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第6回ジーンズソムリエの所見。昨年合格し,2度目の受験を終えて。【過去問として:出題メモ29問】

2018年9月5日(水)のことですが,第6回ジーンズソムリエ資格認定試験を東京で受験してきました。平成最後のジーンズソムリエといったところでしょうか。記憶が新しいうちに,いろいろ書き付けておきたいと思います。

再受験の理由

もう昨年認定をしていただいているのに,わざわざもう一度受けようと思った理由は,昨年の認定証授与式の後のセミナーや交流会・ジーンズソムリエというコミュニティが有意義だと感じたからでした。実は,再受験をしようということは昨年から決めていました。事務局に「合格者の再受験枠はないのか」と問い合わせ,実際に今回からその枠を設置していただくこともありました(「ジーンズソムリエ有資格者の方 (複数回の合格を目指す方)」という枠です)。有意義だと感じた昨年の合格後のイベント等については,このnoteの一番下に書いておきます。

難易度

僕の感触では,昨年よりやや難化したと思います。昨年は49問の選択問題を解き終わったあとに50分以上時間が残っていたのですが,今年は30分程度でした。小論文の準備をせずに臨んだので,10分ほどかけてそれを片付け,見直しは2巡程度でちょうどよい時間となりました。昨年は「時間余りすぎたw」と思いましたが,今回は「ちょうどよい」時間に落ち着きました。心当たりがあるとすれば,昨年の交流会でベティスミス社長の大島氏に試験が難しかったかどうか訊かれて,「結構簡単だった」と正直に言ってしまったところです。失礼だったどころか,自分も困ってしまったので猛省しているところです。

出た問題(うろ覚え)

こんなの書いてもしょうがないかと思いますが,今回は覚えている限りはメモしておこうと思います。正確に再現しているわけではないのであしからず。昨年も出たと記憶している問題は,○ではなく◎で表記していますが,さらに遠い記憶と突き合わせているものですので,出題傾向の参考にまではしないでいただいたほうが気が楽です。これらはいずれも選択問題です。

◎ジーンズの定義(「綾織物」の「生地素材」がポイント)
◎リング精紡,空気精紡の手順(テキストに載ってあるように行程が沢山羅列)
◎ラップ,スライバー
◎ロープ染色とスラッシャー染色を比較して問うもの(色ムラ,コスト,糸切れのしやすさ など)
◎綜絖と筬(まぜこぜになっていなければ簡単)
◎「耳」ができる織機を選ぶ問題(シャトル,グリッパー,レピア,エアジェットの中から)
○「スキュー」が入るのはどれか(毛焼き,スキュー,防縮などが穴抜きになっている例文で)
○「綾」「たて(糸)」「よこ(糸)」を埋める問題(1本の【ア】糸に対して,織物の表面に2本の【イ】糸・裏面に1本の【イ】糸が打ち込まれているものは「2/1【ウ】」と表記される。)
◎オンスは重さか,厚さか
◎糸の番手は数の大きい糸ほど太くなるか,細くなるか
○コアヤーンの構造(綿とスパンデックス糸のどっちが外側?)
○綾織組織でない生地素材はどれか(ヒッコリー,ダンガリー,ブロークンツイル,シャンブレーの中で)
○「エレメント」とは何か(いくつかの部品の定義から選択)
◎ジーンズの縫製の特徴(直線的,裏地は袋布を除けばほとんど使用されないなど)
◎グレーディングとは(いくつかの作業の内容から選択)
◎一般的なジーンズを縫製するためにデニム生地から切り出されるのは何パーツか,ベルトループは5と数える・(1刻みで4択)
◎バックシーム,ヨークシームの縫合方法
○インターロックについて穴埋め(インターロック,2種類の独立した縫い目で3問分)
○インターロックの地縫いとして正しい図を選択
◎縫い合わせた箇所が縮みや生地ズレして上下に波打つシワが発生することを何と呼ぶか
◎デニムの湿摩擦堅牢度は何級か
○よく覚えていないが,「アタリ感」が解答だった問題
○よく覚えていないが,「高圧噴射装置」の記述がカギだった問題
◎顧客の加工依頼例に対して,最適な加工の組み合わせの提案を選択する問題
○ストーンウォッシュについて正しい記述を選ぶ問題
○ワッシャーを使わない加工方法を選ぶ問題
○次亜塩素酸ソーダを使用しない洗い加工を選ぶ問題
○よく覚えていないが,反応染料が答えに含まれていた問題
◎次のうち,「漂白してはならない」の表示はどれか(画像が4つくらい提示)。

振り返り

昨年との類似度30%くらいだったように思います。全く同じ問題を出しているわけではなさそうでした。テキスト終盤の各種規格とか接客とかに関する出題は昨年も少なかったですが,今年は接客の章からの出題は完全にゼロでした。洗濯表示は,昨年は漂白やアイロンの温度,手洗いの表示が出た覚えが合ったので対策しましたが,今回は1題のみ。全体としては,前回よりも正誤の見分けどころが細かくなったように感じました。正直,昨年よりも手応えが良くないですが,それだけに結果は楽しみでもあります。

参考:昨年の合格後の段取り

僕は昨年(第5回)に合格し,2017年11月16日(木)の認定証授与式ならびにセミナーや交流会に参加しました。この日は平日でしたが,高校を切ってまで出席した価値はあったと思います。昨年のセミナーは,ベティスミス社長の大島氏が,岡山デニムの産業の発展などをスライドで解説してくださるもので,インターネットの情報よりもずっと深い情報を知ることができました。もともとはマスコミが対象のセミナーだったそうですが,ジーンズソムリエ認定証授与式の前に行うことで,ジーンズソムリエ当事者にも解放されたようです。交流会は,セミナーならびに認定証授与式の後に30分ほど,同会場で行われました。お菓子と飲み物をお出しいただき,記念品にリベット打ちをしたり,加工体験をしたり,資格者の間で親睦を深めたりすることができます。私も含めて,皆さん終了時間を結構オーバーしていたように思います。ぜひ合格して,また出席したいところですが,昨年よりも試験の感触がよくないので若干心配です。合格していますように!

追記

合格しました〜!


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