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吞まない奴=つまらない奴?

「酔ってる自分が"素"なわけがない」チャラ芸人・EXIT兼近の"酒を飲まない哲学"
https://r25.jp/article/698797563895033416

↑こんな記事を読みました。

EXITのかねちーが、お酒についてお話しされています。

ポリシーとしてお酒を飲まない選択をとっている自分としては、記事自体が凄くありがたいものだし、ホッとしております。

先掲のサイト上では、今現在最も読まれている記事だそうで。

言葉にしないだけで、かねちー的意見の人が意外といることが、とても嬉しいです。

自戒:シラフの言葉しか信じない

私自身、お酒には随分悩まされました。

というのも、上司にむりくり吞まされていたとか、行き過ぎてとんでもない黒歴史を生んでしまった訳ではありません。

お酒は嗜好品であるにも関わらず、誰もが好きでなければいけない、「好きじゃない」「吞まない」と言い辛い面があります。

それってどうなの?と思ったり、やっぱり私っておかしいかも…と思ったり。

高校生のとき習い事で、尊敬していた先生に"お酒は飲まないと思う"と伝えたところ、

「いやいやそんなこと言えるのは今だけ。嫌いな人いないから。」

と一蹴された記憶があります。

(大好きな先生だっただけに、無性にやるせない気持ちになったのを覚えています…)

自身は、体質的には飲酒できますし、むしろ両親の飲みっぷりから察するに強い方かもしれません。

私がシラフであることもあってか、酔った人間には何度も裏切られてきました。

意を決して打ち明けた話も、翌日には忘れ去られていたり。

明らかに理不尽な理由で怒鳴られたり、傷付けられたり。

挙げ句の果てには「酔ってたから」で片付けられたり。

お互いにシラフだったら人間そのものを直視できると思うんですが、お酒の力を借りて他人を叱ったり助言することって、あまりにも無責任だと感じます。

逆に自分がそういう存在になったら…と思うと、とてもおぞましいです…。

自分が受けた理不尽を人に押しつける可能性が少しでもあるならば、今後も私はお酒を飲むことはないです。

酔っている自分が本当の自分?

お酒が入ると"コミュニケーションが円滑になる"とか、"素の自分を出せる"と聞きますが、これってどうなんでしょうか。

酔うことで理性やあらゆる"たが"が外れて開放的な状態になっている、という事実以外に個としては何も変わっていません。

人に事実を伝えることが必ずしも正しい訳ではないように、相手を尊重したり、思いやったりといった繊細な感情が邪険にされているようで、私はいつも切ない気持ちになります。

"吞まない"選択肢に寛容な世の中に

とはいえ、物理的に呑めない人も含め、吞まない選択肢をとっている、あるいはやむなく吞んでいる人の人口は、数だけでも圧倒的にマイノリティーだと思います。

お酒を悪だとも思わないし、飲む人のことを否定するつもりは微塵もありませんが、お酒を飲ませることは一定のリスクを伴うことを忘れてはいけないし、リスクヘッジ的に飲まない選択をとっている人もいることを、理解していただけたら幸いです。

(お酒を飲むことに疑いようもない方は、信じられないかもしれませんが…)

時代とかどうでもいいと思っていたけれど、何だか良い風が吹いているなぁと感じています。

発言力のある人の言葉がもっと広がって、たくさんの中から選択できるようになったらいいですね。

ゆとり世代。自信もなければお金もなく、毎日辛がってます。生きづらい人と猫の味方。