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「9月の特別御朱印」のお知らせ

厳しい残暑も徐々に和らぎ、風に秋を感じられるような過ごしやすい日も増えて参りました。

夏の終わりが感じられますね…🎐

あんなに暑かった夏が、立秋を過ぎて2,3週間であっという間に秋へと移ろう様は毎年驚かされます。

それでは、9月からの特別御朱印のご紹介です…♪


◆「月詣」特別御朱印

初穂料 800円(9月1日~末日まで)
※書置きのみの授与

9月「月詣」特別御朱印では、御祭神や神社の動物たちが大きな月を眺めて月詣♪

見事な満月の下、月見団子を供え、月見を楽しむ御祭神の小野たかむら公。


月のうさぎは餅をつき、天女スタイルのイノシシと空から祝福します。
 
海ならず たたへる水の底までに きよき心は月ぞてらさむ (新古今和歌集)
 
「月詣」特別御朱印に添えられた和歌は、月を空から楽しむ道真公が詠まれたものです。

季節のさまざまな美しい情景の和歌を多数詠まれてきた道真公。

こちらの和歌は、濡れ衣を着せられ配流された自らの身の潔白を詠んだもの。悲しい歌ながら、道真公の特出した才能が輝く美しい歌です。

また、こちらの御朱印は十分に太陽光を当ててから暗所で見ると、月に照らされた部分がきらきらと輝く特別な仕様に…✨

篁公や道真公とともにお月見を楽しんでくださいね🎵


◆「重陽ちょうよう」特別御朱印

初穂料 800円(9月1日〜末日まで)
※帳面に直接押印させて頂きます。(書き置きも有)

「重陽」特別御朱印のテーマは「重陽の節句」です。

御祭神たちが菊を眺め、菊酒を交わしながら宴を行う姿を御朱印に奉製いたしました…🎵
重陽の節句とは、旧暦9月9日に行われる「菊づくしの節句」です。

陰陽思想で奇数は「陽」の数であり、陽数の極みである9が重なるおめでたい日を「陽」が「重なる」として、「重陽」と呼ぶようになりました。

道真公は、残菊の宴で「秋思詩しゅうしのうた」を詠まれた一年後に、配所にて「九月十日」という詩を詠まれています。

「九月十日」は、残菊の宴で天皇に御衣を賜った日を思い返しながら、天皇をお慕いする道真公の思いを綴った詩です。

道真公の神使の牛は「九月十日」の詠まれた背景にちなみ、御衣を捧げ持ちます。

御祭神の小野たかむら公たちは道真公の詠まれる切ない詩に耳を傾けながら、思い思いに観菊を楽しんでいます。

道真公が残菊の宴で詠んだ「秋思詩」「九月十日については、また別の記事で紹介する予定です。

そちらもお楽しみに!


◆「秋季例祭」特別御朱印

初穂料 800円(9月1日~末日まで)
※書置きのみの授与・十分な数を用意しておりますが限りがあります

9月は、当社が上野照崎から現在の入谷の地へ御遷座(お引っ越し)した大事な記念の月です

毎年氏子をあげて、御遷座日の当日である9月19日に「秋季例祭」が斎行され、23日の秋分の日には神賑として「足利学校/雅楽の夕べ」と題した日本文化を知る講演と雅楽の奉納演奏が、本殿前の特設舞台にて行われます。

こちらの御朱印では、上野のお山から入谷の地への御遷座の道中をしたためました。

御朱印に登場するこちらの和歌は道真公の御詠歌ですが、秋の日の情景が目に浮かぶような見事な歌ですよね。

一日歩き続けた御祭神たちが、生い茂る木々のなかを歩き続けた先に目にしたのは、月に照らされて輝く紅葉や景色の美しさ。

その情景を、道真公が空から和歌にして詠みあげます。

御祭神たちは疲れた身体にしみいるような綺麗な光景に元気をもらい、再び歩きはじめるのです…🍂

旅は続く!


◆「雅楽の夕べ」特別御朱印

初穂料 800円(9月1日~末日まで)
※書置きのみの授与

秋季例祭の奉祝行事として毎年9月23日に本殿前に特設舞台を設えて行われる「雅楽の夕べ」をモチーフにした御朱印です。

ここ数年、なかなか開催に至りませんでしたが、今年は10月10日に日を移して「足利学校/雅楽の夕べ」を開催することとなりました。

3年振りの開催に向けて精一杯、準備を重ねていきたいと思います。

こちらの御朱印には雅楽の「嘉辰かしん」という朗詠ろうえいの歌詞があしらわれています。

美しい月を戴いたこのめでたい日に喜びは限りなく、どんなに長く祝っても楽しい時間は尽きることはない。という大変おめでたい歌ですが、令和の出典となった歌を覚えていますか?

"時に、初春の月にして、気く風やわらぎ“
という大伴旅人おおとものたびとの歌にも、同じ「令月れいげつ」という単語が出てきますね。

美しい月、素晴らしい月という意味の令月ですが、令和の御代を迎えての中秋の名月!
令和も4年目となった今、改めて詠むと一段と味わい深いものがありますね…♪

中秋の夜空の下、御祭神の小野篁公は絶賛お月見中!

月にはウサギの代わりに、お馴染み干支のイノシシと境内のネコさんが元気にお餅をつく姿が♪

いつも月で餅をついているウサギは今夜は仕事から離れ、お団子とともにお月見をしています♪

雅楽の調べの下で行われる優雅なお月見を御朱印でお楽しみください。


◆9月の月参りの御朱印

初穂料 500円(9月1日~末日まで)
※書置きのみの授与・月初から数量限定で手描きのご用意がございます

9月の月参りの御朱印は、秋の訪れを感じさせる「ススキ」がモチーフ。
ススキはその見た目から、お月見では「稲穂」の代わりとして、豊穣への感謝のしるしとして飾られます。

昔はこのススキやスゲなどのイネ科植物を総称したものを「かや」と呼びました。そう、「茅葺屋根かやぶきやね」の茅です!
それ以外にも飼料にもなる茅は、日本の生活にも身近な植物なのです。


◆月参りのご案内

「月参り」とは、月に一度ないし二度、特定の神社に参拝することを言います。

御神前で呼吸を整え、背筋を伸ばして手を合わせながら、日頃の感謝を申し上げること。また、自身を振り返り気持ちを整え、今後の誓いを立てること。――こういった「祈り」の積み重ねが、神様と私たちの心の距離を、少しずつ近づけてゆきます。

当社では毎月の「月参りのおしるし」に、日本の美しい季節や文化を感じるあしらいの特別御朱印に加え、毎月の祭事や暦、日本の文化のコラムを掲載した特別なリーフレットを無料でお分かちしております。

当社は学問芸能の神様をお祀りする神社ということで、毎月楽しみにお待ちいただけるような内容を目指し、心を込めてお届けしております。
ぜひ一度、ご覧ください。

また、「小野篁公とめぐる季節の旅」と題し、神社の四季を感じる特設サイトを公開しております。

毎月、月替りの『特別御朱印』のご紹介に加え、4種類の『待ち受け壁紙』(無料)のダウンロードも可能です。

御祭神と巡る四季の旅を通じて、親しくお参りをいただき、日々の中で四季の彩りを感じて頂ければ幸いです。


◆小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)

東京の下町 入谷にある学問・芸能・仕事の神様をお祀りする神社です。
御祭神は、平安時代有数のマルチアーティストである 小野篁(たかむら)公。文鳥を愛する絵画の神様で、百人一首にも登場したり朝は朝廷に夜は冥界に出勤される多動な神様です。852年⛩創建 、境内には重要文化財の富士塚も🗻






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