます。なぜ当時着用３か月のジーンズに対して糊付けを思い立ったのかというと，もっと将来の色落ちにメリハリを加えておきたかったからにほかなりません。こういう手の加え方をしたジーンズの色落ちは好みが分かれるかもしれませんが，とりあえずいろいろ経験しておこうと思い，軽い気持ちで，物は試しと思って挑戦しました。

経年変化③　３か月と２週間　（糊付け後２週間経過）

３ヶ月のころ，糊付けをしました。ジーンズにつける糊剤として用意したのは，１００円ショップ「セリア」で１０８円で購入した「洗たく糊７５０ｍL（PVA）」です．ポバールです。

下記，糊付けの様子です。目標は，「耳周辺とハチノス，ヒゲのアタリを促進」です。糊は水で薄めずに使いました。

糊付けのノウハウは一切なかったので，見よう見まねで，耳の内側からプラスチックスプーンをヘラ代わりにして糊を伸ばしていきました。

耳にひととおり塗りましたが，すでに余計なところにこぼしています。

ハチノス近辺にも，直接塗り込みました。

糊付けを終えて

糊付けを終えて，良かったか悪かったかというと，断然「良かった」です。糊付けにはいくつかの心配事がありましたが，その疑問に答える形でまとめて起きたいと思います。

・ハチノスに塗ったらせっかく育ててきたクセがなくならないか？
私の努力もあって，幸い，大丈夫でした。もちろん糊付け・乾燥後のデニム生地はトイレットペーパーの芯のようにベコベコになり，足を通すとヘビーオンスよろしく全く新しいシワを刻もうとし始めます。３ヶ月間育ててきた持ち主が「これではいけない」となるのは当然ですから，一度脱いで裏返し，１時間以上かけて慎重に以前のシワを指で織り込んでいく作業をしました。この行程を経た，糊付け前後のハチノスの様子を，画像一枚で比較できるようにまとめてみました（下図）。左から右へ，０か月，２か月，３か月２週間(この時点で糊付け後2週間)，８ヶ月の洗濯後です。ハチノスの脈が大きく変わった様子は幸いありません。

見やすいように，上の画像を淡く，シャープに加工したものも貼っておきます．

糊付けを経て，大きな脈は変わらず，しかしそれぞれの脈にモコッとした立体感，太さを得たような気がします。血管に血がたくさん流れたように見えます。つまり，糊を塗った後にちゃんとシワを復活させれば，ハチノスの育成に悪影響は及ぼさないことがわかりました。

・硬くなった生地がストレスにならないか？
硬くなったと肌で感じる部分は，主にハチノスでした。膝にカリカリと食いついてきますが，ヘビーオンスやリジッド穿きなどで慣れている方や，それが好きで穿いている方には全然耐え得る程度です。ちなみに同時にフラットヘッドのジージャンの腕部分も糊付けしたのですが，乾燥後は筒になったようで面白かったです。いずれも硬いので過敏な方は避けたほうがいいですが，私の場合は着用に深刻な影響はありませんでした。

・変色しないか？
デニムの色に，私が気づいた限り変色はありませんでした。しかし，赤耳の白の部分にはほぼダイレクトに糊を塗った結果なので，ある程度黄ばみを帯びています。しかしこの変色は部分的にではなく，万遍なくオフホワイトな感じになっただけなので，むしろこっちの色のほうが私は好きです。

・ニオイは残らないか？
糊付けしてから１週間位は糊の臭いがしました。時間が経てばなくなっていると思います。また，糊付け直後でも，特に人から臭いと言われたこともありませんでした。

まとめ

ジーンズに糊を塗り込んでハチノスを刺激する体験はクセになるので，もう一度やってもいいかもしれないと思いました。また，この糊付け経験を発信したことで，霧吹きを使って薄めた糊や水を吹きつけるだけでも，クセ付け効果があることも教わりました。現在のCherokeeは，９か月です。そろそろ膝裏に糊を塗り込んでもいい頃かもしれません！皆さんもぜひ，（自己責任で）糊付けやってみてください！

その後 (適当に更新します！)

こんな感じになりました。

（記事は以上です！）