ここでは，かつて穿き込んだEIGHT-Gのゼロシリーズ「ZERO-TF018」の経年変化のあゆみとその後の楽しみ方をみっちりと記録しておきたいと思います。このジーンズは高２の１１月に公式通販で購入し，Cherokeeへ交代する高３の１２月初旬まで穿きました。つまり，ほぼ１２か月にわたる高校生活をともに過ごした一本です。１８オンスのジーンズですから，冬は暖かかく快適でしたが，夏は暑く大変でした。穴を空けたり，カレーうどんやコーヒーをこぼすトラブルもありましたし，修理やカスタムも経験しました。思い出深い一本ですので，長くなってしまいますが，読んでくださる方は是非ともお付き合いください。

経年変化①　着用期間０日

エイトジーとの歩みは，２０１６年１１月１日に始まりました。初めてのノンウォッシュデニムに，新鮮な興奮を覚えました。糊落としは，43度くらいのお湯に漬けて簡易的に行い，その後 水洗いしました。

経年変化②　着用期間４か月，洗濯②直後

それ以前に穿き込んでいた比較的一般的なシルエット・外見のKUROに対して，エイトジーの１８オンスは初めてのリジッドデニム。周囲からは「丈が長過ぎないか」「硬くて穿きにくそう」など奇異の目でみられました。１８オンスにしては柔らかいほうですが，それでも厚みや重量感があるので，そう思わせる雰囲気は確かにあったと思います。
とりあえず冬季の汗の少ないうちに穿き込んで生地を馴染ませ，購入直後ぶりの２度目となる洗濯②をすると，上の画像のようにアタリがしっかりついていたことが見えました。

経年変化③　着用期間ほぼ１０か月，洗濯③直後

高校３年生だった２０１７年の夏，静岡県下田市のホテルの食堂の洗い場でみっちりとバイトをしました。一人部屋の寮に入り．朝７時半から１０時くらいまでの勤務と，夜の６時くらいから２１時半までの勤務，合わせて１日あたり６時間ほど働きました。食事は，表向きには無支給なのですが，ホテルの板前さんと仲良くなり，朝晩おいしい弁当を特別に用意してくれました。その板前さん，実は所沢出身で同郷だったのも，仲良くなれた一因でした。寮費は無料，そして入浴はいつもホテルの温泉でしたので，生活コストは牛乳パックだけという生活でした。朝晩の勤務の間の８時間くらいは，完全に一人で静かに過ごすことができます。朝７時半に起きて出勤し，１０時半に退勤，大体１２時くらいまでにご飯を食べ，２時間昼寝をして，起きたら１８時頃の出勤まで校正・漢字・ジーンズソムリエの勉強・読書をしていました。出勤時間の２分前にドアを出ればいいので，この上なく気楽。仕事は常にこのTF018を穿き，裾を長靴につっこみ，エプロンを着てせっせと回ってくる器皿を捌いていました。勤務中も右ポケットには財布を入れていて，仕事による屈伸運動も多かったため，以前から傷んでいたポケットには穴が空きました。帰郷後，すぐ洗濯③をして，購入元のジーパンセンターサカイさんにリペアの依頼を出しました。１週間弱のコンパクトな預かり期間で帰ってきたのが，下記ツイートの様子です。穴は生地を添え，叩いていただいたほか，擦り切れていて穴になる寸前だった股下部も写真のように補強していただきました。実は同時にジッパーフライからボタンフライへの交換も頼んでいたので，面倒な作業ながらしっかり施工していただきました（こちらは有料）。

ちなみに，この洗濯③→修理から２週間とたたないうちに，下記ツイートのような経緯で，二度も続けて洗濯をしました。

洗濯④⑤と続き，ここで全体のトーンが明るくなりました。こぼしてしまったのがカレーうどんと温泉玉子というひどい組み合わせでしたので，一度の洗濯では色や臭いを落としきれませんでした。

ところで，１１か月を迎えていたこの頃，後継のジーンズを考えていたときのツイートも出てきました。

このあと迷いに迷って，Cherokeeを申し込んだのは予約特典のつく最終日の10月31日でした。

そして９月に受験したジーンズソムリエ資格認定試験に合格。

１１月．浅草橋でのDenimba展＠東京を見学しました。

同じく１１月，リーバイス新宿店のブラックフライデーイベントで，501を501円で購入するチャンスがありました。ノリがよかった親友と雨の中２時間前から並び，整理券とともに余裕を持って歴史ある一本を買わせていただきました。

１２月，今度はスターバックスのコーヒーをうっかりかけてしまい，再び洗濯。

経年変化④　着用期間ほぼ１３か月，洗濯⑥直後

穴を開けたり，液体をこぼしたり，いろいろと申し訳ないことをしたエイトジーのゼロシリーズ・TF018ですが，メインでの穿き込みは１３ヶ月のところで終了しました。下記が，Cherokeeとのバトンパス写真．生の状態から自分の思い出をここまで刻み込んだジーンズ，大好きです。

その後，横田基地に入れてもらえる機会があり，アメリカンな服装を考えていたときにも着用しました。

ZERO-TF018について

このモデルはよく売れ，現在は完売してしまっていますが，販売ページは残されています。楽天ページでは１３件のレビューが付き，全員が☆５評価と好評だったようです。

入荷当時の様子。

ヤフオクでは，２本ほど販売中のものが見つかりました。

少し割高になっていますが，良い状態での中古品が少数出ているようでした。

メイン着の引退，その後

・ジーパンセンターサカイを訪問，ベルトポーチ購入
その後，２０１８年９月，都合で韓国に行ってきた帰りに，京成線を途中下車し，ジーパンセンターサカイ本八幡店を訪問しました。店員さんと話が弾みつつ，気になっていたエンジニアポーチを購入しました。

エイトジーのジーンズを卒業した後も，エイトジーというブランドに対する愛着は強いです。どうしても金銭面で苦労する高校生時代に，節約しつつなんとか買えた初めてのヘビーオンスデニム。ジーンズに苦楽を刻み込み，そういうライフスタイルを楽しませてくれた感謝の思いとも言えます。EightGのタグが付けられたベルトポーチはめちゃめちゃ便利なので名刺入れとポケットWiFi，スマホやボールペンなどを入れて毎日身に付けています。

・PCステッカー化
さらに，これも９月のことですが，PCステッカーを作成していた際に遊び心が興じ，キャラクターやソムリエロゴとともにステッカーを作成してみました。ジーンズは濃淡をゴリゴリに加工していますが，これも前掲のエイトジーTF018の写真を使用しています。これを貼ることで相当のインパクトがあり，パソコンにまで自分らしさを深く刻み込むものとなりました。こんなに楽しみのきっかけになってくれるこのジーンズは，一通り育て終わった今でももちろん，大変貴重な存在です。